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新兵器を携えてDDT両国大会に行ってきた

買ってしまいました。M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO。

12-100は旅行用の便利ズームとして買ったものの、RX1を買ってしまったので「標準域はRX1でいいじゃん」となったので購入。75-300も買ってしまったのは完全に手が滑ったという感じで、防湿庫を買ったのは40-150をきちんと管理するためだ。

35mm版換算で300mmの望遠でF2.8の開放絞りが必要なのかと言われると、自分の場合はプロレス会場で確実に必要になる。今回はレンズレビューとプロレス観戦記を同時にやるという意味のわからない回である。

私とDDTとの出会い

DDTとの出会いは2017年に遡る。Amazon Primeでやっていた『ぶらり路上プロレス』がTwitterのタイムライン上のごく一部で盛り上がっているのをきっかけにどハマりした。

DDTの名物に「路上プロレス」というのがある。その名の通り路上でプロレスをやるというもので、キャンプ場や電車の中など、至る所をリングに変えてしまう名物企画である。DDTがサイバーエージェントに買収された際にはAbemaタワーでも路上プロレスを行っている。

『ぶらり路上プロレス』はその路上プロレスをバラエティの体裁で行う番組で「こんなデタラメなエンターテインメントがあるのか」と衝撃を受け、どっぷりとプロレスにハマることになってしまった。プロレスを見るようになって5年。ファンとしてはまだまだビギナーだが、一つの大きな区切りに立ち会うのは初めてで、珍しく前日は寝付けなかった。

アンドレザを撮って確信する、良いレンズだ

席をだいぶ直前に取ったので二階席となった。両国国技館で二階席だと換算300mmだと足りないのでは、とも思えるがシチュエーション次第では全然間に合う。

アンドレザ・ジャイアントパンダの入場シーン

こちらはダークマッチでのアンドレザ・ジャイアントパンダの入場シーン。アンドレザが非常に大きいこともあるが、ササダンゴとともに300mmできっちり押えられている。テレ端だから、開放だからと描写が甘くなることもなく、描写性能に言うことはない。F2.8だからシーンによってはISO400まで落とせるのも有り難い。

呪文とごんぎつねが対峙する第一試合

第一試合はKO-D 10人タッグの試合。王者組に対して挑戦者組はポイズン澤田JULIEをはじめ、かつてDDTリングを彩った選手たちだ。ナオミ・スーザンが煽るとマラカスの音が場内に響く。物販でマラカスを売っているわけではない。それだけDDTを昔から見ているファンが来ているということだ。自分が知識としてしか知らないレスラーを時折見られること、そして「歴史でしか知らないファンの熱量」を直に体験できるのがプロレスの良いところだと思う。ずいぶん前の話になるが長与千種がDDTに参戦した時は紙テープやら黄色い声援が凄く、クラッシュギャルズ世代の凄さを感じることもあった。

ごんぎつね vs. 呪文

試合のほうは平田が最初に捕まるものの手刀で切り返す。しかしポイズン澤田がダンスの隙をついて蛇人間改造エキスを平田に飲ませて平田リングアウト。そこにヨシヒコが助けに入りアントンに繋ぐ。アントンはお約束のリングイン失敗でごんぎつね。ごんぎつね成功に見えたが呪文が効き一瞬ごんぎつねが止まる。しかし狐の霊力が呪文を打ち破り…と新旧DDTの世界観がぶつかる壮絶な展開。

その後、平田が蛇人間改造エキスによって蛇界の住人となりナオミ・スーザン、ポイズン澤田とともに『憎みきれないろくでなし』を踊っていい感じに。最後はMIKAMIがスク〜ルボ〜イで決めて王座移動となった。

今やFREEDOMSを引っ張る佐々木貴にしろMIKAMIにしろ、DDTに所属していたことは文献でしか知らないので、最近のファンがこうやって歴史をダイジェスト的に知れるのは良い。

雪妃の嫉妬が「成仏」する第二試合

アイスリボンを退団しフリーになった雪妃真矢が主戦場に選んだのはかつて自身がファンとして見てきたDDT。雪妃は新宿FACEで「かつて入門を高木三四郎に相談したが『女子を育成するノウハウがないから』断られた」ことから、女性ながらDDTにスカウトされて入団した赤井に嫉妬を燃やしていたことを明かした。

