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オケとボーカルのMIXについて(歌ってみた等)

前提として数ある手法の一つとして捉えていただきたいと思います😊

メインメロディ+オケのミックスのちゅてさん流のテクニックというのを書きていきたいと思います!

用語いろいろ

Vocal:うたのことです。
オケ:空オーケストラ(伴奏のファイルですね)
Reverb:リバーブ残響音のエフェクトのことです。(お風呂とかの響いてる感じw)
Limiter:リミッター。音を底上げして、ピークを超えないようにするやつ
EQ:イコライザー。帯域ごとの音量の調整できるもの
Comp:コンプレッサー。音量のムラを整えるエフェクト

Vocalとオケを馴染ませる

簡単に言うけどあんた、、、て感じですかねw
これが意外と出来なかったりしますね。ちょっとしたコツがありますのでその辺りを解説していきますね。

①音作り
②帯域のすみ分け
③空間系の処理
④仕上げの前にひと手間

大体こんな感じで仕上がって行きますねw
詳しく説明していきます。

①音作り

おそらく、音をイチから作っていくのはボーカルになるのかと思います。
(オケは配布されているものという想定です)

ボーカルに関する音作りについてです。


・おいしい音を強調しよう


その人の声によるので一概にココとは言えないが、だいたい2kHzあたりがなんとなくおいしいところって感じがしますねw
決め手としては、EQブーストしていって気持ちいいところ!ですねw

・いらない音をカットしよう


これは上記の逆ですね。
ここの帯域をカットするときれいに聞こえるところというのを探していきます。
あとは明らかに、歌と関係内ノイズみたいなものもバッサリと切ってしまうといいです。

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上記EQで説明すると①と②でカット、③と④でブーストしてます。
①は180Hzより下の帯域をカット(録音時のノイズみたいなところ)
②では330Hzを1.3dBカット(もっさり感をおさる)
③はおいしいところをブースト
④をあげたら音ヌケがよくなったので1.5dBブーストさせてますね。

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一つのEQでカットしきれなかった超低音をカットしてますね

※このイコライジングはあくまで一例です!

・音量が安定しなかったらCompを


悪い意味で音量の大きい箇所と小さい箇所が安定してないなーっと気になるようであればコンプをかけるといいと思います。(下記イメージ図)

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②帯域のすみ分け

Vocalの音作りができましたら、オケと混ぜていきましょう。
始めは何も考えずに音量をあわせていけばいいと思います。

一応オケはというのはボーカル曲のボーカルがないものであるので
ボーカルの居場所(隙間?)があるので意外とすみ分けをしなくても良い場合もあります。
一度このまま書き出してデータを確認してみましょう。

<確認するポイント>
同じ環境で聴き比べるだけです。(例えば同じ再生ソフトを使うなど)
ざっくりチェックすべき点としては音圧ですね。
元々の曲に比べてなにか物足りなさを感じたら、MIXに戻ってみましょう。

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大体のオケとVocalの帯域は上図のようなイメージでいてください。

一度音量を調整してリミッターで底上げ。オケとVocalがうまくはまらなかった時のイメージが下図です。

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仮にオケを0dBまで上げたとして。
イントロ→Aメロ…といった具合に歌が入るところになったら
オケのレベルが大きく圧縮されたりしてしまいますよね

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イントロの時の音圧はいいんだけど、うたが入ると違和感が💦
みたいな状況ですね。

こういうことを回避するため。Vocalの帯域を譲ってあげましょう。
あらかじめ、Vocalの入る帯域をカットしておけばOKです。

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③空間系の処理

2-mixでは音の高さとヘッドフォンの右から聞こえるか左から聞こえるかのパンニング。あとは奥行き感というものが相まって出来ています。
この奥行き感を演出しているのが空間系ですね。

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・Reverbが深ければ奥にいる
・Reverbが浅ければ手前にいる
そんな認識でOKです。

オケの中でReverbておそらくかかっているとは思うのですが、ちゅてさん流はすごーっく薄っぺらくかけてますw
またボーカルにも同じReverbをかけて空間の一体感を出しています。

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もちろん上記で述べた通りオケには深くかけ、Vocalには薄くかけていますよ

④仕上げの前にひと手間

コレで完成!っとなる前に一度冷静に確認をしてみましょう


・聞こえづらいところを見直す。

全体的にざーっと聞いてみて聞こえづらいところがあるのかないのか確認をしてみてください。
なければそれでいいのですが、あった場合としてやるべきことは
ボリュームのオートメーションを書くですw

ここはボリュームフェーダをガンガンに使っていきます。

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・ノリを出す

これについてもボリュームオートメーションを使っていきます
小節の頭だったり、2拍目は力を込めやすいというかなんというか。。w
こういうところでボリュームを一時的にあげてあげるのも効果的だと思います😆

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・存在感を出す

これについては何パターンか方法があります。

①Reverbで演出する。
空間系エフェクトには空間をいじれる効果があったりします。
Vocalに違う空気感を出すためにオケにかけているReverbとは別のものを用意してあげます。

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よくやっているのが、全体ではRoom系のReverb
Vocal用はPlate系のReverbをしています。
ハモリとかのサブボーカルがいる場合は、Vocal用Reverbをサブボーカルに深くかけて奥行き感を演出していきます。

③倍音を付加する。
正直。。。これが一番効果的なんじゃないかなって思いますw
どうやるかというと、軽く歪みを与えてあげます。
サチュレーターというものを使います。

ちょいと自分の曲で聴き比べできるようにしてみたので聞いてみてください。
ボーカルトラックのみのサチュレータを切ったVerと入れたVerです。

↑↑サチュレータ無  サチュレータ有↓↓

存在感が増すというか、前に出てきたというか
そんな印象になってるんじゃないでしょうか😊

地道ではありますが。。。
減点をさせないっていうの書き出したあとのいいMIX!になっていくんじゃないかなっと思います!

いいミックスのためにいろんな引出しを!

ここまでちゅてさん流の手法を紹介しましたが、あくまで一例です。
もっといい方法とかスマートな方法があるかもしれません。
ケースによって使い分ける。なんていうのもいいと思いますよΣd(・`ェ・)b

見てくれた方にとって一つの引出しになれれば光栄ですよ(*˘︶˘*).。.:*♡


今後パラレルのミックスやマスタリングについても記事にしていきたいと考えておりますので、よろしくお願い致します(b'v`★)

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