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“発達障害”はレッテル?

 昔はクラスに一人二人は“ちょっと変わった子”がいたものでした。
 そのような子どもたちは、特に何かの診断がつくわけでもなく、単に「変わっている」として扱われることが多かったのです。しかし、今では彼らの多くが発達障害という括りで理解され、療育の対象となっています。これは大きな変化と言えるでしょう。

 もちろん、レッテル張りが良くないという意見も根強く存在します。発達障害という診断が、その子どもを一面的に捉える原因となり得るからです。
 しかし、以前はこうした「変わった子」の行動がすべて「躾の問題」として、その子の親、特に母親が避難の矛先になっていました。
 親は子どもの行動の責任を全て背負わされ、時には社会的な非難に晒されることもあったのです。

 それに対して、現在では発達障害が科学的に裏付けられ、本人や親の責任ではないことが少しずつ認識されるようになってきました。
 これにより、親たちは不当な非難から解放され、子どもたちも適切な支援を受ける機会が増えました。

 しかし、診断が進歩しただけでは不十分です。世の中には、まだまだ、理解が充分でない方が、少なからず存在します。
 今後の課題として、周囲の人々の更なる意識改革や、発達障害の子どもたちへの接し方における行動変容が求められます。
 社会全体が理解と支援の姿勢を持つことが、彼らの成長と発展に不可欠です。誰もが違いを認め合い、支え合う社会を目指して、私たち一人一人が変わっていく必要があるのです。

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