非常に分かりやすいアングルで、感情の激しさを表現するかのように激しく打ち合う。非常に熱い。打ち合いでは火野やクリスといった男子のトップ選手ともやりあった経験が多い分赤井に余裕を感じるが、女子選手との対戦経験の差か、グラウンドの攻防だと雪妃有利という感じがする。アイスリボンはマットプロレスもやるから、東京女子初期メンバーと同じくグラウンドが必須教養なのだろうなと感じる。とはいえDDTファンは雪妃真矢をあまり知らないわけで、相手にしっかりやらせるだけの余裕と経験が赤井に身についているという証左でもある。

最後はケツァル・コアトルで赤井が雪妃を下す。フィニッシャーながら地味に見る機会が少ない技の一つだと思う。沙希様のフィニッシャーはアカデミー賞(新人賞)だし。

3カウントを奪われた雪妃が試合後に握手を求め、試合前コメントの通り「成仏」することができた。メイ=サンとの参戦に一区切りついてもつかなくても、東京女子でNEO美軍に加わるとか様々な形でこの2人のタッグが見られると嬉しい。

試合後の座礼を捉えた一枚。色かぶりなどもなく本当にシャープに写る。マイクロフォーサーズゆえに被写界深度が深めではあるがボケも自然だ。

やっぱり大人げない大社長、DDTらしい第三試合

第三試合は「I'm sorry」と相手に言わせないと終わらない特別ルールで大社長・高木三四郎と中澤マイケルが対戦。前日は東京女子でハイパーミサヲとハチャメチャな試合をやっていた高木三四郎がこの日もハチャメチャな試合を行った。

かつて飯伏幸太がマイケルにやったように便器にパイルドライバー、前日の東京女子に引き続いてのリング上での椅子築城に加えドラマティックドリーム号での突撃。さらにはケニー・オメガの波動拳、飯伏幸太のカミゴェを放つ大社長。見たかったベクトルでの歴史かどうかは別にして、これもDDTの歴史だ。「プロレスは長く見ているほど面白い」というが、こういった過去へのオマージュが多い興行では見てきた年数や知識が如実に面白さに影響するのだろう。

試合後にはAEWの人事担当がメッセージを送り、DDT選手のAEWでの起用が発表された。昨年竹下がAEWにスポット参戦していたが他の選手もAEWに行ったりするのだろうか。

久々にDDTでイサミを見られるのは嬉しいんだけど…

第四試合はイサミ・坂口組対上野・勝俣組なのだが、この試合だけアングルが特にない。「樋口・岡谷は秋山30周年試合で、赤井は雪妃とシングルがあるからイラプションで坂口が余ってしまう…せや! イサミと組ませたろ!」vs.「竹下はメイン、MAOはユニバーサル戦があるから37 KAMINAで上野と勝俣が余ってしまう…」という消去法カードではあるのだが、久々にイサミをDDTリングで見られるのは嬉しい。

週プロのインタビューでイサミが語っていたが、破天荒なキャラクターとは裏腹にイサミのプロレスは理詰めなので見ていて気分が良い。坂口と上野にはユニバーサル戦での因縁があるから、自然と勝俣とイサミの「線」ができることに期待してしまう。と思っていたら試合後には勝俣とイサミが何か言い合っていたので、どの団体のリングでも良いのでイサミと勝俣のシングル、できればデスマッチが見てみたい。

LiLiCo、純烈、アンドレザ。これも歴史の第五試合

第五試合はLiLiCo、小田井涼平、彰人 with 純烈組対フェロモンズというどう考えても酷いことしか起こらない組み合わせ。LiLiCoは一時期DDTに上がりEXTREME王座、アイアンマン王座、KO-D10人タッグ王座の獲得経験がある。芸能人が単にリングで上がるわけではなく、ロープワークはきちんとしているし、ブレーンバスターや男色ドライバー、垂直落下式リーマンショックも受けているわけで、きちんと練習しているのが伝わってくる。しかし膝蓋骨骨折により無念の引退。著名人レスラーとしては珍しく引退試合が両国国技館で組まれることになった…ところまではいいのだが相手はフェロモンズ。悪い予感しかしない。

