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Bajrangi Bhaijaan(バジュランギおじさんと、小さな迷子)

Bajrangi Bhaijaanは2015年に公開されたヒンディー語の映画。日本でも「バジュランギおじさんと、小さな迷子」という邦題で公開されている。主演はサルマン・カーンが務めた。インドのみならず世界中で公開され、興行収入は150億円を超えた。

あらすじ

パワンはハヌマーン神を熱烈に信仰するインド人の男性。ある日、街で迷子になっている一人の女の子に出会う。この子は話すことができず、名前もどこから来たのかもわからない。他にどうすることもできず一時的に保護することに。生活する中でこの女の子がインドと対立関係にあるパキスタン出身であると知り、パワンは女の子をパキスタンに送り届けることを決心する。

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インドとパキスタンの対立関係

インドとパキスタンは長い間対立関係にある。これはイギリス植民地時代からの歴史のため詳細は省くが、根本にはイスラム教とヒンドゥー教の対立がある。この宗教間の対立を宗主国であるイギリスが統治をする上で利用してきた。かの有名なマハトマ・ガンジーは統一国家として独立しようとするも全インド・ムスリム連盟はイスラム教徒の国を作ることで決議し、1947年にインドとパキスタンに分かれて独立した。その後もインド・パキスタン戦争など対立関係は続き、現在に至る。こうした対立関係もあってクリケットのインド対パキスタン戦は毎回異様な盛り上がりを見せる。

ヒンドゥー教とイスラム教

この作品でも女の子のルーツを探るにあたって宗教の違いが大きな役割を果たす。ヒンドゥー教は多神教で、偶像崇拝を行い、牛は神聖な動物で牛肉を食べることは禁止されている。そしてヒンドゥー教徒には菜食主義者も多い。一方、イスラム教は一神教で、偶像も禁止、牛肉は食べるが、豚肉は不浄な動物だとして食べることを禁止されている。例えば、ヒンドゥー教徒の結婚式に行くと食事は全てベジタリアンメニューだが、イスラム教徒の結婚式には鶏肉など肉料理もある。こうした違いを頭に入れておくと本作品をより理解できるはず。

対立関係にある人々の助け合い

インドとパキスタンでは上に挙げたように宗教的な違いから始まった根深い対立関係があり、これを元に本作品では物語が展開される。国同士では対立関係にあったとしても実際に個人と個人で接するときにはお互いに助け合ったりすることもできるかもしれない。この物語ではインドで迷子になった女の子をパキスタンに送り届けるが、人々はインド人で熱心なヒンドゥー教徒であるパワンを受け入れてくれる。パキスタンの人々の温かさが伝わってくるシーンがとても印象的。

予告編ビデオ

本編映像


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