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(読書)ハヤブサ消防団

池井戸潤
(電子書籍)

(内容紹介)

ミステリ作家vs連続放火犯
のどかな集落を揺るがす闘い!

東京での暮らしに見切りをつけ、
亡き父の故郷であるハヤブサ地区に
移り住んだミステリ作家の三馬太郎。
地元の人の誘いで居酒屋を訪れた太郎は、
消防団に勧誘される。
迷った末に入団を決意した太郎だったが、
やがてのどかな集落で
ひそかに進行していた事件の存在を知る───。
連続放火事件に隠された真実とは?


ドラマが始まり(観ていないけれど)
キャストを当てはめながら
(合っていないなあ、と思う人物もいた、
ドラマにいない登場人物も)
ドラマを観ている感覚で楽しく読んだ。

長閑な田舎の季節の移り変わりが
短いけれど美しく描写されていて
漂う空気を感じられた。
それと対比するように物騒な出来事
放火や殺人が描かれ
その真相に少しずつ近づいていく
主人公と他の登場人物も立体的に浮かんできた。

都会より田舎の方が人間関係が煩わしく
閉塞感や辛さを感じるような気がする。
だからこそ宗教的なものが入り込みやすいのかも。

後半、ふと横溝正史っぽい展開になり
少しワクワクした。

半沢直樹、銀行ものよりも好きな物語。

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