子供の誕生日に、何を願う?
うちの超強敵な娘が、先日誕生日を迎えました。
えー!もうこんな歳になったかあ。
毎日毎日、強敵だなぁと思いながら
たくさんの学びをくれる娘。
ママっ子で、
いつも私にひっついている。
私は、親子の距離感がイマイチわからなくて
上手く、スキンシップを取れない。
息子の時からそう。
夫ともそう。
どんな距離感が適切か、
自分のことを振り返っても答えが見えず
自分の子供に対しても
どうしたらいいかわからない事しかなかった。笑
子供と関われば関わるほど、
自分の欠陥が浮き彫りになるようで
子育てが怖い。
私には無理。
私がいない方がみんな幸せになる。
そんなふうにいつも思いながら、
息子も含め10年近く過ごしてきた。
でもそんなふうに思いながら一緒に過ごすのも、
なんだか申し訳なかった。
数年前。
『日本の子供は、自分のことを好きじゃないと言う子が多い』
というアメリカの記事を読んで
ムッとした。
『うちの子は、自分のこと好きでいて欲しい!!』
そう思って直後に、息子に質問した。
『あなたは自分のこと好き?』
すると、
『いや…好きではない』
そう答えられ、発狂した。爆
『どうして!?どうしてあなたは自分に自信を持たないの!?自分に失礼だよ!!!』
と。
そして夫に言われた。
『ママが、自分に自信がないのに
子供達にだけ自信を持てなんて、無理な話だよ』
何気ない、なんの日でもない、
ただ思いつきで食事中に喋ってただけのこと。
でもそこに、全てが詰まっていることに気づかされて
ぐうの音も出ないほど核心をつかれて
私は発狂からの、
鬼落ち込みに陥った。笑
本当に悔しかったし
私は子供に、自分にできないことを求めてばかりいるんだと思った。
だから、子供が苦しくなるんだと思った。
そこからは子供ではなく、
自分との戦いだった。
戦いではない、自分との歩み寄りだ。
自分の体はひとつだけれど、
自分の内側にもう一人自分がいて
普段は外側の自分が鎧となって生活しているけれど
内側で支える一番素直な状態の自分を、無視してはいけないということを知った。
訳がわからなすぎて
何をやっても後悔しか生まれない子育ての中、
少しずつ変化が見られた。
所詮、わからないことをやっている。
所詮、全ての人が完璧に満足する結果はない。
所詮、私が私にできる範囲で…
大したことはできない。
できない。
できない。
できないんだ。と認めたら
できないなりに、
それでも愛情ゆえに行動してきた自分が
愛おしくなった。
そのとき、
子育ては、ここからだなぁと思った。
自分を愛せない人が、人を愛せるわけがない。
よく聞く言葉だけど、
実感した。
自分を理解してあげないから
相手のことも理解できない。
自分を許さないから、
相手も許せない。
絶対にしちゃいけないことは、
自分を置き去りにすることだった。
これまで、ドラマや映画で見た家庭が
理想の形だった。
親から、子供に愛を伝えるシーン。
親が、子供を叱るシーン。
子供が、親に感謝するシーン。
自分が分からないからこそ、
そういう空想のものに頼って
なんとか繋いできた。
こういうときは、こうした方が良さそうだ。
知らんけど。
ずっと、本音は
知らんけど。
だった。笑
演じまくりの、おままごとだったのだ。
だから誕生日のお手紙を書くときも
『どんな子供になって欲しいか』
『親からの言葉が、素敵な雰囲気で伝わって、期待に応えてくれたら良い』
ってどこかで思いながら
誕生日を祝うはずのものが
私の理想を押し付けるだけの文面になっていたと思う。
そして普段、本当は伝えたくても上手く伝えられない愛情を
その手紙一枚でぜんぶ受け取ってほしくて
『頼む!伝わってくれ!!!』
と、やはりそちらでも知らないうちに子供に圧をかけていたと思う。笑
今回、例年通り娘に手紙を書いてて気づいた。
これまでの自分の子育てが
走馬灯のように、ぶわーっと思い出された。
求めて、求めて、求め続けた子育てだったのだと。
今年は手紙を書く際、
『さあ、何を伝えて、何を受け取ってもらえるか』
と力んで血眼になって考える必要がなかった。
伝えたいことはひとつだった。
『今年も、健康で元気にこの日を迎えてくれてありがとう』
毎日腹が立つし喧嘩ばかりだけど
とにかく生きててくれてありがとう。
綺麗事でなく、計算でなく、
スッとこの言葉が出てきた時に
『なんか私も、楽になってきたかも』って思った。
だって生きてるだけで良いんだもん。
私も、そうなんだもん。
自分にも、そう思っているから
やっと子供達にも素直にそう伝えられる。
何も望みません。
YouTube消して欲しいとか時間守って欲しいとか
もちろんたくさんあるけど
それは言い続けるけど
別に、大したことじゃない。
問題は常に何かしらあるのだけど
一緒に生活する上で、お互いが気持ちよく過ごせるために大人も子供もその都度歩み寄れると
今は思っている。
結局、生きてれば良い。
だからといって良いママになれたわけじゃない。
私はことごとくポンコツママだ。
ダメなところがありすぎる。
でも。
みんなそうだから、それぞれ補い合って生きていこう。
生きるってこういうことだと
娘の誕生日に考えさせられました。
子供を産んで良かったです。
どんどん自分を知り、愛せるようになります。
苦しいことも多いけれど
私には、学ぶべきことだったんだと思います。
自分が全て、選んでることだと思います。
娘、おめでとう。
これからもたくさんケンカしよう。
さて
どんどん幸せになりますか。