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こちら編集局です~あなたの声から

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皆さんから寄せられた「なぜ」「おかしい」といった日々の疑問や困りごとを、記者が取材して記事として発信するコーナーです。「調査依頼」お待ちしています!
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記事一覧

「お父さんは育児をしていますか」。モヤる乳幼児健診の質問

 「お父さんは、育児をしていますか」。広島市の乳幼児健診の質問に、西区の会社員女性(45)は「育児の担い手は母親だと決めつけているみたいで、モヤッとする」という。言われてみると、記者も母親の一人として、ちょっとモヤモヤする。編集局に寄せられた女性の声を基に取材すると、育児や家族の在り方をめぐる価値観の変化に追いついていない行政の姿が浮かんできた。(加納亜弥) 取材した記者が語ったボイシーもぜひ聞いてください⇩⇩⇩ 「母親育児が前提」「手伝うはNGワード」…母親たちの反発

ネットで話題!広島県「働く女性応援よくばりハンドブック」。見直し案もやっぱり「欲張り」…みんなに意見を聞いてみた。

 広島県が今月、改訂案を公表した「働く女性応援よくばりハンドブック」。そのコンセプト「欲張りなライフスタイルの実現」についてどう思うか、読者に無料通信アプリLINEで尋ねたところ、168件の意見が寄せられた。6割は「両立せざるを得ないのが現実」「欲張りという言葉にはやっぱりマイナスのイメージがある」など、否定的な受け止めだった。(久保友美恵) 欲張りじゃなくて、働かざるを得ないから 目立ったのは「働かざるを得なくて働いている」(広島市東区・40代パート女性)という実情を訴え

マスク外せない理由「人の目が気になる」3割 広島でも同調圧力やマスク依存の声

 マスク生活3年目。国は屋外の会話のない場面では「マスク不要」との見解を示しましたが、広島県内でも着用率は高いままです。「なぜ外さない、外せないの?」。中国新聞の読者に無料通信アプリLINEで尋ねたところ、209件の意見が届きました。「感染防止」と並んで目立つのは「みんな着けているから」「マスク警察が怖い」「顔を隠したい」の声。同調圧力とマスク依存は思いのほか強いようです。(栾暁雨)  読者の声を分類したところ「人の目が気になるから」と答えたのは3割(64人)に上った。自転

もうすぐ夏、マスク着用いつまで必要?広島の読者から「屋外での脱マスク」求める声

 新型コロナウイルス対策のマスク着用を巡り、屋外での着用の在り方を見直す意見が出始めています。政府は熱中症のリスクがあることから「人と一定の距離がある場合」は屋外でのマスクは不要としています。海外では屋内外の「脱マスク」が進みます。マスクの着用はどんな状況で、いつまで必要か。中国新聞のLINEに登録している読者に意見を聞きました。(高本友子、下高充生)  屋外でのマスク着用を巡っては松野博一官房長官が11日の記者会見で、人と十分に距離が取れる場合は不要との認識を示した。12

「お好み焼き愛」の裏返し? 呼び方問題に広島県民たちから異論反論200件

 広島県民のソウルフードお好み焼き。地元の皆さんは「広島焼き」「広島風」と呼ばれるとモヤっとしますか? 中国新聞のLINEに登録している読者に聞いたところ、200件以上の意見が寄せられました。「腹が立つ」「失礼だ」など怒りの声の一方で、「広島のPRになる」と冷静な見方も。異論反論ありますが、熱い「お好み愛」があふれていました。(栾暁雨) 「広島焼き」への怒り続々  予想通り、「広島焼き」への拒否反応は強かった。「広島風は百歩譲って我慢するが、広島焼きは絶対許せない」。広島

停車しにくいバス停… 「運転手泣かせ」その理由は?

 バスが停車しにくいバス停があるそうです。広島市中区の国道54号(鯉城通り)沿いの「中電前」。安佐南区の男性(60)から「停車スペースに入らずに止まるバスが多い」と声が寄せられました。このバス停、市内でも「運転手泣かせ」とささやかれているとか。どういうことなのか、現場を訪ねました。(加納亜弥) バスは歩道からかなり離れて停止 ある平日の午前8時。ラッシュ時とあって、鯉城通りの東側のバス停「中電前」に、次々とバスがやってくる。バスの多くはせっかくある停車スペースに深く入らず、

割引よりも利便性?読者630人が望むPASPY廃止後の支払い方は

 「割引」よりも「便利さ」を支持する声が強いようです。広島県内の交通機関で使えるICカードPASPYの廃止後、どんな運賃支払い方法を望むのでしょう。編集局がLINEやメールなどで声を募ったところ、6割がJRのICOCAやSuicaがいいと回答しました。広島電鉄(広島市中区)が新たに導入するQRコードなどのシステムを望むのは2割未満でした。どうしてなのか。寄せられた意見をご紹介します。(馬場洋太、服部良祐) 4つの選択肢でアンケート 編集局は10日付の朝刊の記事で呼び掛け、1

【ご意見募集!】PASPY廃止の後、使いたい支払い方法は?

