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筋肉量の評価は面積じゃなくて厚さでOK!

日常生活動作(ADL)と骨格筋量は関与があり、骨格筋量はTh12レベルの脊柱起立筋の面積(ESMCSA)で評価できると言われています。
脊柱起立筋の面積はSYNAPSE VINCENTなどの3D画像解析システムを使用します。が、これが面倒くさい。
ソフトウェアが入っているPCでしか評価できませんし、測定するのに時間がかかります。(私は1例3-5分くらい)

そこで筋肉の測定方法についてもっと簡単にできないかと考え、筋肉の厚みについて検討しました。

Medicine (Baltimore) . 2022 Sep 23;101(38):e30704. doi: 10.1097/MD.0000000000030704.

下の図のようにTh12レベルの脊柱起立筋の厚み(ESMT)と面積(ESMCSA)を測定しました。
ESMTは肋横突関節の近傍の筋肉端から垂直に逆の筋肉端までを測定しました。

Th12における脊柱起立筋の厚み(ESMT)と面積(ESMCSA)の測定

いやいや、厚さと面積って一次元と二次元の数字で相関する訳が・・・

脊柱起立筋の厚み(ESMT)と面積(ESMCSA)の相関

いやなんと相関してるんです!
そして6分間歩行や呼吸機能検査なども相関してました。

つまり、面積図らなくても厚さを測ればOKという事!
脊柱起立筋の厚み(ESMT)なら数秒で評価できるし、どのPCからも測定できちゃいます。
こちらの便利ツール、忙しい臨床医の皆様にとって、お役に立つこと請け合いであります!



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