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よく知られたことわざに「親の心、子知らず」という言葉がある。親がいくら心配したとしても、子どもはその心配などどこ吹く風という意味だが、子育てにおいては「妻の心配、旦那分からず」という事態が往々にしてある。
(これは子育てに限らずあることだが)

妻と私とでの明らかな差

駐在夫の我が家の場合では、息子のモモタ(仮名)に抱く不安や心配の程度で、妻と私とで明らかに差があるのだ。妻はとにかくモモタのことを心配する。「大丈夫かな、苦しくないかな」「ちゃんとミルク飲めているかな」などなど、1日数十回は心配に駆られているようである。
が、私は「いや、まぁ、大丈夫でしょ」というスタンスで、子育てにのぞんでいる。

顕著になる眠っているとき

それが顕著になるのが、モモタが眠っているとき。
モモタが寝ていても起きていても何かしら心配になる妻。すやすやと寝ていると「もう5時間も連続で寝ているけど、ミルクも飲まずに脱水症状にならないかな?」と心配しているし、いつもは寝ている時間に起きていたら「なかなか寝付かないね。どこか具合でも悪いのかな?」と心配している。
対照的に私は「え、寝足りないから5時間続けて寝ているだけでしょ、きっと」とか、「今はまだ眠くないんだよ。眠るよりも起きていたいんでしょ、きっと」というように思っている。

常に安心よりも心配

ミルクについても同じことが起きる。前回の授ミルクからそれほど時間が経ってない中で、モモタが指をしゃぶれば「ミルク足りてないのかな?」と心配するし、ミルクをちょっと吐くものなら「量が多すぎたかな、飲ませすぎたかな?」と不安になっている。
要するに、モモタが何をしていても、安心よりも心配が勝るようなのだ。

「そりゃまぁそんな日もあるでしょ」と思う私は、妻から「もっと心配してよ!」と言われる始末。困ったものだ。

先生の言うことを信じる

出産後3〜4日目で退院し自宅にやってきたモモタ。そこからおよそ3カ月過ごしてきたのだから、寝過ぎやミルクの飲み過ぎで死んでしまうなんてことは、まぁ起こらないだろう(と思うのだ)。
シンガポールでお世話になった産婦人科の先生(日本人男性)も「赤ちゃんの生命力は強いんですよ。親が思っているよりも簡単に死にませんよ」と笑顔で話していた。

「旦那の楽観、妻分からず」である。分かり合えない男女はいつの時代もいつの年齢になっても変わらないものと言えそうだ。

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