~師匠のドSスパルタ第2障~

師匠の求めるレベルは徐々に高まっていく。
身体全体の構造を一通りおえると、整形外科医も所持してるであろう「標準整形外科学」をすすめられる。
分厚い1冊を読破!
そして次は、、、、、
「おーい、ちゅん!各業者の骨折に対する各部位ごとのプレートの名称とその機能。メリット、デメリット全部しらべてきて。あ、プレートもいろいろ種類あるから」
えーーーーーー❗果てしなすぎる💦だって、どれだけメーカーさんいると思ってんの❗
しかもメリット、デメリットってどうやって調べんのよ💦
正直にきいてみた。メリットはいいが、デメリットは調べようがないですと。
すると師匠は、「直接ききゃいいやん」
あ、なるほどですね。確かに。
そう、この師匠は地域の整形外科医からも一目をおかれ、各メーカーさんの中でもほぼ知らない人はいないという方なのだ。
そして始まるメーカーに対して聞き取り調査。
それを必死こいてまとめて、暗記。
師匠はまだまだとまらない!
手術で使うのにネジがあるのだが、あれもいろんな種類がある。ネジのやまとやまの間は何ミリ(ピッチ)から始まり、骨接合の原理、理論。
人工骨頭のインプラントひとつとっても様々であり、それぞれの理論。
もうね、医師よ。。
人工膝関節の手術前には、インプラントの大きさを昔はレントゲンをみながら作図していた(医師が行う)が、作図練習してみろといわれ、やりかたがわからないと伝えると、医局に本あるし医者がいるだろと。
それから毎日昼休みは医局にこもり、整形外科医と話し、麻酔科とは心電図について話し、それが日課となる。
そして器械だしデビュー。もちろん初めての時はフリーズした。しかもメス渡して、骨折部までいったが、それ以降完全に思考停止。ただ師匠とマンツーで経験を積み、整形外科医から指名を頂けるようになった。

師匠はとどまることをしらない。
「ちゅん、○○業者主催の整形外科学会、泊まりだけどいく?」
この学会は医師、看護師含めて定員制。なかなか参加が難しいといわれる。
さすが師匠。参加権を取得し出席させて頂いた。
基本的な整形外科学を始め、骨接合原理。
そしてグループで実際に手術器具を用いて、大腿骨転子部骨折に対するORIF(術式のひとつ)を実施など、2泊3日という中身の濃い貴重な経験を積む。

整形のあとは、脳外だ。そして眼科、内視鏡。
そして最後に課題として、各部位の骨折症例がある場合は、MRI、CTを読影してどういう骨接合をするのか考えた上で、執刀前に医者と話し術中のイメージを共有しろだった。
そしてオペ室6年経験し、新たな挑戦に挑むのであった。
新たな挑戦とは、再度病棟に戻ることだ!
かなーり熟慮したが、オペ室だけにとどまるのは自分の中ではナンセンスと思ったからだ。
そして別の病院へ旅立つこととなる。
師匠との出会いがなければ、大事な時期を適当に過ごしていたかもしれない。
師匠、そして支えてくれた同僚、後輩、先輩に感謝。

~次回、新たな職場!門出の初日、いきなり不安襲うの巻~


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