海外から「Hello!」

初めてインターネットに触れたのは、約25年前に大学に入学して触ったワークステーションにて…。

当時は、インターネットエクスプローラなどのWebブラウザなどなかった。ネットスケープなどもまだ無く、「Mosaic」というブラウザをインストールして見えた風景に驚いた事を今でも覚えている。

とても、とても、大らかな時代で、プライベートIPアドレスなどもまだ無く、全てのワークステーションにグローバルIPアドレスが振られていた。

ファイアウォールなども無く、本当のオープンネットワークだった。

グローバルIPアドレスが振られていたワークステーションを使っていると、”talk”というコマンドで突然、「Hello!」とアメリカの大学からチャットが届いた事もある。

当時は、”finger”というコマンドで、グローバルIP アドレスからワークステーションのログイン情報を遠隔で見ることが出来た。そのログイン情報を見て、チャットが届いたのである…。

「こ、これが世界と繋がることか…!?」

と、興奮するとともに、片言の英語で「なんか用?」と聞くと…。

「お前は有名な〇〇と苗字が一緒だが、親戚か?」と聞いてくる…。

いや、〇〇とは、名が一緒だけ…。日本は、「姓」「名」の順で並んでおり、〇〇とは、「名」が同じだけだ、と伝えるのにも興奮した覚えがある。

あれから25年。
ネットのスピードも飛躍的に上がり、SNSなどの繋がるアプリケーションも広がり、今は当時よりも容易に世界と繋がってるかもしれない。

でも、あのとき、”talk”で来た海外のチャットの興奮は今でもハッキリと覚えている。

技術の革新で、あのときの興奮を越える仕組みを構築したい、その思いが私の基礎となっている。


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