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ヘラルボニーの旧「馬ロゴ」と共に覚えておきたいこと。

ヘラルボニーがロゴとブランドデザインを一新した。
アートを通して「障害」を「異彩」へと塗り替えていこうとする、このブランドのコンセプトが好きだった。
そして、そのコンセプトを体現するような「馬ロゴ」や、自閉症の方が書かれた字をモデルにしたヘラルボニーフォント、自閉症・発達障害の啓発を意識した深いブルーのイメージカラーが大好きだった。
だから、新しく生まれ変わったロゴやフォントデザインのニュースを、正直とてもさみしい気持ちで眺めていた。

そこに、こんなツイートが飛び込んできた。

そう、私はまさに、今までの物語が置いていかれるような気持ちがしていた。
飛びつくように、リンク先の記事を読んだ。
とても、いい記事だった。

そこには、こう書かれていた。

大事なものを手放す寂しさを、私たちは知っています。それでも変わることを選んだのは、私たちが媒介となって、「異彩」への圧倒的な憧れと尊敬を生み出す必要があるから。

HERALBONY公式サイトより

そして、もう生産されることのない、旧「馬ロゴ」の商品を「最後の1点まで大切にお届け」するための「The Last PONY Presentation」「The Last PONY Presentation」。

リンク先では、既になつかしい気持ちにすら起こさせる馬ロゴの商品がみるみる売り切れていく。私はずっと気になっていたロゴパーカーの最後の一点を、すべりこみでお迎えした。

実は、我が子もつい先日、発達障害の診断がついたばかりだ。
でも「子供が発達障害だから」ではなく、そのもっともっと前からヘラルボニーの「世界を変える」試みが好きだった。無謀とも思える挑戦が、世界に受け入れられていく過程をワクワクしながら見つめていた。
そのことを、この馬ロゴと共に覚えておきたい。
いままさに変わっていくこの世界を、我が子も歩いていくのだということも。

未来の私が、ヘラルボニーの新しいロゴを見るたびに、この世界の変革の過程を懐かしく思えるといい。
障害があっても、それを殊更に名言しなくても受け入れられる世界がすぐそこまできている。
まだ慣れない新ロゴに、そんな希望を託してこれからも応援したいと思う。

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