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U35世代にいま、届けたいニュースや話題を集めました。広島や中国地方のリアルを発信できたらと。日々の暮らしに役立つ情報も盛り込みます。
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#中国新聞U35

講師は元運転士! 「鉄ちゃん」記者が鉄道員体験をしてみると‥

「鉄ちゃん」を自認する記者(32)。子どもの頃の夢は、故郷の米子市を走る特急「やくも」の運転士で、鉄道の運転ゲームは大の得意です。ある日、職場の先輩から、廃線になった旧三江線の石見川本駅(島根県川本町)の本物の施設や設備を使って、憧れの鉄道員の仕事が体験できると聞きました。喜び勇んで訪ねると‥。(土井和樹) 廃線になった旧三江線の石見川本駅、今にも列車が入ってきそう‥  参加したのは、地元のU・Iターン者たちが石見エリアの魅力を伝えようと企画したイベントシリーズ「いわみん

「ガッツ」な女子アナ・RCC田村友里(26)【後編】ガリ勉時代と大学受験の挫折、就活での苦悩…

 RCCの情報番組「イマナマ!」で「花よりガッツ」のコーナーを担当するアナウンサー田村友里さん。「休むより仕事してたい」という「ガッツ」は、幼い頃から育まれてきたようです。憧れの仕事に就くまでに大学受験で経験した挫折と就活での苦悩。今も続くたゆまぬ努力の日々とは。まだまだ聞きました。(文・栾暁雨、写真・山下悟史) ▶前編「休むより仕事してたい!」を読む  就活で有利になるように有名な大学に入らなきゃ…と思っていました。なので小中高時代は「ガリ勉」。勉強ばかりして、親に「

ありのままの体形を愛そう―「プラスサイズモデル」でユーチューバー、広島の沙智さん

 ふくよかな体形を生かして洋服を着こなす「プラスサイズモデル」として注目される女性がいます。広島市の沙智さん(44)。「痩せていることが美しい」という価値観にとらわれず、ありのままの姿で着たい服を着る。そんなポジティブなメッセージに勇気づけられる人は多いようです。(栾暁雨)  LLから8Lサイズまでがそろう通販サイト「ゴールドジャパン」のウェブモデルをする沙智さん。あるときはゴージャスに、別のときはガーリーにと、トレンド感あふれる着こなしで、動画投稿サイト「ユーチューブ」で

肉食を減らす「ゆるビーガン」広がってます@広島。 スイーツやラーメンも!

 乳製品や蜂蜜を含む動物由来の食品を食べないビーガン(完全菜食主義)への関心が高まっています。美容や健康だけでなく、環境保護や動物愛護にも配慮した生活スタイル。最近は完全菜食ではありませんが、肉食を減らす「ゆるビーガン」が急増中。広島県内でもビーガン対応の飲食店のほか、ビーガンコスメを扱う店の存在感も増しています。(赤江裕紀) ゆるビーガンとはスイーツはすべて植物性の材料 福山市野上町の「ひかり洋菓子店」に並ぶケーキや焼き菓子はすべて、植物性の材料だけを使っている。豆乳や菜

「信教の自由」は印籠じゃない。必要なのは「公助」。宗教2世の横道准教授に聞く

 特定の信仰を持つ親の下で育った「宗教2世」。旧統一教会のほかの新興宗教でも問題が指摘されています。教えを受け入れられなくても子どもの頃は逃げ出せず、抜け出した後も社会にうまく適応できないケースがあるそうです。自身も当事者で、自助グループを主宰する京都府立大の横道誠准教授(43)は、「問題を可視化することが重要」と強調します。(栾暁雨)  「信教の自由」はもちろん尊重されるべきです。でも、水戸黄門の印籠のようにひれ伏さなくてはいけない言葉になっているのはおかしい。「信教の自

進学や恋愛の自由奪われる「宗教虐待」。旧統一教会だけじゃない2世の苦悩

 安倍晋三元首相の銃撃事件をきっかけに注目が集まる「宗教2世」。旧統一教会のほかの新興宗教でも、問題が広がっている。親から信仰を強制された上、進学や恋愛の自由を奪われ、心身の苦痛を強いられるケースもある。中国地方の2世たちは「宗教虐待に苦しんでいるのは旧統一教会の信者の家族だけじゃない」と訴える。(栾暁雨) 有名国立大への入学許されず 中国地方の20代女性は、親と縁を切って1年になる。キリスト教系の新興宗教に狂信的な親と過ごすのは、もう限界だった。高校生の頃からリストカット

「あえて飲まない」「しらふこそクール」なソバーキュリアス。飲み方の多様性に若者共感

 「ソバーキュリアス(ソバキュリ)」って聞いたことがありますか。飲めるのにあえてお酒を口にしない生活スタイルのこと。欧米の若者発のトレンドで、Sober(しらふ)とCurious(好奇心が強い)を組み合わせた造語です。健康志向の高まりなどから注目され、広島でも「しらふこそクール」と前向きに捉える若者たちがいます。(栾暁雨)  「男なら飲むべし」。そんな同調圧力を感じる職場の飲み会が苦手だった。広島市の男性会社員(29)は、気乗りしない酒席で上司や取引先の勧めを断れずに飲み過

