見出し画像

会社の行事

いろいろあると思います「会社のイベントや行事」
朝礼、夕礼、営業会議、朝の掃除、社員旅行、懇親会などなど。
ではなぜこういった行事があるのでしょうか?
たくさんある行事の中でも今回は
毎日やっている朝礼
を例に挙げて考えていきたいと思います。

行事の目的

まずいえることは、うちは営利企業なので利益を上げるために行なっているのだろうということです。
利益を上げるには・・・
・売値の単価を上げる
・販売数量を増やす
・仕入れ原価を下げる
・経費を下げる
の4つになります。
極端にいえば利益に貢献しない行事は無駄だということですね。

「朝礼」を考える

では朝礼を実施するとどんなメリットがあるのでしょうか?
①情報共有
②遅刻防止
③方針書を読み合わせる
一般の社員に考えさせるとこんな言葉が返ってきます。
しかしこれでは弱い。
情報共有するから何がどうなってどんな結果を生むのか、まで考えないといけません。

①情報共有
→利益貢献に有効な伝達事項を共有することによって営業戦術をかえる。ひいては売上がアップする。
②遅刻防止
→遅刻してくる社員ばかりの会社では顧客から選ばれなくなり販売数量が減り、中長期的に業績が悪化していく。
③方針書を読み合わせる
→会社の方針と目標、その達成方法を社員全員が理解実行し利益を上げる。
ここぐらいまでは掘り下げないといけません。

そう考えていくと・・・
①そもそも情報共有は朝礼でやることなのかな?ミーティングもしている。
②遅刻者を把握するには勤怠管理アプリを導入すればいいよね。
③方針書を読み合わせる機会は他にないからこれだけ続けようか。
という思いにいたるわけです。

1行事1目的にしないとブレるのです。

さらに考えると・・・
方針書を読み合わせるのであれば毎日ではなく週に1回にして、その分を営業活動にあてたほうが利益は上がるのではないか?
とも考えられるようになるわけです。

会社の行事は創業者がその必要性を感じてはじめたものが多い。
社長1人の会社に朝礼はいらなかったけど、社員が入ってきて
「日中は外回りで忙しく社員と話もできないので、朝礼をおこない伝達事項を伝えたい」となる。

そのうち「元気が出る朝礼」とか「社長の訓示」とか「店舗ごとの業績を発表させてお互い競わせる」とか
(せっかく全員集まっている場だから)ということでいろいろ追加される。

そうして年月が経過するにつれて本来の目的は薄れ、行事は風景となり、参加すること自体が目的となり、(入社したときからやっているから)という理由にもならない理由で見直されることなく現在にいたる。

まして創業者がはじめたものなので、それにメスを入れるのは相当な勇気や覚悟がいる。
その割には朝礼をはじめた創業者も最初の目的を忘れていたり、むしろ創業者自身が朝礼に出ていなかったりする。
とまぁ朝礼についてだけでもいろいろと考えることができるわけです。

会社の行事 ナンバー2がすべきこと

(創業者がはじめた会社の行事を止めよう変えようというのは逆鱗に触れる可能性がある。であれば触れずにおこう)
という思いにいたることもわかります。

しかしナンバー2はここから逃げてはいけない。
その行事の目的を明確にし
止めること、変えることによって生じるマイナス面を予想し
それを解決させる対応策を提示する

実行する上で大切なことは

ひとりではやらないこと

長年実施してきた行事ですので「会社の文化だ」「風土が失われる」と変えることを懸念する声も出てくるでしょう。
だからこそ関係者を巻き込んで誰1人も置き去りにしない話し合いの機会をつくることが必要な任務であると思うのです。

こうすることにより「よりよい会社の新しい文化」が生まれるのだと思っています。

よろしければサポートをお願いいたします!