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電車ごっこで英語が覚えられる絵本「All Aboard!」

All Aboard!(しゅっぱつしんこう~!)

電車ごっこをしているうちに英語が覚えられる


こちらは電車ごっこをテーマにした絵本なんです。
タイトルのAll Aboardは「出発進行」
train(電車)やtunnel(トンネル)という単語だけじゃなく
「丘を越えて」や「橋を渡って」なんて
ちょっとした言い回しもあります。

読んで真似しているうちに
英語を覚えられちゃう。
そんな絵本です。

簡単でわかりやすい単語と文法だけで絵本を作りたい。

この絵本を監修したのがプレイフルタイムさん
大阪府の堺市で幼児向けのプリスクールをされています。

  • 海外の英語絵本は難しい

  • 日本人には文法や単語が難しい

  • 言葉を覚えるには毎日使うことが大切

  • 家庭でも英語絵本を読んで欲しい

  • お母さんたちが英語に苦手意識がある

英語をもっと身近なものにしたい
そのために絵本を作りたい

プレイフルタイムさんのサイトはこちら

プレイフルタイムさんが
自費出版で作成した英語絵本はこれで7冊目!
イラストを担当したのはAkiyoさん

大学の三回生です。
(余談ですが〇回生っていうのは関西の大学だそうです。関東では〇年生)

絵本用にイラストを描くのは初めて

Akiyoさんの通われている大学で
教育理論を担当している先生が
プリスクールPlayful Time(プレイフルタイム)を監修されています。

その先生の目に留まったのがAkiyoさん
「線画でセンスのあるイラストを描く生徒がいるんだよ」と

「絵本のイラストを描いてみない?」
とスカウトのような形で誘われたそうです。

ここでは絵本全体をプロデュースしたプレイフルタイムさん
イラストを担当したAkiyoさんにインタビューをさせていただきました。

チャックル店長
普段描くイラストと絵本のイラストのテイストは変えていますか?

Akiyoさん
いつもと同じ感じですね

チャックル店長
大学で作る作品も同じ感じですか?

Akiyoさん
いえ彫刻を専攻しているので・・・

チャックル店長
ええええ~っ

なんと学校では粘土を使った彫刻を作成しているそうです。
それがこちら

粘土彫刻

絵本がこちら

ギャップが・・・

全然違いますよね。
これが立体作品を作られている人の描くイラストか!
と思って見返すと更なる発見があります。
このイラストの線がいいんですよ。ちょっと色気があって。

イラストは指で描いています

(驚きを隠せないまま 気を取り直して)
チャックル店長
使っている画材は?デジタルだからタブレットでしょうか?

Akiyoさん
いえスマホで

ここでプレイフルタイムさんと2人して
えええええ~!?
と声をあげてしまいました。

プレイフルタイムさん
ちょっと待って!この小さい画面で描いているの?

チャックル店長
タブレットじゃなくって?

聞いてみると使っているアプリはアイビスプリント
タブレットを使って描きたいと思っていたが
スマホだと新たに買わなくていいし
アップルペンシルとかではなく指で描くのが一番慣れている。

描こうと思ったらどんな環境でも描けるんですね~
この意欲は見習いたいです。

イラストの参考にしたのは

チャックル店長
電車を持って走らせるとか
トンネルをくぐるとか
結構リアルな状況を描かれていますが
これは想像して描いたんでしょうか?
実際におもちゃを並べてみて写真に撮って
それを参考にしたんでしょうか?

Akiyoさん
写真になります

プレイフルタイムさん
出てくるおもちゃはみんなプレイフルタイムにあるものなんですよ

チャックル店長
特にリアルだなあって思ったのは
遊んでいる最中に赤ちゃんが邪魔をするシーン
兄弟がいる家庭ではよくあることなのかなって

Akiyoさん
プレイフルタイムさんで打ち合わせをした時に
それぐらいの年齢の子がいて
「出してみようよ」っていう簡単なノリでした。
そこで兄弟という設定を作って
赤ちゃんを遊びの邪魔をする
怪獣的なポジションにしようと思いました。

チャックル店長
このシーン面白いです

邪魔をする怪獣

英語絵本を作る際で気をつけていること

チャックル店長
シンプルなストーリーでありながら
ちょっとした落ちがある。

プレイフルタイムさん
これを読みこなせば
子どもは英語で電車遊びができるようになりますよ。
さっきの赤ちゃんを登場させて
兄弟にしようっていう風に
イラストを描きながらストーリーを組み立ててくれたので
文章をつけやすかったです。

チャックル店長
ということは?

