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U35世代にいま、届けたいニュースや話題を集めました。広島や中国地方のリアルを発信できたらと。日々の暮らしに役立つ情報も盛り込みます。
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2022年8月の記事一覧

人前で食事できない「会食恐怖症」。学校給食や部活の「完食指導」引き金に

 「会食恐怖症」をご存じですか。人前での食事に恐怖と不安を感じ、吐き気などの体調不良を引き起こす社交不安症のこと。学校給食や部活動での「完食指導」が、発症の引き金となるケースが多いといいます。当事者を支援する団体は「子どもに無理やり食べさせないで」と訴えています。(栾暁雨) 給食が苦痛だった広島の女性  「食物アレルギーがないのに残しちゃ駄目。もったいないでしょ」。担任に給食を完食するよう求められたのは小学3年の時。広島県の30代派遣社員女性は、今も担任の怖い顔を思い出し、

マルチ商法で50万円失った21歳、後悔深く SNSや街コン…身近に魔の手【連載㊤】

 会員が新たな会員を誘い込み、報酬を稼ぐ「マルチ商法」。もうけ話を持ちかけられて大金を失った若者の相談件数が、中国地方でも高止まりしています。目立つのは仮想通貨や副業といった「モノなしマルチ」。スマホアプリやSNS(交流サイト)を介して近づくのが特徴です。ごく身近に潜むワナに落ちた被害者の後悔は深いようです。(栾暁雨)  「受け身じゃダメ。変わりたいなら今だ!」。「僕も普通のサラリーマンだったけど、今はいい家に住み、高級車に乗っている。人脈があれば稼げる」。広島市中心部の会

マルチ商法に無防備な「SNS世代」 知らない人とのやりとりに抵抗なく【連載㊦】

 「日本の若者は無防備で取り込みやすい」と、マルチ商法で勧誘する側は言います。希望を持ちにくい社会だから「楽して稼げる」という甘言が響くとも。専門家は「知らない人とのやりとりに抵抗がないSNS世代が狙われやすい」と警鐘を鳴らします。(栾暁雨)  「もうけ話に興味を持ってもらうには、仕事の不満や悩みを刺激することです」。若者100人以上を勧誘した広島市の男性(24)は、そう振り返る。  ネット掲示板やチャットアプリを通じてやりとりし、ある程度の信頼関係を築いたところで喫茶店

お好み焼きだけじゃない。外国人イチオシグルメ 通訳ガイドに聞きました!

 新型コロナウイルス感染拡大の第7波が押し寄せる一方、観光は本格化し始めています。入国手続きが緩和され、外国人観光客の増加が期待される広島。受け入れ準備を進める通訳ガイドに、外国人のお気に入りの味を聞いてみました。お好み焼きだけではない、イチオシの広島グルメは?(赤江裕紀) 広島の通訳ガイドにアンケート アンケートは2022年6月、全国通訳案内士が加入する一般社団法人ひろしま通訳・ガイド協会(HIGA)と共同で協会員を対象に「外国人に人気の場所や食べ物」について実施。16人

海や川での水難事故を防ぐ!ライフジャケットの効用、聞きました。

 広島県内の海や川で水難事故が相次ぎ、子どもが亡くなる事故が目立っています。水難事故防止の出前授業などに取り組む市民団体「ボウサイズ」(福山市)の大原知代表(31)は、ライフジャケットをもっと活用するよう呼び掛けています。「浮いて待つ」ための「2%の法則」など、水辺で命を守るための方策について聞きました。(原未緒) ボウサイズ大原さんに聞く まず、水辺に行く際は、ライフジャケットを着用してほしいんです。必ず命が助かるわけではありませんが、救命率は確実に上がります。僕自身、川

野菜×かき氷!?「ベジタブル系」が中国地方で続々

 かき氷の進化が止まりません。トウモロコシやゴボウ、トマトなどの野菜を使った「ベジタブル系」が中国地方でも次々登場。意外な組み合わせに少々驚きますが、三原市のかき氷愛好家園田美穂さん(50)は「多彩な食材とマッチするのが、かき氷のポテンシャルの高さ」と魅力を語ります。スイーツの枠を越えた個性光る一皿を紹介してもらいました。(栾暁雨)  国内外のかき氷店巡りがライフワークの園田さん。10年で500軒以上を訪れ、多い時は1日5杯を食べる。   最近のイチ推しは廿日市市宮島町「

原爆で壊滅した広島で「声の新聞」を届けた新聞記者の実話をマンガに。作者の思いを聞きました

 被爆77年の夏、中国新聞社は漫画「声の新聞 力の限り」を制作しました。原爆が投下された直後、新聞を出せない代わりに、声で情報を伝えて回った中国新聞の元記者の物語です。描き手は20~40代の漫画家たち。原爆という重いテーマを描くのに不安もあったそうです。どう向き合ったのか、何を伝えようと思ったのか、聞きました。(奥田美奈子) ▼漫画「声の新聞 力の限り」は、中国新聞デジタルで公開中 https://www.chugoku-np.co.jp/articles/-/19423

育休1カ月。記者27歳、新米パパは「想像を超えて力強い生きもの」にびっくり

5月中旬に第1子となる長女が生まれました。里帰り出産の妻が自宅に戻った6月中旬から、記者(27)が取った育休は1カ月。初めてどっぷり接した赤ちゃんは、小さいのに想像を超えて力強い生き物でした。ちょっとは距離を縮められた気がする新米パパの日々を報告します。(下高充生) 1週目 衝撃の力強さ 早朝、広島市内の自宅マンション。「んー」「ぐー」というくぐもった音がする。昼寝するおじさんが出すような変な声。いや、何者かが部屋に侵入しのか。びっくりして飛び起きた。振り向くと、前日に初め