GENJI*REDISCOVERED        源氏物語絵巻 『絵合』色紙絵

画像1 「絵合(えあわせ)」 帖から、当時の「絵」造りの様子。  光源氏の兄の朱雀帝が退位して、桐壺帝の末子、藤壺中宮が生んだ王子(実は光源氏の子)が冷泉帝に。その御妃の座を光源氏が後見する前の伊勢斎宮(六条御息所と故東宮の姫)と、権中納言(義兄であり朋友、元の頭中将)の姫とで競う事となりました。 冷泉帝は「絵」を好まれるので、それぞれの家から絵を持ち寄って、後宮での順位、優劣を決める「絵合わせ」を催すことに。源氏方は、所蔵する伝来の絵を差し上げます。 いっぽう内大臣は、絵師を集めてきらびやかな絵巻を制作。
画像2 当時は、貴族がたしなみで描いた墨の線画を「絵」と呼び、殿上人が描いた「絵」に、腕が巧みな者=絵師が、彩色を施して仕上げるのが「絵造り」の普通でした。 屏風や障子や几帳-室内に描かれた景色や季節の絵に囲まれた当時のくらしや、「絵画制作」のこと、そして紫式部の考える「絵画論(「絵」の上手下手)」も!読み取れる、知ることが出来る『源氏物語』です。 国宝の絵巻も、そのような宮中で、絵の匠に宮廷女房も加わって制作されたと推測されています。
画像3 「隆雪」画、能隆本よりの「源氏絵」色紙、出ています。

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