パートナーは夫の純烈・小田井涼平とサイバーファイト副社長・彰人。今でこそ紅白歌手である純烈は酒井一圭がかつてマッスルに参戦していたように地味にDDTと縁が深い。純烈にスキャンダルがあった際にはマッスル両国大会に純烈が参戦し、アンドレザ・ジャイアントパンダが新メンバーとして一瞬加入することもあった。

プロレスラー・LiLiCoは目力が強くて良い

黒い服は難しい撮り物だが衣装の艶まで綺麗に撮れる。トリミングしても見られる画質なのは嬉しい。

試合内容については割愛するが、LiLiCoが3カウントを奪われる直前にエトピリカが流れビデオメッセージからのスローモーション演出に。マッスルの定番演出だ。LiLiCo、男色ディーノ、純烈が点だとするなら、これらを繋ぐのはマッスルという線だ。

試合はLiLiCoがディーノの膝十字に屈することになったが、小田井が飯野のチョップを気合いで耐えるなど見せ場は数多くあった。LiLiCoのみならず、小田井にも舞台人としての矜持を見た。

チョップの撮り方は毎回迷う

引退セレモニーに移行しようとするもののフェロモンズは下劣攻撃で追い打ちにかかる、そこに助けに駆けつけたのがアンドレザ・ジャイアントパンダなのが泣ける。

彰人が小田井のジャケットを羽織ってちゃっかり純烈の新メンバーみたいな顔をしていたのが印象深い。

岡谷に飛躍を期待、第六試合

秋山準30周年と銘打って組まれたのは秋山準・大森隆男の全日本同期コンビに対して樋口和貞・岡谷英樹ペア。デビュー2年になろうかという岡谷英樹にとっては大抜擢ともいえる試合順で、「LiLiCoの引退試合の後」「大先輩の周年記念試合」というプレッシャーをどうはね除けていくのかが見物となる。結末も「秋山がエクスプロイダーなり何なりで岡谷を3カウント」まで決まっているだろうから、受けっぷりも大事になる。

岡谷は客観的に見れば空回りしているようにも感じる。とにかくエルボーを打ち込んでいくのだが、ワンパターンになってしまう。もう少し打撃にバリエーションがあると見ている側としても「良いな」となるのだけど、そういった技術的な話はたぶん裏できっちり怒られているのだろう。それを覚悟した上で遠慮せずに出来ることをやっているわけで、怪我なく過ごせれば5年後、10年後には後楽園のセミやメインを張るような立ち位置に行けるレスラーになっていると思う。

退場時にロープを押さえていた岡田佑介に大森隆男が何か声をかけていた。やっぱり元全日本なので気になるのだろう。二人とも笑顔だったので悪い話ではないはずだ。

MAO、念願のシングル初タイトルの第七試合

葛西純、佐々木大輔、MAOによる3WAYでのUNIVERSAL戦は「葛西vs.カリスマ」というアングルにどうMAOが絡んでいくかが見所となった。

MAOはイギリスへの長期遠征を経て、マイク・ベイリーとのタッグにより磨きがかかるか…と思ったところのコロナ禍で、本当に惜しいタイミングで流れが止まってしまってしまった。ちなみに現在アメリカで活躍するベイリーは新日本リングでジェイとシングルをやるらしい。マジか。

MAOの話に戻ろう。DDTのデタラメ成分を引き継ぐMAOはイギリス遠征で細かいムーブに磨きがかかり、デタラメさと確かな技術を併せ持つ良いレスラーになった。勝俣瞬馬とのキッズルームデスマッチや青木真也とのハードコア柔道戦など、見る側を篩にかけるような試合は必ずしも万人にウケるものではないけれど、好きなレスラーであることに変わりはない。