テレワークにぴったりワークスーツ。作業着のような機能性が広島でも人気

 見た目はスーツなのに動きやすく、洗濯機で丸洗いもできる―。作業着のような機能性を持つ「ワークスーツ」が注目されています。仕事中はもちろん、普段着にもなる使い勝手の良さが魅力。コロナ禍による働き方の多様化で、シーンを問わない「ボーダーレスウエア」として浸透していきそうです。(栾暁雨)  竹原市の酒造会社で営業を担当する吉村剛さんは、人気の火付け役になったブランド「ワークウェアスーツ(WWS)」のジャケットを愛用する。ポリエステル100%の生地は軽くて伸縮性があり、ポケットも

パール男子@広島 広がるジェンダレスファッション

 女性の定番というイメージのパールのアクセサリーを男性が愛用する動きが広がっています。「パール男子」とも呼ばれ、広島県内でも男性向けにパールのネックレスや耳に着けるイヤーカフが売れています。アクセサリーだけでなく男性用のレースのパンツも人気が高く、性別にとらわれない「ジェンダーレスファッション」の注目度は高まるばかりです。(治徳貴子) 男子がパールに惹かれる理由 「着けていると心がきれいになる感じがする」。広島市東区の会社員児玉英太郎さん(33)の胸には1粒パールのネックレ

性的少数者「ソジハラ」に苦悩 差別や嫌がらせ、勝手に暴露… 

 LGBTなど性的少数者への差別的な言動や嫌がらせを指す「SOGI(ソジ)ハラスメント(ソジハラ)」をご存じですか。ハラスメント対策を大企業に義務付ける「パワハラ防止法」が2021年6月から施行され、新たに注目されています。当事者たちは職場で、どんな悩みを抱えているのでしょう。(栾暁雨) 「ゲイなんでしょ?」と同僚たちからしつこく聞かれたことが忘れられない。広島市の30代派遣社員男性は、以前勤めたアパレル店の飲み会で質問攻めに遭った。嘲笑するような言い方が嫌で受け流すと「は

特殊詐欺を防ぐ漫画の主人公「とめちゃん」は自分自身?制作する広島県警の女性警察官に直撃しました。

「信じちゃダメ!」と特殊詐欺の被害を水際で防ぐ女性警察官「とめちゃん」の奮闘を描いた4こま漫画が、広島県警のホームページ(HP)などで公開され、啓発に一役買っている。作者は、とめちゃんと同じく後ろ髪を一つ結びにした巡査部長の石川優さん(36)。おせっかいだけど何だかほのぼのする主人公のモデルは、やっぱり石川さんなの? 本人に直撃しました。(岩崎新) 机には96色のクレヨン、びっしりの絵コンテ 8月末、広島県警本部の生活安全総務課を訪ねると、石川さんが最新作の仕上げに取りか

人前で食事できない「会食恐怖症」。学校給食や部活の「完食指導」引き金に

 「会食恐怖症」をご存じですか。人前での食事に恐怖と不安を感じ、吐き気などの体調不良を引き起こす社交不安症のこと。学校給食や部活動での「完食指導」が、発症の引き金となるケースが多いといいます。当事者を支援する団体は「子どもに無理やり食べさせないで」と訴えています。(栾暁雨) 給食が苦痛だった広島の女性  「食物アレルギーがないのに残しちゃ駄目。もったいないでしょ」。担任に給食を完食するよう求められたのは小学3年の時。広島県の30代派遣社員女性は、今も担任の怖い顔を思い出し、

マルチ商法で50万円失った21歳、後悔深く SNSや街コン…身近に魔の手【連載㊤】

 会員が新たな会員を誘い込み、報酬を稼ぐ「マルチ商法」。もうけ話を持ちかけられて大金を失った若者の相談件数が、中国地方でも高止まりしています。目立つのは仮想通貨や副業といった「モノなしマルチ」。スマホアプリやSNS(交流サイト)を介して近づくのが特徴です。ごく身近に潜むワナに落ちた被害者の後悔は深いようです。(栾暁雨)  「受け身じゃダメ。変わりたいなら今だ!」。「僕も普通のサラリーマンだったけど、今はいい家に住み、高級車に乗っている。人脈があれば稼げる」。広島市中心部の会

マルチ商法に無防備な「SNS世代」 知らない人とのやりとりに抵抗なく【連載㊦】

 「日本の若者は無防備で取り込みやすい」と、マルチ商法で勧誘する側は言います。希望を持ちにくい社会だから「楽して稼げる」という甘言が響くとも。専門家は「知らない人とのやりとりに抵抗がないSNS世代が狙われやすい」と警鐘を鳴らします。(栾暁雨)  「もうけ話に興味を持ってもらうには、仕事の不満や悩みを刺激することです」。若者100人以上を勧誘した広島市の男性(24)は、そう振り返る。  ネット掲示板やチャットアプリを通じてやりとりし、ある程度の信頼関係を築いたところで喫茶店