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クリスコラム40 【間違えやすい金融用語】

今回のクリスコラムは
勘違えやすい金融用語3選

間違えやすい金融用語について
解説したいと思います。


言葉を聞いたことがあっても、
その意味を正しく理解できているとは
限らないものです。



是非この機会に、
自分の理解度をチェックしてみましょう



【リスクとリターン】





■リスクとリターンとは?
リターンとは、投資をすることで

得られる収益または損失のことです。


一方、金融商品におけるリスクとは、
危険度を表す言葉ではなく、
リターンの振れ幅のことを指します。




振れ幅が小さいことを

「リスクが小さい」

振れ幅が大きいことを

「リスクが大きい」といいます。



■リスクとリターンの関係性
リスクとリターンは比例関係にあります。


リスクを低く抑えようとすると、
リターンは低下し、高いリターンを
求めると当然リスクも高まります。



「ローリスク・ハイリターンの金融商品」
は存在しないのです。




【年率●%】
時々、「年率リターン●%の
金融商品に投資をすれば、
必ず毎年●%ずつ資産が増える」
と思っている方がいますが、これは誤りです。



年率●%というのは、

「例えば10年間運用すると、
1年あたり●%増える」という意味です。


資産運用の世界では、
直線に近い動きで資産が
増減することは稀で、
プラスとマイナスのリターンは
ほぼランダムに訪れます。




【元本保証と元本確保】

似ている言葉ではありますが、
この2つは明確に意味が異なります。




「元本保証」とは、
銀行預金のように全ての期間において、
元本割れがないことを金融商品に保証することです。


元本保証の金融商品は、
銀行の預金等にしか存在せず、
それ以外の業者が元本を
保証することは違法です。




一方、「元本確保」とは、
満期まで運用すると、
元本が満額で返ってくることを
金融商品に保証することです。




一般的には、国債や地方債、
確定拠出年金(DC)の銀行の定期預金などが、
元本確保型商品に当てはまります。




ただし、
中途解約すれば元本を割る
可能性はありますし、


満期保有したとしても、
外貨建ての商品であれば為替の影響を受け、
円換算したときに元本を下回っている場合があります。




なお、
元本確保型の投資信託というものも
存在しますが、これはあくまで
元本確保を「目指す」金融商品であり、
満期(償還日)まで運用しても、
元本が満額で返ってこない可能性があります。




元本保証と元本確保では
意味合いが変わってきます。

また、
同じ元本確保という言葉を使っていても、
金融商品によってリスクは違うため、
その中身をしっかり理解することが大切です。

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