デスマッチの傷跡、「狂猿」の文字、どれもくっきり写る

好きの度合いではMAO持ちなのだが、やはり葛西純は凄い。存在感が凄いというか、そこにいるだけで「葛西純の試合」にしてしまう。テーブルクラッシュした後のテーブルの破片でカリスマとMAOを流血させると、血を見慣れないDDTファンは若干引いてしまう。そこに「ドン引きするんじゃねぇぞ!」と葛西は煽る。そこで観客は「DDTを観に来てるけど葛西純を観に来たんだ」と気付く。

情報量の多い試合で、カリスマが有刺鉄線バットを持ち出すなどかなりデスマッチに寄った試合だったが最後はラダーからのスーパーみちのくドライバー2でMAOが3カウント。

あまりの衝撃だったためか試合後のカリスマは試合後のサイン会を休む事態に。

上手い選手のタッグは良い、セミファイナル

身長170cmと、プロレスラーとしては小柄な高梨将弘の特徴は「視野が広い」ことに尽きる。そこに高身長で確かな技術を持ったクリス・ブルックスが組む。高梨・クリス組のCDKそんな良いタッグなのだが高梨の長期欠場で長らく活動が滞っていた。前回のDDT両国大会(DDTグループ合同興行)での高梨は関根龍一とのユニオンMAX戦だったが、あの試合も印象深かった。

非常に良い試合だったのだが、全般的に面白いと言うことが少なくなる。木曽レフェリーを使ったヘッドシザーズホイップなど、発想豊かな選手のやることは見ていて楽しい。最後はクリスがなんかよく分からないけどとにかく極まっていそうなことだけは分かる関節技で勝利。手足が長いことはプロレスにおいて有利だ。

遠藤哲哉ファン、感涙のメイン

DDT25周年大会を締めくくるメインは王者竹下幸之介と挑戦者遠藤哲哉のKO-D無差別級の試合。前回の二人のKO-D戦は2019年の大田区総合体育館大会にまで遡る。あの時は竹下がウォール・オブ・タケシタで遠藤を破っての戴冠だった。

竹下は当時よりはるかに強くなっている。年末の岡林裕二とのKO-D戦は岡林裕二をパワーで圧倒するという化け物じみた試合だった。

それに対し遠藤は小橋建太からバーニングを受け継ぎ、秋山準を参謀に迎えたものの王座に至る「武器」がない。一時期は片翼の天使に似た変形のマスキュラーボムを使っていたが、危険性ゆえか使用をやめている。竹下が対秋山戦での二連敗からPlus Ultraを開発して秋山に勝ったように、分かりやすいストーリー作りという点では遠藤不利なのでは? と感じていた。

私は遠藤哲哉ファンである。新王者・遠藤哲哉を見たい気持ちが強い一方で、DDT内で無双となりつつある竹下を止めるビジョンが浮かばないのが正直なところだった。

立ち上がりは静かなレスリング攻防。スローペースで進んだ時点で、この試合は長くなるなと直感する。5分。竹下のセントーンに剣山を見舞ってから遠藤が首責めに転じる。ペースを握りたいところだが竹下の攻撃は一撃、一撃が重い。15分。花道でジャンピングニーを見舞ったところで完全に竹下ペースになったように見える。体格差もあるし、竹下は攻撃を食らっても余裕が見える。

20分。お互いが場外のマットですらないところにDDT、垂直落下式ブレーンバスターを掛け合う。それでも終わらない。

連写性能は正義

遠藤がバーニング・スタープレスを狙うも回避される。切り返した竹下がラッシュをかける。ここで終わってしまうのではないか…と思うもPlus Ultraをロープエスケープ。

30分。再びの場外戦からエプロンでのカナディアン・デストロイヤー。リング内に戻ってからは両腕をクラッチしてのカナディアン・デストロイヤー。遠藤のカナディアン・デストロイヤーは稀に見る印象があるが短期間で2発というのは珍しい。ここでバーニング・スタープレス。竹下の剣山でもう一勝負……かと思ったがカウント2。2020年6月の田中将斗戦同様、決まるならば2連発で決まる試合になるのだろうと感じた。

バーニング・スタープレスで決まらないと見て遠藤はゆりかもめからのコンバイン。逆エビは前回のタイトルマッチで負けた技だ。意趣返し……というわけではないかもしれないが、遠藤としては珍しい組み立てだ。

