~んなまたまごぉ、、、~

~世は大海賊時代~ 新世代のルーキーであるちゅんはHCUの訓練をおえ、新世界へと放たれたのだ!
「上がれ!心臓の音っ!ドントトット♪」
そう、この音はちゅんの鼓動であり時には早く、時には雷鳴のごとくするどく!!そして強くギューーンって!
これを世間では不整脈と言う。そんなことはまぁいいか(^_^)

大部屋を受け持ち始める前の朝礼で、久しぶりにプリセプターと一緒に行動。
その相手は男性看護師。この先輩とは本当に気があって、なおかつ男性ということでいろいろと話しも弾み、様々な相談ができた。
自分とは対照的に身長も高く、スリムで顔立ちもよい。
話す内容もそれこそまじめな感じで、真底すごい方だなぁと関心する。
それからというものの、真面目な先輩と一緒に行動することも多くなった。
これまでは重症度の高い方を少人数みていくスタンスから、比較的軽症の方から重症まではいかない方を、大人数みていくことも、この真面目な先輩のおかげで比較的スムーズにいく。

ある程度大人数の受け持ちにも慣れ、そろそろ夜勤どう?という話しがスパルタン師長から伝えられる。
当初ちゅんは早く夜勤に入りたいと思っていたが、実際に夜勤に入るかどうかの選択肢を目の前にすると、3つの課題が生まれた。

1つは、夜勤となると30人以上を受け持つというのがどうしても自信もてなかった。

2つめにフリーの配置だとしても朝の採血の人数(15人とか、多い時は20人以上)を他の業務も兼務してこなせるかどうか。

3つめに急変対応だ。

1と2はなんとかなるかもしれないが、3つめの急変対応に関してはHCUも経験していたが、准看護師時代含めてあまり経験がなかったのだ。
もちろん急変がないのに越したことはない。一方でどれだけ場数をふんだかで動けるかどうかもかわってくる。

そんな矢先、自分の担当外で急変対応が発生。
ちゅんも駆けつけるが、正直初めての時は何もできなかった。むしろ自分入りますの声もでなかった。これが悔しくて夜勤に入るのはやめた。
そしてちゅんのとった行動。それは再度HCUに戻ることだ。
これは急変リスクを考えた訳ではない。
重症管理、常に気を抜けない環境、緊張状態を更に継続して自分に課すこと。HCUは特にDrとのやり取りも多い。当たり前ではない環境、緊張状態を自分のなかで当たり前にするのだ。
そしてHCUの配置でなかったときに、急変が起きた場合は率先して声をだし介入すること。

その後、ある程度の急変対応件数を重ねた。
最初の頃は挿管介助(細いチューブを口または鼻から入れ、人工呼吸器につなげる。医師がおこなうためそのサポートを行う)。これはオペ室時代毎日やることなので得意だ。ただ急変対応が発生する度に得意な事だけやっていてはダメ。

次にサーフロー留置・投薬(特にもともと点滴が留置されていない方の急変は、この点滴の針を血管にいれるというのが難しいこともある)

そして次に心臓マッサージ。
その次に全体の統括(あなたはこれをお願いします、あなたはこの作業をお願いします。いわゆる指示出し)
その他にも様々あるが、段階的に経験を積んだ。

そして入職から7か月半後、ついにきました初夜勤!!
記念すべき日に真面目先輩(プリセプター)は休日のため会えない中で夜勤スタート。
あわただしく業務開始💦
本当にあっという間に時間がすぎ、日付もかわろうとしたその時だ。

コツコツ(足音)

真面目先輩➡️「うぃ~~😁ちゅん頑張ってるか~」

ちゅん➡️「え⁉️その声は、真面目先輩⁉️こんな時間に💦どうしたんですか!それに今日休みでしたよね!?」

真面目先輩➡️「かわいい後輩が初夜勤デビューだってのにほっとけないでしょ~。ありえない時間にきた方がおどろくかなと思って、、っさっ✨ ちゅんが元気がでるように差し入れもってきたからさ、これをお飲み」

ちゅん➡️「真面目先輩、ありがとう。ちゅん頑張ります!」
袋の中にはドリンクが一本
その名は「赤まむし」
「なまたまごぉ~、赤まむし~」

その日を境に真面目先輩のキャラ崩壊し、距離感が更に縮まったちゅんであった。

~次回、病棟勤務6年間の集大成へーーん~






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