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ピリピ人への手紙 第4章
ピリピ人への手紙 4章1〜3節
和解を目指して
ピリピ人への手紙 4:1-3 口語訳
[1] だから、わたしの愛し慕っている兄弟たちよ。わたしの喜びであり冠である愛する者たちよ。このように、主にあって堅く立ちなさい。 [2] わたしはユウオデヤに勧め、またスントケに勧める。どうか、主にあって一つ思いになってほしい。 [3] ついては、真実な協力者よ。あなたにお願いする。このふたりの女を助けてあげなさい。彼らは、「いのちの書」に名を書きとめられているクレメンスや、その他の同労者たちと協力して、福音のためにわたしと共に戦ってくれた女たちである。
この小さな段落には、
1.主にあって堅く立つこと(神あるいはキリストとの縦の関係)と、
2.主にあって一致すること(主にある兄弟姉妹どうしの横の関係)
に関する勧告が記されています。
1節冒頭の「だから」は、
前節(20〜21節)を受けていると思われます。
キリスト者には、しっかりした目標(天国の国民であり、栄光に輝く身体を待ち望んでいる)と、その目標に向かって正しい道(キリストの十字架の道)があるの「だから」・・・
1.その目標と、目標に至る正しい道を堅く信じて、揺れ動くことがないように、しっかりとその信仰に立って、目標に向かって、その道を歩んでいきなさい。
(神様との縦の関係をしっかりと保って、信仰生活を歩んでいくこと)
2,同じ目標(天国)を目指して、同じ道(キリストの十字架の道)を歩んでいる者どうしなのたから、仲違いせず、心を一つにして、一致して、同じ道を歩んでいきなさい。
(主にある兄弟姉妹との横の関係を正しく保つ)
そして、さらに
互いに一致しない信徒がいる場合に必要なのは、彼らを支える人です。
この手紙を読み聞かせられたピリピ教会の信徒たちに向かって、
仲違いしている2人の信徒を支えてあげてほしいと、パウロは、そう言っているのです。
ちなみに、2節のユウオデヤとスントケは、おそらくは、2人ともピリピ教会創立当時からの生え抜きの信徒で、
3節に書いてありますように、かつては、パウロたちと共に力を合わせて、開拓伝道の戦いを共に戦った戦友でもあったのです。
そしてこの手紙が書かれた頃には、
2人とも、ピリピ教会で、それなりの役職を与えられていたと思われます。
ところが、単なる個人的な仲違いではなく、2人の間に意見の相違が出来てしまい、しかも2人とも頑として自分の考えが正しいと信じてゆずらず、
そしてその意見の相違がやがて教会を2分するぐらいの派閥を作ってしまったのではないかと推察できます。
そしてそのことがローマにいたパウロの耳にも入ってきてしまったのです。
現代の教会でも――語弊があるかもしれませんが(汗)――女性会のほうが派閥を作りやすいのかもしれません。
しかし、そのような時、先ほど申しましたように、
1.同じ目標(天国の国民であり、栄光に輝く身体を待ち望んでいる)を持ち、その同じ目標に向かって、同じ道(キリストの十字架の道)を歩んでいる仲間であるということを、もう一度、思い返す。
2,2人の信徒の間に入って、
片方だけをえこひいきしたり、悪者にしたりするのではなく、
公平に2人の意見や考えを聞いて、和解するように勧める仲介者が必要なのです。
〜〜〜 以下、準備中 〜〜〜
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