ルール?展 21_21Design sight

11月8日快晴

うっすら寒い秋の空の下で若い世代の興味をそそる展示体験会が行われていた。『ルール?展』の存在を知ったのは昨日、なんとなくshorts動画を巡っていたら、ここの展覧会の動画を見つけた。興味本位で予約し向かった。

まず初めに自分が今日入場したとわかる青色の丸いシールを胸元に貼ることに。料金を払った際にもらえるパンフレットを持って展示場の方へ向かう。

パンフレットにも仕掛けがあり、自分のルールを決めるスタンプを2つ押す。その後その自分ルールに従って展示を楽しむというもの。

階段を降り、展示されているエリアに進む。外観からは想像していなかった広さの展示スペースに驚かされた上に、さまざまな内容のルールについて書かれている展示は非常に面白かった。ビールや電動キックボード、家族内でのルールや日常風景に潜んでいるルールなど、様々だ。

特に私が興味を持ったのは『D.E.A.D』Digital Employment After Deathという死後労働意思表明書である。簡単にいうと、死人には肖像権がなく、画像や映像、AIにされたりBOTにされる可能性がある。死んでいるのでやめて欲しくてもやめて貰うことができない為、生きているうちに肖像権をどう扱うかの書類を書いておくというものである。

この一つの展示からも分かるように、ルールというものは、自分達を苦しめたり嫌な思いをさせる為のものではなく、自分達を自由に気持ちを安心させることができるものであると分かる。

私は普段からルールに対して厳しく、守るものであると考えながら生きてきたが、改めてルールの素晴らしさと今後も守っていこうという自分自身との対話ができたいい展示だったと感じる。

この展示は2021年11月28日日曜日まで、予約をすれば行くことができるため、行ったことのない人は行ってみて欲しい。また、体験型の展示も、1回に14人までしか入ることはできないが、時間に余裕がある人はぜひ体験して見てほしい。