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「ヘリ×〇〇」が生み出す価値

前回の記事を読んでくださった方、ありがとうございました。
前回はヘリに魅了された理由から現在携わっている事業についてでしたが、今回は具体的にヘリコプターを使ってできることを話していきます。

ヘリコプターといえば誰もが知っている乗り物で、その知名度は車や電車と同じくらい認知されていると思います。ただ、実際に乗ったことがある人は少数で、一般的に馴染みの少ない乗り物です。その理由としては①高価すぎて乗れない②乗る理由がわからない③消防や自衛隊など、どこか違う世界の乗り物のイメージ、といったことが考えられます。

この記事ではそんなイメージを打破し、少しでも「普段ヘリなんて乗る機会なんてないよ」という方にも身近に感じてもらえれれば幸いです。

ヘリの利用シーン・イメージ

まずはヘリのイメージをご覧ください。

【映画】エアーウルフ
https://youtu.be/BdLtcSk8tfE

戦闘機に勝つヘリコプターって、、、笑
メンズとしては憧れのヘリ活躍シーンですが、いわゆる軍事利用で民間の我々が利用する用途ではありません。あるのは自衛隊ぐらいですね。

さて、気を取り直して一般的なヘリの利用シーンとどういった価値提供をしているかを見ていくと、大きく3つに分かれると思います。※今後新型ヘリが出てくれば変わるかもしれません。

1.観光 = 体験
2.移動 = 時間

3.災害 = 安心

次からそれぞれ詳しく書いていきたいと思います。

1.ヘリ×観光 = 体験

主に遊覧やヘリクルージングと言われる、空から街並みや自然の風景を眺めて楽しむことを目的に利用される用途です。
首都圏では街の夜景、スカイツリー、東京タワーなどの遊覧、桜のお花見遊覧や花火観賞遊覧などがメジャーです。
また、地方では、山や紅葉や、渓谷、滝などの自然の風景を空から見て周る遊覧などがあります。

見て楽しむという目的もありますが、空撮や空からの監視についても空から景色を見るという点ではこの分類になります。

まとめると
観光のシーンでは「体験」という価値をヘリは提供していると言えます。

2.ヘリ×移動 = 時間

2点間の移動が主な目的で、人の移動としてビジネスシーンにおける都市間移動、成田空港をはじめ国際空港からの2次交通としての移動、プライベートにおいては別荘やリゾート地域等への移動が挙げられます。患者や医療従事者を運ぶドクターヘリも民間で運航しています。
また、人だけでなく地上から搬入困難な地域への建設資材の空輸や病院間の臓器空輸というような物についても移動のシーンにはあります。

人の移動に関しては、富裕層の交通手段としての利用されることがほとんどで、車のように一般の方が交通手段として利用されるようになるには、もう少し時間がかかりそうです。
物の移動に関しては、事業利用がほとんどで、アクセス困難な地域や緊急性といったキーワードが前提での利用が多い現状です。

まとめると
移動のシーンでは「時間」という価値をヘリは提供していると言えます。

3.ヘリ×災害 = 安心

災害が発生した際、多くの場合規模に応じて消防や自衛隊、海上保安庁などの官公庁のヘリコプターが対応しますが、民間でも活躍のシーンはあります。消防・自衛隊などは都道府県知事の要請等により、比較的大きな支援を行います。
方や我々民間企業では、個別的、限定的な支援を行うことが多く、私の会社でも昨年の台風19号によって被災した長野県千曲川流域の孤立した地域へ対アレルギー食品を空輸しましたが、企業団体や地方自治体ベースで予め結んでおいた災害協定を基に支援を行ったりします。

イメージですが、官公庁は主に大規模災害や緊急事態などに対応、民間は消防・自衛隊では対応しきれない個別な対応や、事前の取り決めに応じた利用が多いと感じます。
特殊なミッションに関しては官公庁が主に対応した方が良いですが、人員・物資空輸等に関しては民間でも対応することができることがあるため、個人的には平時と有事に関して官民の連携を普段からもっと行っておくべきだと思います。

まとめると
災害のシーンでは「安心」という価値をヘリは提供していると言えます。

普及に必要な要素

前項では、ヘリコプターが各利用シーンでどういった価値提供を与えているかを書きました。これだけ見ると「すごい活躍してる!」と思うかもしれませんが、ニッチな乗り物であることは間違いなく、これを読まれている方が明日からヘリに乗ろうとはすぐにならないと思います。
ただ、空をもっと身近にするという目的のためにヘリはまだまだ利用する価値と活用の幅があると思っています。

流行る要素として「認知×価値」がありますが、ヘリは認知がされているものの「価値」が伝わりにくいという事実があります。顕在化していない需要に対しヘリの価値が伝わるようにするためには、他業種連携を強化する必要があると感じています。

例えば、宿泊施設とのタイアップスポーツチームとのタイアップ自治体との災害時の連携など、他分野とのコラボがヘリコプターが普及するきっかけになると思います。それらを皮切りに移動手段、体験型アクティビティとしてもさらに普及していくと考えています。そのため、これからも多くの様々な業種とのタイアップを加速させていきたいと思います。

鹿島アントラーズヘリコプター観戦プラン
https://skyview.airos.jp/antlers

空の MaaS を推進する AirX と防災協定を締結
https://www.ishiifood.co.jp/pdf/release20190308.pdf

まとめ

すでに我々の会社ではタイアップ企画など、ヘリコプターの秘めている価値を高め、顕在化させることに着手していますが、まだまだ事例を増やしていく必要があります。コロナの影響で新たな取り組みに悲観的な流れもありますが、需要の変化に併せたより価値あるサービスを提供できるように事業を進めていきます。

株式会社AirX
https://airx.co.jp 



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