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修学旅行に参加した生徒は?

修学旅行に参加するのは当たり前ではない

修学旅行は在学期間のビッグイベントで
意識しなければ「みんな参加する」と思いがちです。

ちょっと考えれば分かると思いますが
不登校の生徒はほとんど参加しません。

それから、支援級の生徒の中にも参加できない子もいます。

支援級の生徒も普通学級の生徒も同じように、
べったり不登校になる生徒や休みがちな生徒がいます。

そのような生徒の中には、修学旅行には参加できない子がいます。

修学旅行参加に必要なこと

修学旅行は「同級生と旅行をする」ということですが、
多くの生徒と触れあい、協力し合って生活しなければなりません。

それは、子どもが社会に出るに当たって
とても重要なスキルです。

ですが、学校に来られない生徒は、
多くの生徒と触れあったり協力したりすることが苦手なので、
なかなか参加する気にはならないようです。

修学旅行は、参加しなければならないと決まっていないので
参加しなくても良いのですが、
本人自身が参加できないことをとても悔やんでいる場合があります。

それが一番悲しいことだと感じています。

修学旅行に参加できなくても「これでいい」と思っていると
気持ちは楽だし、自己肯定感が下がることはありません。

でも、修学旅行中に同級生のいない学校に登校して
「どうして、学校に来ないと行けないんだ!!」と言ってみたり
修学旅行の振替休業日に学校に来て
「どうして、みんなは学校に来ないんだ!!」と叫んでみたり
みんなと違うことに腹を立てる生徒がいます。

それは「修学旅行に行けなかった自分」をダメな自分だと価値付けているのです。

そういう生徒は、立ち直るのに時間がかかりますし、自己肯定感もさがります。

修学旅行に行けなくても「それでいい」と思えるには、何が必要なのでしょうか?

何が必要なのか?

日頃からの保護者の子どもへの接し方と言葉かけだと思います。

修学旅行に行かなくても「これでいい」と思っている生徒は
いつも自分のペースで生活し、おうちの方が寄り添っています。

でも、それは「親が子どものわがままを聞いてしまう」ということではありません。
保護者なりの考えがあり、
ゆずらないところと子どもの意見を尊重するところとを
しっかりと持っています。

例えば、私の知っているAさんは
子どもが不登校であっても、
規則正しい生活習慣をいつもさせていて、
でも、子どもが「~したい」と言ったことは
させる場面をちゃんと持っているのです。

何をゆずらなくて、何を尊重するかは
子育てする上でとても難しいことですが、
規則正しい生活習慣は、気持ちを左右する自律神経と深い関わりがあるため
譲らないことが大切です。

規則正しい生活習慣は大切にして、
後は子どもの自由にする・・・というのが
子どもが自分で考えて行動を決めることに繋がって行くので重要です。

子どもの自由な意思決定の場面を持つこと

定型発達でも発達障がいでも、自分で考えて自分の行動を決められるように、大人がサポートしていくことが大切です。

「○○して」と指示ばかりしていると
子どもは自分で考えられません。

そして、大人が常にいろいろ言っていると
子どもは大人に言いくるめられて
自分の考えがまとまらずモヤモヤしたままで
結局、反抗的な態度で終わるか
引きこもることになるのです。

まとめ

修学旅行に行けない生徒は
同級生と触れあったり、協力したりするのが苦手。

修学旅行に行けなくても
「それでいい」と思っている生徒は自己肯定感が下がらない。
「行けなかった自分はダメ」と思っている生徒は自己肯定感が下がる。

「それでいい」と思っている生徒は
規則正しい生活習慣をしており、自分で考え行動できるように親がサポートしている。




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