中古マンション購入 その3(設計図書確認、購入申込)

年末ぎりぎりの内見を経て、これは本気で検討しようということに。
しかし我々は30代。築20年の物件に今から住んで、あと何年住めるのか?
築何年経つといわゆる「廃墟マンション」になってしまうのか?
古い物件だと騒音に悩まされるのではないか?
新耐震基準ではあるが、本当に地震が来ても大丈夫なのか?
…という点が大きな懸念事項でした。

あれこれ調べてみると…
・築古だと配管交換が不可能な構造のマンションがある。そういうところはコンクリート内で水漏れしても修理できず廃墟化することも。
・築古でもマンション自体の構造がしっかりしていて、修繕計画に則りきちんとメンテされていれば、そう簡単には廃墟化しない。
・修繕がきちんとなされているかは管理組合の意識と積立修繕金の余裕次第。
・防音性能は床と壁の厚みと構造による。古くてもしっかりしてれば防音もOK
・新築ファミリーマンションだと子育て世代も多く騒音トラブルが発生しがちだが、中古だと子育ても終わっている世帯が多いので騒音トラブルはおきにくい、かも(世代の違い・生活スタイルの違いによるトラブルの可能性はどこでも有)
・地盤のよいところで新耐震なら基本的には問題ないが、1階が駐車場や広い店舗でピロティ構造になっていると耐震的にはやや不利
…とのこと。

過去の修繕履歴や今後の修繕計画、修繕金の積立状況は確認できており、共有部の配管交換予定も記載されていたので(=交換可能!)、マンションの構造部分について年明けに調べることにしました。
「その1」にも記載した以下条件を満たせば、防音もほぼ問題なく、劣化まで十分な年数があると判断できるようです。
・床スラブ厚200mm以上(ボイドスラブというスラブの場合は別)
・戸境壁厚180mm以上(隣の部屋との間にある壁の厚み)
・コンクリート圧縮強度24N以上(24Nだと65年、30Nだと100年は修繕無しでも持つとか?)
・ダブル配筋(何か強いらしい)
・床は二重床がリフォーム的にはおすすめ
・戸境壁はコンクリに直接クロスを貼った構造が防音的におすすめ

この辺の情報を得るには、マンションの管理人室に保管されている「設計図書(竣工図書)」なる資料を見る必要があるそうなので、仲介に依頼したところ、仕事始め後最初の土曜午前に見せてもらえることに。
なお、同日午後に内見が3組入っているとのことでした。本当なのか、ライバルの存在をアピールして焦らされているのかはわかりませんでしたが…

んで軽い気持ちで当日向かったら何かめちゃくそデカい本を管理人のおじいちゃんが抱えてんですよね…模造紙半分折りくらいのサイズで厚さ7cmくらいあるやつ。
えっ設計図書そんなデカいん…?と怯みつつページを開いてみると
さ っ ぱ り わ か ら ん

ガチのプロ仕様やんけ!!!と泣きながら、設計図書の読み方をネット検索しつつどうにか読み解き、上記条件を満たしていることが確認できました。
管理人のおじいちゃんありがとう。
設計図書のSで始まるページが構造図らしいのですが、その最初にある特記仕様書でコンクリート強度を、平面図で戸境壁厚を見た…ような気がします。床スラブは何て資料だっけ…
新築販売時の販売パンフレットに記載されていることもあるようなので、まずはそちらから見る方がわかりやすくていいかもしれません。

各条件が確認できたら申し込むと決めており、印鑑も源泉徴収票も持参していたので、その場で申込書を記入。
仲介曰く、売り出し後すぐなので値引きは厳しいとのことでしたが、給湯器や水回りの不具合を理由に約5%の値引きをお願いしました。
もともと強気設定なお値段だったので、5%オフになれば割安とはいかないけど妥当なお値段になるし、売主さんとしても納得できる範囲だろう…という狙い。
ろうきんの事前審査も日頃のお付き合いのお陰かマッハで通過していたので、そこもアピールしつつ、ダメだったらご縁がなかったということなので諦めます、と伝え、申込書を提出しました。

他の内見者もいるそうだし、ここから一週間程度は返事待ちかねぇ…とそわそわしながら帰宅したのですが、数時間後に仲介から「OKでした!」と電話があり。
やっぱり手土産を持参したのが売主さん的に好印象だったそうで、仲介担当曰く「今日の内見で満額購入でもいいと言う方もいましたが、ぜひ最初のお二人に購入していただきたいとのことでした!」と。
当たり前の礼儀を尽くしただけなのに、そう思っていただけたのは本当にうれしかったです。

そして仲介担当ががんばって説得しましたアピールをしてきたので、大いに褒め称え感謝の念を伝えて持ち上げたのですが、ここで舐められて手抜きに拍車がかかるようになった気がする…

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