プレイフルタイムさん
文章は絵を見てあとからです。

チャックル店長
じゃあストーリーは決まっていたけれど
文章はあとからだったと?

プレイフルタイムさん
それは英語絵本を作り始めた初期の反省点からです
文章ありきで作るとシーンがずれてしまう
絵で表現出来るシーンとそれに合った文章が必要

先に文章があるとどうしても
ずれてしまうので
イラストを担当する人には
ざっくりとした流れとイメージだけを伝えて
勝手に組み立てていただいて
絵にあった文章をつけるというやり方をしています。

チャックル店長
だから臨場感があるんですね
意外性のあるいろんなお話を聞けて面白いです

絵本を作るのって難しいけれど

チャックル店長
Akiyoさんは実際に描き上げてみて
絵本づくりって面白いと思われましたか?

Akiyoさん
そうですね。
私の描いた絵がこうやって
実際にものになるっていう感覚が初めてだったので
さきほど完成品を見せていただいて
新鮮な気持ちになりました

チャックル店長
また作ってみたいと思いました?

Akiyoさん
そうですね。すごく興味が湧いてきました。
モチベーションにもつながりますし

チャックル店長
苦労したところというと
やっぱり学業との両立になるのかしら?

Akiyoさん
そうですね。それでかなり時間をかけてしまって
音信不通になってしまったことも

プレイフルタイムさん
ページ数があるから
1枚では絵本にならないですもんね

チャックル店長
やっぱり12~15枚は描かなきゃいけないし。

とはいえ、Akiyoさんは完成まで2ヶ月ほどだったそうです。
集中力がすごいです。

チャックル店長
絵本が就職用のポートフォリオになったりしますか?

Akiyoさん
ありがたいです。
学校の範囲を超えて活動して
それがちゃんと形として残るものができる
就職活動に有利に働けるのかなと思います。

チャックル店長
学生さんで絵本を作りたい人のお手伝いができそうです。

誰かに向けて描く

プレイフルタイムさん
ただ作品集として作る分にはいいけれど
絵本というものにするには
誰に向けて作るのかというのが
はっきりしないと
すごく難しいと思います。
もともと自分が絵本を作りたいと思っていて
お話をいっぱい考えてるんだったら別だけど
作品を元に「じゃあ絵本を作ろう」ってなったとしても
誰に向けて作る絵本なのか?
対象者がいないとすごく難しい。

チャックル店長
作品だけを並べてもストーリーにはならない
作品集だと絵が並んでいるだけなので
印象に残りづらいかもしれない。
ストーリーがあると
心に残っていくように思います。
文章で作家活動をしている人と
タッグを組む方法もありますね。

プレイフルタイムさん
私だったらイラストを見せてもらったら
何か思いつくかもしれない。
絵を組み合わせたらスト―リーができそう。
獏前と絵本を描けって言われたらむちゃくちゃ難しい。
誰かプレゼントをしたい人がいるとかね。
その人に贈るっていう形であったら描けそう。

チャックル店長
確かにそうですね。
絵本を作ろうかなって思っても
自分でストーリーを考えるところでハードルがあがる。
でも物語があって
これに絵を描いてくださいってなったらできそうな気がします。
絵本って文章だけでなくて絵のチカラも必要だし
どっちが欠けてもいけない。

この絵本は読んで欲しい相手が決まっていて
電車遊びしながら英語が覚えられる。
そしてそれを伝えるのには
Akiyoさんの絵のチカラがあったからだと思います。

プレイフルタイムさん
色も今までになかった優しい色合い。
バランスがいい。
やり過ぎず構図もいい。
全部がワンパターンじゃない
ズームがあったり引きがあったりして
そういうところが上手。

チャックル店長
臨場感がありますね。
立体をやられているからか
平面でとらえていないです。
もっと世に知られて欲しいと思います。

Akiyoさん
私のイラストを素敵な本に仕上げていただき感謝しております。
本当にありがとうございました。

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美大に通われていても専攻が彫刻で
絵本用にイラストを描くのが初めてのAkiyoさん

これを読みこなせば英語で電車ごっこができるようになる
そんな絵本を前から作りたかったプレイフルタイムさん

簡単にストーリーを設定して
イラストはおまかせ
文章はイラストを見て決めていく

それがプレイフルタイムさんでの絵本の作り方

プレイフルタイムさんAkiyoさんのお話は
絵本を作ったことがない人にも
こういう風に作ってもいいんだと
参考になると感じました。

タッグを組んでできあがった絵本
All Aboard!
リンク先でお試し読みができます。
是非ごらんください。


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