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目標のその先 3年・岡井駿典


 今年で3年生、チームでは上級生と呼ばれる立場になった。そして、学年ミーティングでは、来年のチーム作りを目的とした具体的なミーティングが始まった。その中で、「目標」についてさまざまな議論が行われている現状から、より深くまで「目標」について考えるようになった。

 まず「目標」とは、高みを目指せば目指すほど、達成することが難しくなるものだと自分は捉えている。高校時代、多くのサッカー少年にとっての憧れである選手権のピッチに立ち優勝すること、またプロサッカー選手になることなど。自分を含めた多くの人が結果として「目標」を達成し続けてこれなかった。だから、自分としては「目標」よりもその過程なにをしているかを重要視し、そこに目を向けてきた。それに反して、「目標」を明確に持つことを軽視してきた。軽視した結果が、直接的に達成できなかったことに繋がっているとは考えていなかった。だが、達成できる可能性が高い状況にあったにもかかわらず、具体的な行動をせず、チャンスを不意にしてきた。その経験を振り返ると、明確な「目標」があるからこそ、その過程を更に大切にしていくことに繋がると考えるようになった。
 なぜ、学年ミーティングで、そこまで「目標」に対して熱い議論を繰り広げられるのか。なぜ「目標」を立てて達成しようと試みるのか。それは、中央大学サッカー部としてなにか大きなものを達成したいという強い気持ちがある人が揃っているからという結論を導き出した。明確な「目標」を立てることの強みを理解し、今までの経験がある人が多いからこそ、熱い議論となっている。これらの議論は、それぞれの中央大学サッカー部という組織への、自分の人生への本気度が垣間見える瞬間である。

 「目標」を達成し、学生生活最後に何かでっかい物を自分の財産として積み上げたい。学生という、大枠としての生活は残り2年と限られた時期に突入した。長いようであっという間、この時期を大切に、素晴らしい仲間と共に大きな「目標」を達成し、その先の世界を見てみたい。

◇岡井駿典(おかいとしのり)◇
学年:3年
ポジション:DF
前所属:市立船橋高校

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