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げんこつと絵カードで試行錯誤していた頃の日記

こんにちは。よくピアスを片方無くす、なかだいらです。
このnoteでは長男ナオ、次男リョウが発達障害の診断を受けた流れ、その後バリ島で育て直しを行った体験の記録を、本人の許可を取ったうえでつづっていきます。
バリ島へ行ったのが2009年。まずはそれまでの日記を出していきます。

2006/4/13「げんこつ」

年に1,2度あるか無いかの、私のげんこつ。

今朝3時半に起きておきながら遅刻しかけた次男に対して、げんこつが見舞われた。
まだ1年生だし、朝やらなければいけないことが理解できていなくても仕方無い。
10分間で何ができるか、時間が読めなくても仕方無い。
色々なことを考慮したうえで、要所要所で声をかけてやるも、タリラリランと遊んでる。
くすぐり攻撃も冷たい手攻撃も、飴も鞭も効かない。

げんこつをした後に残るこの嫌な気持ち。
朝からガミガミ言いたくないなぁ。

長男はポイント制のスケジュール管理を自分でやるようになったので結構楽になった。
次男はまだ字が読めないので、絵カードが必要かと検討中。
私の心に残ったモヤモヤは通販の衝動買いで解消する予定。
モヤモヤが一発で消えるサプリメントがあればいいのにな~と思う。

2006/4/15「絵カード」

いま何をすべきか、が分からない次男のために絵カードを作る。
声かけだけだと右から左に抜けていってしまうし、文字だけではまだ読むのが困難で効果的で無い。

イラスト集に着色して、とりあえず1日の予定をカードにしてみた。
次男が朝起きたら(←これが1番大変)、着替えのカードを渡す。着替えが終わったら次男がカードを私に返す。そこで1ポイント。
その調子で「あさごはん」「はみがき」「おくすり」「いえをでる」をこなして学校へ行く…。それが目標。

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我が家の長男&次男は、指示がちょっと通りにくいので、スケジュール表や絵カードの助けが必要。これは普通の子や大人にとっても便利な方法だ。
次男の場合、「着替えよう」と一度思っても、タンスに行くまでの間に忘れてしまって、気づいたら落ちていた絵本を読んでいた、声を録音できるオモチャにメッセージを吹き込んでいた、電子ピアノを弾いていた…なんてことになる。(私の子だ、間違い無い。大人になっても治らない!)

なので、すべきことが完了するまで絵カードを持ち歩く、というやり方が次男には合っていそうに思う。

まだ始めたばかりなので、持って行った絵カード自体が行方不明になる、ということも多々あるけれど、しばらく続けてみよう。

長男は手のひらサイズのスケジュール表を自分でチェックしながら日々の予定をこなせているので親はだいぶ楽だ。スケジュール表は朝・夕・夜の3枚に分かれていて、その都度私から長男に渡している。長男はその表に○を貯めて、パパがいるときに集計してもらいご褒美を得る。

お勉強にしても、好きな算数をやったら1ポイント、苦手な漢字をやったら1ポイントと設定することで、漢字に前向きに取り組むようになった。
長男・次男とも、少しずつ介入の機会を減らして自分で自分のことをやっていけるようになって欲しいと思ってる。

私の課題は、彼らにとって分かりやすい方法を模索することと、あとはスケジュール表を渡す、絵カードを渡す、という私自身の遂行能力を維持すること。子供だけじゃなく、私の実行機能にも問題があるので、「スケジュール表を渡せたら○」という感じで誰かにチェックして欲しい!

2006/4/15「頭から湯気が」

頭から湯気が出そうなくらい毎日子供を叱り飛ばしている。
お風呂で遊んで、二人して楽しくじゃれているのは良い。
だんだんエスカレートして、家中裸で走り回る。
大声でわめき、笑い、追いかけあい、ドタドタ走る。
「うるさい」と言っても耳に入らない。
何度か注意し、一瞬は静かになってもまた再び始まる。
結局、10回以上注意して最後に爆発。
お尻をたたき、くどくどと説教。
もう嫌だ、こんな日々。
1日でもガミガミ言わずに過ごしたい

2006/4/19「モコの枝毛」

前から気にはなっていたのだ。
モコのひげに「枝毛」があることを。

我が家にはニャー、ビビ、モコ、チョコ、小梅の5匹の猫がいるが、モコのひげは惨め。

身体の幅を考えるとそれはそれは立派なひげが必要と思うのだが、どれも途中で折れて誰よりも短いひげになってる。

しかも枝毛にまでなっちゃって、末端まで栄養が行き渡っていないのかも。

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皆様、これが猫のひげの枝毛です。
ちょっとぼけちゃったけど。

ついでに、座椅子からはみ出して寝ているモコ、いただいたお下がりの服の中にいつのまにか入り込んで寝ていていたモコ、仕事部屋の棚に入る猫たち、の写真をアップします。猫、LOVEです。

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2006/4/24「歯が抜けた」

次男の前歯が抜けた。
うちの子たちは「抜けた歯を枕の下に入れておくと300円に変わる」と信じている。
保育園のお友達から聞いてきたらしく、付き合う親も一苦労だ。
昨夜も嬉しそうに歯をティッシュで包み、枕の下に入れて寝た。
寝たのを確認してから300円を入れたティッシュとすりかえる。
だいたい、なんで歯が300円になるんだ! 理由を教えてくれ!

我が家で初めてこの不思議を導入したとき、長男の歯で試してみたのだ。
メチャクチャ楽しみにしていた長男だったが、朝起きたときにはすっかり忘れており、先に思い出した次男がティッシュを開けて300円を取り出してしまった。
長男は泣いて怒り、「再び歯に戻す!」と300円を枕の下に。
といっても、歯は捨ててしまったし、親も説得に苦労した。
これで翌朝、ティッシュに歯が3つ入っていても嫌だなー、とか。
誰の歯だよって。

そういえば、長男の歯が初めて抜けた日のこと。
あれは私ひとりで長男・次男を連れて、新幹線で移動している最中だった。
長男が座席の前のテーブルを足で蹴り、チョコレートアイスを床に落とした。慌てて拾おうとしたときに、テーブルに口をぶつけてグラグラだった歯が抜けた。

そのとき、窓から綺麗な富士山が……。

アイスは床で溶け始めるし、歯が抜けたことに拍手はしなきゃいけないし、富士山は見せてやらなきゃいけないし、メチャクチャ慌てた一瞬だった。

つづく

次回は「三男ココが生まれた頃の日記」をアップします。

■当時をふりかえって補足 2021.9.19
ひとつひとつのエピソードはどれも大した出来事ではないのだけれど、これらが連続して怒涛のように迫ってくることが大変だったように思います。
また、なかなかうまく行かない毎日は子供たちの成長が感じられず、模索しては心が折れるの繰り返しでした。
しかし子供はじゃれあって大騒ぎする生き物なのではないでしょうか。時間なんか関係なく、目の前のものに夢中になっていて良いのでは? それができないのは、社会に適応するため。社会に適応するのは大事だけど、それよりもっともっと大事なことがあるんじゃないかな。人間である前に、動物として、生命として、豊かに育まれるべきものがあるんじゃないかな。そんな風に感じていました。

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