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短歌「呪縛」

10月に詠んだ短歌8首です



幸せになってくれとは思うけど不幸の底にいる君が好き


十五夜を気にしたことはないけれど月見バーガーは五回食べた


広くて足が伸ばせる浴槽のためにあなたと結婚したい


(あの子にしか見せない顔もあるのかな)(あるんだろうな)近くて遠い


愛ならばずっと覚えていてくれよ 君のために死ねるとか言うな


呪いにはなりたくないな ただ少し爪痕を残してやりたいだけ


もう声も思い出せない、なんてこと有り得ないから残る傷跡


人間のふりをしているような日々だから着の身着のままでよし

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