「Homes」のジャケットの解説
8月にCDとサブスクでの配信を開始した「Homes」。
嬉しいことに「ジャケットのデザインがどのようにしてできたのか知りたい!」と言うお声を頂きました。
話すと長くなってしまうのですが、
「制作工程」と「解説」に分けて書いてみようと思います。
(できるだけまとめたのですが、長くてすみません。。)
【アルバムの説明】
その前に、知らない方のためにアルバムの説明から始めたいと思います。
このアルバムは、緊急事態宣言によるステイホーム期間中にTwitter上で出会い、企画者の大場さんの「FNS歌謡祭のようなCDを作りたい!」に賛同した107人のミュージシャンで制作したコンピレーションアルバムです。
40曲のオリジナル楽曲をアレンジチーム(アレンジャーズ)がアレンジし、それぞれが各々宅録してMixして完成しました。
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【制作工程】
まずは歌詞カード含め、CDのデザインに関わった方々をご紹介します。
監督:大場俊さん
アートディレクター:シノザキカツシさん
デザインチーム(デザイナーズ):
myuさん、砂唏さん、Churu
アレンジャーズでもあるシノザキさんがまとめ役となって下さり、大場さんにヒヤリングして頂き、ディレクション案を制作して下さいました。
(ディレクション案とは、方向性を統一する案のことです。)
その中から3ページだけ掲載させて頂きます。
(掲載確認済みです。)
ここから、デザイナーズ3人でアイディア出しが始まりました。
実は、コンペ形式で1人何案かジャケットの案を提出しています。
(ラフ画にコンセプトを書いたものを自由に出す形です)
集まった案をアレンジャーズに見て頂き、ベースとなるデザインを選んで頂きました。
それがこちらです。
ここに、
myuさんの「糸=繋がり」
砂唏さんの「沢山の花=1人1人を花に例える=春に出会った」
を加えたデザインを考えました。
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【解説】
◆物語◆
カップからぐるっと時計回りに進んで行きます。
私たちは制作中に一度も会っていません。
Web上で沢山会話して、作品を練り上げて行きました。
実際には対面していないけれど、話し合いから始まった。という意味を向き合うカップで表現しました。
↓
もくもく。カップの上に煙の様にあるのは「糸」を表しています。これが始まり。
↓
話し合いにより精製された糸は、様々な楽器と個性(花)によって音を彩って行きます。
お家アイテムとしてカトラリーを配置し、左上の五線譜は奏でられ、合わさっていく音を表現しました。
↓
そんな個々に演奏されて集まった音たちは、一つにデジタル化されて、ジャックから一つの音源として流れて行く。
という物語になっています。
これは制作者側から見たお話しですが、
初めて聴いて下さった方は、ジャックから遡登ってみて欲しいです。
ぐるっと回ると、企画(1つ1つの曲含む)は対話から始まったんだよ。という説明にもなります。
◆花言葉◆
「春の花」を咲かせるなら、花言葉も調べよう。
このCDが、世の中に負けず、希望と輝きを持って羽ばたいて欲しいので、
そんな意味を持ったお花を選ばせて頂きました。
●ラナンキュラス
「とても魅力的」「光輝を放つ」「輝かしい魅力」「純潔」「魅力溢れる」「優しい心遣い」「名声」「名誉」「晴れやかな魅力」
●ネモフィラ
「どこまでも成功」「華麗」
●すずらん
「再び幸せが訪れる」「純粋」
●カスミソウ
「無邪気」「清らかな心」「幸福」「親切」「感謝」
◆枠とロゴについて◆
枠は、「糸」「繋がり」から、線(太線)を一筆書きにして、
「バラバラの環境の人たちが様々な思いで繋がって、一つの作品を作った」という意味に、
ロゴは植物の要素を加え、「m」を糸のイメージでデザインしました。
◆色に関して◆
3色の選択は春をイメージしました。
どれをどのDiscにするかは、大場さんにアルバムのイメージで決めて頂きました。
ジャケットは勿論のこと、ディスクも3枚並べて綺麗に見えるように配色したので、是非並べてニヤニヤして下さい(^^)
◆構成についてvol.2◆
シンメトリーの様に見せて、ギターとベースを配置し、その後ろにドラムのシンバルL/Rあるというのが裏ポイントです。
トランペットは我々の世界にようこそのファンファーレ。
デザイン上、描けなかった楽器が沢山あるのですが、申し訳ないです。。
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ということで、気がついたらコンセプトとアイディアモリモリのジャケットになっていました。
ジャケットの説明はしているのですが、私がここに集中している間、4人で歌詞カードを制作して頂きました(T_T) これも確認確認で結構な作業です。
サブスクも良いけれど、是非歌詞カードも覗いて欲しいです。
良い歌詞沢山、どの楽器を誰が演奏しているかも、全部全部書いてありますよ(^^)
全て全て、同じ時に何かしらに共鳴して出会った仲間でできたCD3枚。
「Homes」が沢山の方々に届きますように。
最後に
CDのトレーラーと、出会いのきっかけとなった動画を載せたいと思います。
最後までお読み頂き、ありがとうございましたm(_ _)m!
Disc1、Disc2、Disc3
全ての出会いは200名が参加したリモートの企画で、この中のメンバーから成り立っています。
こちらも是非ご覧になって下さいね(^^)
Churu
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