見出し画像

「武田洸、第二章開幕」 4年 武田洸 

「武田洸、第二章開幕」 
4年 総合政策学部 武田洸


2023年、10月29日。
18年間のサッカー人生を終えた。
プロサッカー選手にはなれなかった。

解釈はいろいろあるが、
サッカーという分野において負けた、
と自分は解釈している。

さぼった日は数知れない。
これくらいでいいやと思った日も何度もある。

練習が足りなかった?
意識が低かった?
覚悟も足りなかった?
プロへの想いはその程度だった?

いくらでも要因はあるだろうし、
挙げればきりがない。

悔しくないと言えば嘘になるが、
別に惜しくはなかったし、
俺を知ってる人からしたら、
まあプロにはなれないと誰もが思うだろう。

“サッカー選手にならなければ価値はない。”

なまじサッカーだけをしてきたために、
そんな思考に陥って、プロになれないなら
サッカーなんてやめた方がいいと、サッカー部を
辞めようと思ったことは一度や二度じゃない。

それでも辞めずに、4年間部活を続けてきた。
部活をやめなかった理由はいろいろあるけど、
やっぱりサッカーが大好きなこと、
そして、大好きな同期の存在。

この2つがあったから、頑張れた。
辞めずに頑張ろうと思えた。

どれだけきつくても、
上手く行かなくてイライラしても、
試合に勝った時。点を決めた時。

その瞬間がたまらなく幸せで、
何度も味わいたいと思ってしまう。


大変なことがあっても、
みんなとするサッカーが楽しくて、
頑張ってる同期を見ると、
俺も、もっとがんばろって思えた。

皆とサッカーできて幸せだったよ。
ありがとう。


後輩たちに一言だけ。

自分は人からの尊敬だとか影響力とか、
そんなものは、ほとんどないだろうから
これからいう言葉には
あまり力はないとは思うけど、

一人でも多くの後輩に、
伝わってくれたらうれしい。

今を、目いっぱい生きてください。

時間を気にせず大好きなサッカーに
夢中になれる今に熱狂してほしい。 

一日一日、ただただもっと上手くなりたい
と思って、サッカーしてほしい。

純粋にサッカーを心から楽しんでほしい。

そして、
マネージャーも、トレーナーも、事業本部も。
選手じゃなくてもできることがある。
選手じゃないからこそできることがある。

だからこそ、選手以外のスタッフのみんなにこそ
今以上にチームのために目一杯行動してほしい。

そんで、そうやって日々過ごしてたら、
たとえどんな結果になったとしても、
頑張って良かったなって思える日が来ます。
絶対に来ます。

キツくも大きな幸せを感じられる、
そんな日々を送れなくなった引退後の生活には、
早くも物足りなさと寂しさを感じてます。

これからの中大サッカー部を
支え創っていくのは、間違いなくみんなだから。
選手もスタッフも含めて全員の力が
このチームにとって必要だと僕は信じてます。

上を目指せば大きな壁が立ちはだかることも
たくさんあるとは思うけど、
史上最高の中大を目指して頑張ってください。

そして中大の応援は間違いなく
日本一だと思うので、
これからもその熱い応援を絶やさずに
繋いでいってください。

さてさて、
ここまでの人生を振り返ると、
本当に多くの時間をサッカーに
費やしてきたわけで。

ただ、これからは新たなステージで
人生を歩んでいくことになる。
武田洸、第二章の開幕。

サッカーでは辛酸をなめてきた。
たくさん負けて悔しい想いも何度もさせられた。
だからこそ次は笑顔で喜びたいと、強く思う。

サッカー人生では負けてしまったけど、
これから長く続く人生で、
負けたままでは終われないでしょ。

叶えられるかどうかもわからない、
壮大な夢が自分にはある。
その夢を叶えるチャンスが、今、目の前にある。
自分の手でつかみ取った挑戦権がある。

こんなに幸せなことはない。
ワクワクする。胸が躍る。楽しみでしょうがない。
自分がどこまでやれるのか。
自分がどこまでいけるのか。

思い描く理想を叶えるために。
夢を実現するために。
自分の歩幅で、今日も一歩、
前に進んでいこうと思う。



◇武田洸(たけだつよし)◇
学年:4年
ポジション:FW
前所属:都立東久留米総合高校

過去のブログはこちらから↓

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?