35分。ここまでは好勝負ではあっても名勝負と言えるか、と思っていたところでもう一段ギアが上がる。まずは竹下が長らく出していなかったシグネチャーであるファブル。リング中央でPlus Ultra。35分だしここでギブアップか……と思うも何とかロープエスケープ。エスケープ後に削り合うようなエルボーの打ち合い。アジャ・コングが「プロレスはやせ我慢の競技」と言っていたが、タイトルマッチ終盤戦でのエルボー合戦というのはやせ我慢の極致で、これもプロレスの華だと思う。

打ち合いでは竹下有利か……と思われたところで珍しく竹下が崩れ落ちる。岡林裕二との試合でも崩れ落ちることはなかったのだから、これまでの蓄積ダメージか、それとも打ち所が悪かったか。とはいえすぐに立ち直った竹下はバイオニックエルボーを狙う。かつての師、アントーニオ本多がコミカルに使うシグネチャーである。驚いたが元々はダスティ・ローデスのシグネチャーだから大舞台で使うには良い技なのだ。回避した遠藤は佐々木大輔の代名詞ともいえるクロスフェース。恩人の技には恩人の技で返す。技の対話だ。

歴史をプレイバックするようにかつての技が繰り出される。遠藤がスカイツイスター・プレスを出せば竹下はタッチダウンを繰り出す。竹下が「哲哉!」と叫んで投げっぱなしのジャーマン。屈しない遠藤は珍しくジャーマン。珍しい形で投げたな……と思っていたら更に遠藤がやらない形でのスープレックス。

本当に予想していなかったことは理解が遅れてやってくる。これは秋山準のエクスプロイダーと同型だ。エクスプロイダー2連発からのリストクラッチ式エクスプロイダー。竹下が秋山からジャンピングニーを伝承されたように、秋山は遠藤にも「伝承」を用意していたのだ。竹下に勝てる武器があるとすれば、ここまで一切出してこなかった秘密兵器しかない。ここで初めて「もしかしたら遠藤が勝てるのか……?」と思った。声が出せないのが惜しい。最後は田中将斗からKO-D無差別級を奪った時のようにバーニング・スタープレス2連発で竹下を沈めた。

リング上で遠藤が感極まっている。秋山準が優しく遠藤を見守っている。ファンだけど泣きそうだ。遠藤哲哉の初戴冠はアメリカ、二回目の戴冠は無観客だから、日本のファンの前での戴冠は初なのだ。そこに居合わせることができて本当に嬉しい。良い大会だった。

レンズの話も総評

これまで使っていたのがF4.0通し、換算200mmのレンズだったので、F2.8、換算300mmまであるレンズは余裕を感じる。後楽園で使いたい。今回は2階の椅子席Aだったがほとんどの写真はトリミングしている。なので両国だと枡席Aくらいがギリギリっぽい気がする。後楽園なら南側前方でかなり良い感じに撮れそうだ。

プロレス撮影では1/500くらいまでシャッタースピードを稼がないと厳しいが、F2.8まであるとISO800程度に抑えられるので、マイクロフォーサーズでもノイズがギリギリ許容レベルになる。Twitterのプロレス写真アカウント(だいたいフルサイズで大口径ズームレンズ)を見るとダイナミックレンジの差を感じてしまうが、じゃあα7ⅢとタムロンA056を買うかというと悩んでしまう。プロレス以外にも撮り物はあるし。

重さのほうはどうかというと言うほど厳しくない。12-100が561g、40-150が760gと、200gの差があるのでもっと重いかと思ったが、フルサイズやAPS-C用の大口径ズームレンズの感覚で持つと全然軽くて気にならない。少なくとも、5時間超の興行で握力がキツくなるということはなかった。とはいえ純正のレンズフードが可動式とはいえゴツすぎるので、シリコンフードでも導入しようかといったところ。

持ち運びを考えて75-300を買ったが、確かに75-300は散歩に持ち出せるものの性能が微妙なのでMC-20を買っても良いかもな、とも感じた。カメラだけ持ち運ぶぶんにはバックパックを使えばそこまで重くはないし、次回は飛行機とか動物を撮ってみたい。

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