近年の傾向
私がロードバイクに乗り始めた35年前から言われていた定番フィッティングはペダルを一番下げた状態でかかとのつく高さ、サドルの前後位置はクランクを3時の位置で膝頭に糸を垂らしてペダルシャフトに重なる距離。しかしこれはエディ・メルクスやベルナール・イノーの頃の合わせ方ではないのか?
近年のカーボンロードバイクはシートポストが立ってきていてシートの前後位置自体あやふや。サドルの高さもそれに従い高く前のりになっている。ヨーロッパで活躍する新城幸也選手もヨーロッパに渡って十年でサドル高が3センチ上がり2センチ前に出たと語っています。
171cmの身長の新城選手のサドル高は700mm程度。身長の割にかなり高い。キナンサイクリングチームの山本元喜選手は股下70cmでサドル高は640mmこれもかなり高い。係数を出すと0.9を超えてくる。昔から言われる0.885などよりかなり高めだ。とそ楽最初に書いた方法では踵にペダルは付かないだろう。
これはロードバイクのジオメトリーが変わった事。そしてビンディングペダルになりシューズのソールがカーボンの一体成型になったことでペダルとの位置が毎回変わらず踵上がりにセッティングされる事。同じような意見をグレッグ・レモンも言っている。
カンチェラーラのポジションもやや前乗りとはいえ膝はペダルの先端より前に出ている。クラシックレースのような長距離のレースを見ても彼はサドルの後ろにどっかりと乗ることは稀である。
気分次第で続く。
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