第7章 むくみという体の特徴と寂しがりや
死ぬ代わりに、始めたのは、まず皮膚科に行くこと。
普通じゃんかって突っ込みたいけど、この時の私は小心者。
小心者らしく、一応、皮膚科に行ってみた。
待ち時間は異常に長い割に、診察時間は1、2分。
「はい。アトピーですね。お薬出しておきましょう。また1週間後に来てください。」
「はい。」と私。
もっといっぱい聞きたいことがあったのになぁ。体のこととか・・・あ、でもそれは内科なのかも、といった具合に、疑問を心にしまい、すっきりしないまま帰宅。それを繰り返す。(やっぱり小心者。)
ある時、頑張って言ってみた。
「ステロイドを使わない方法はありませんか。痒くて眠れないんですけど、どうすれば良いですか。」
「こんな状態では、ステロイドの他にはありませんね。塗り薬が嫌だったら、飲み薬もありますよ。」
「では、睡眠導入剤も出しておきましょう。」
ん〜そういう意味じゃないんだけど・・・と、また心の声を胸にしまって退散。混んでいるし、迷惑かけたくない。
その時はすでにステロイドを止めていたので、もらってきた薬は使わずに保管。
それをただ繰り返していました。今思えば、治療費と時間の無駄遣い。
アトピー仲間から、ここの先生良いよと聞いて、また別のお医者さんのところへ。でも、結果はどこも同じ。でも、それをしばらく繰り返しました。
どこかに、人の話を聞いてくれる先生はいないのかなぁ、と探していたところ、中国医の先生を紹介されました。
意外にも、歩いて10分ほどのところにある中国医院です。灯台下暗しとは、まさにこのこと。
どうして人って、自分の身近にあるものはあまり良くないもの。そして、遠くにあるものが良いものって思ってしまうのだろう。遠くに通ってこそ、良いものだ、良い治療法だという先入観があることに気づく。バカみたい。
中医なんて初めての経験。
ひとりに30分ほどの診察時間。話しを沢山聞かれ、脈診をたっぷりしてくれました。あんなに親身に患者さんの話しを聞いてくれる先生に、生まれて初めて出会っちゃった。本当に安心感をもらいました。
中医には脈診という技術があり、内臓の状態や冷えなども分かってしまいます。素晴らしい技術だな、私も学んでみたいと思ったものです。
私は、心臓が弱く、体の中心が冷えている割に表面が熱い。そして、血が滞っていて汚いという問診結果が出ました。
汚いものが溜まっていると聞いた時、ちょっとショックだったけど、それがその時の私。ま、いっか。なんとかなるっしょ、と思うと同時に、きっとこれで治るはずという根拠のない自信が湧く。
漢方を処方され、毎日1時間ほどかけて煮詰めます。とっても臭くて苦い液体を飲み続けるという・・・
するとどうでしょう。体のむくみが取れ、表面が赤く炎症を起こしていたのが、どんどん消えていったのです。
これはすごい!って感動しました。
一気にむくみが消えたので、関節部分はしわしわになりました。太った人が一気に痩せると皮膚がたるみますよね。あんな感じです。
こんなにむくんでいたのかとびっくり。まるっきり自覚症状なかったので。
それに、むしろこの時は痩せていて、太れなかったのです。だから、自分がまさかむくんでいるなんて思いもしなかった。
2、3日で効果が出始めたので、これはまずくても臭くても頑張って続けてみようと思いました。
漢方の良いところは、日々体調の変化があっても、その新着状況によって微調整が出来るということ。
毎月通っていましたが、毎回少しずつ処方の内容が変わっていきました。その度に、色や匂いが変化していきます。
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