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まもなく納品!のタイミングで起こったちょっとしたトラブル。

ひとつ前の記事で書いた12月10日「ハピなびなごや」の発行が終わった12月某日。塚本さんから一本の電話。

「ちょっといいですか?」といつも朗らかな塚本さんが、めちゃくちゃトーンの低い声。直感的に「これは何かあったな」と思った私。
「じつは・・・」ととても言いにくそうに話を切り出す塚本さん。
(もしかして12月下旬納品難しくなったとかその電話かな…?)と内心ドキドキしながらも冷静を装って「どうしました?」と私。

「靴下を編む機械のトラブルで糸が足りなくなってしまい、どうしても減産するしかなく、1色だけ予定納品数、全部を用意できなさそうなんです。」との連絡でした。「全部じゃないですよね?」と聞けば全部ではないとのこと…

「それなら全然問題ないです!」と私。

実はこの時すでに「12月下旬発送予定」で予約販売をスタートしていて注文が入っている状態だったので私の中での最悪のケースというのは「納品されない」であって「数量が減る」は大きな問題ではなかったのです。

私たちは今までこういったモノづくりをしたことがないので、基本的にはどんなことが起きても一旦受け入れるという姿勢でいたので、会社に対しても説明はしつつ「仕方ないね」という感じで、問題なし。起きてしまったことで誰かにかなりの負担がかかったり、会社に大きな損害が発生するなら話は違うかもしれませんが、今回はそういうことでもないので全く問題無しです。

とはいえ、「減っちゃうの大丈夫ですか?」と度々心配してくれる塚本さん。私がきっと申請書類(予定される支出)を書いて会社に提出してから生産をスタートさせてるのを知っているので、納品数量が変更になることに対してとても心配してくれていました。こういう気づかいが塚本さんの優しさです。普段からモノづくりをしているわけじゃない会社の人を相手にやり取りするのは大変だったと思います。。ほんと塚本さんが担当者で良かった。

みんなから「商品は納品されるまで何が起こるか分からないものですよ(フフフ)」って言われてたのがまさにこれかっ!!!!となったのでした。本当に何が起こるか分かりませんね。
私たちが普段販売している商品である広告や印刷物も刷り上がってこないと最終的な「色」や「雰囲気」は分からないことも多く、実際に上がってくるまでは安心できないという部分では一緒だなぁと思ったりしたのでした。

さてさて、生産工程最終章でちょっとしたことは起きましたが、無事納品に至りました(拍手!!!)大きなダンボールがドンドンと届いてちょっと怯みましたが、箱を開けて実感…というかちょっとした感動がありました。

ひつじ~~~!素材まんまの色!
チャコール~~~!渋くて使いやすそうな色!
ブラウン~~~!優しくてとても良い色!

どど~~~~ん!!!
ついに完成!尾州の素材を使い、尾州で編んだ『ひつじのくつした』

まさか広告の会社に入社して、靴下をつくる日が来るなんて誰が想像したでしょう。何が起こるか分かりませんね笑

さてさて、次は…何にしようかな。
中日新聞さんに取材してもらった話?イベントで販売した話?何がいいだろう。。。

よかったらまた次のnoteも読んでいただけたら嬉しいです。
ではでは、また。

【2022.1.21 追記】
この記事を書くにあたり「誰かが悪い」というとらえ方になってしまっては困るなぁ…と思いどうやって書くのがいいのか、または書かない方がいいのではないか、と結構悩んで書きました。そして本日若干の加筆修正を行いました。が、根本的には文章に対するイメージは変わらないかもしれません。ごめんなさい。ただ、別に誰かを陥れたいとかそういう意図は全くなく、ただ今回は起きたこと全てを記すと決めていたので書くことにしました。
これからモノづくりをしたいと思った人が、楽しそうな部分だけじゃなくリアルにあり得る「リスク」を知っていてほしいなと思って記しました。
知らなかったら「そんなこと聞いてない!」ってことも知ってたら「ありますよね~」で済むかもしれない。そんな良く分からない誰かに向けた記事です。実際に今回起きたようなトラブルは普段から頻発するものではなく「たまたま私の生産分だった」というものだし、「初めてのことだった」そうです。何十年やっていても初めてのトラブルが起きるというところが「人の仕事ならでは」のことだったと思います。

実は今日現在随分在庫が少なくなってきているという嬉しい悲鳴…
ありがたいですね~~~