 カード型IC乗車券PASPY(パスピー)の廃止に伴い、広島電鉄(広島市中区)が導入する「新しい乗車券システム」を、みなさんはどう受け止めていますか。広電が示した3つの選択肢のほか、決まっていませんがJRのICカードが引き続き使える可能性も残されています。どの支払い方法に魅力を感じますか。(馬場洋太) 4つの選択肢のメリット、デメリットは?広電が示したのは3つ。QR、新IC、現金  広電が示した新しい運賃支払い方法は、QRコード決済、新ICカードの2つ。2024年10月の

夫・妻、旦那・嫁…配偶者の呼び方は?広島などの読者300人が回答

 第三者との会話の中で、配偶者が出てくるとき、どう呼んでいますか。夫や妻、主人、家内…それとも? 中国新聞のLINEに登録している読者に聞いたところ、300件以上の意見が寄せられました。TPOで使い分ける人が多い一方、「男性優位」の呼び方に違和感があるという声も目立ちます。3月8日は性の平等や多様性の推進を目指す「国際女性デー」。皆さんがしっくりくる呼び方、考えてみませんか。(栾暁雨) TPOで呼称使い分ける人が多数 回答者のうち女性は約200人。半数以上が、相手との関係性

「夫」「妻」派が増加 配偶者呼び方問題の背景にジェンダーあり

 夫・妻、主人・家内…それとも? 配偶者の呼び方について中国新聞の読者に尋ねたアンケートでは、300人以上から回答がありました。多くの人がTPOによって呼称を使い分けると答えましたが、対等なイメージがある「夫・妻」派が増えているようです。呼び方の背景や回答の受け止めを、ジェンダーや言葉に詳しい専門家たちに聞きました。(栾暁雨) アンケートの回答など多様な声はこちら 静岡大の熊谷滋子教授(社会言語学) ここ2、3年で「夫」「妻」と呼ぶ人が急増したと感じます。これは「#MeT

「生理の貧困」支援のナプキン配布、広島市で伸び悩んでいます。どうしてなのか、取材しました。

 経済的な理由で生理用品を買えない「生理の貧困」に悩む女性をサポートしようと、全国の自治体でナプキンを無償配布する動きが進んでいます。しかし、広島市では配布が伸び悩んでいるとの声が市内の40代女性から届きました。「制度が利用しにくく、本当に必要な人に届いていない」とのこと。なぜなのか、現場を訪ねました。(栾暁雨) 無償のナプキン、取りに来る人は少なく  「もっと多くの利用を想定していたのですが…」。NPO法人男女共同参画ひろしまの信政ちえ子代表はつぶやく。広島市の委託を受け

寄せられた声をきっかけに取材。「こちら編集局です」ができるまで

 「こちら編集局です あなたの声から」は、皆さんからの「なぜ?」「おかしい」という疑問や困りごとを基に、記者が取材し、記事として発信する試みです。声が届いてからどのように記事になるのでしょう。「打ち上げ花火を楽しむ場所がない」という声から始まった事例で、「こち編」を具体的にご紹介します。(江頭香暖) 「あなたの声」がスタート 「こちら編集局」には、専用のLINEがあります。友達登録をして参加している人は現在1万人余り。毎日さまざまな声が寄せられています。2021年9月8日、

広島の一等地、八丁堀にたたずむ古い公衆トイレ。 背景を調べました。

 「広島市中区の八丁堀交差点近くにある、古い公衆トイレが気になります。撤去しないのでしょうか。ちょっと怖いんですが」。こんな声が、広島市東区の主婦(44)からLINEで寄せられました。男女共用で和式スタイル。残された経緯をひもとき、都心の公衆トイレの在り方を考えてみました。(加納亜弥) どんなトイレかというと 買い物客や会社員たちが行き交う八丁堀交差点。その北西にぽつんと立つ古びたトイレがある。中には、男性用小便器が3器、個室が2室ある。勇気を出して中へ。汚くはないけど…。