見出し画像

子どもに何をしたいのか尋ねてる?

生活の中での意思決定

人が生活する上で
意思決定っていろいろな場面であるよね。

水分補給するときに
お茶を飲みたいのか
水を飲みたいのか
はたまた、冷蔵庫のヤクルトなのか・・・。

そういう小さな意思決定の積み重ねで
人は生活をしている。

大きな意思決定をする場面に遭遇する

数年前に大学院で大学の先生の講義を聴いた。

その人は、AIDSの患者さんの支援を
専門にしていて、

その時、AIDS患者さんの意思決定の話を聞いた。

AIDSは一生医療とお付き合いする病気。
だから、患者さん自身が意思決定をしていかないと、医療が中断されてしまう恐れがある。

AIDSに限らず、大きな病気をすると
大きな決断に迫られることがある。

今は、患者さんの希望が重視されるから
いろんな治療法を説明されて
「どれにしますか?」
って、お医者さんが患者に決めるように促す。

だから、自分のことではあるけど、自分の専門のことでなくても決めないといけないんだよね。

やっぱり、そんな大きな決断は急にはできないんよ。
どうすればいいのかって言うと、小さな頃から小さな意思決定を積み重ねて行くこと。

そうすると、大きな意思決定ができるようになる
んだよね。

もちろん、全部1人でと言うわけではないけどね。

うちの場合

子どもが難病になったとき
お医者さんが2つの治療法を説明してくれて
「どちらにしますか?」って。

その時、夫はいなくて
私と病気の子どもとその妹の3人。

私は即座に「○○にしてください」って言った。

そしたら、主治医の先生が
「私もその方がいいと思います」って
言ったの。

その時、私は国立大学保健学研究科の院生だった。
同じ院生には大学付属病院の看護師もいたし、
私の指導教官は医学部保健学科の教授だったし・・・。

そんな私は即座に決断した!!!

子ども抜きで!!!

子どもの意見を聞くことの大切さ

学校で病弱児学級に入る生徒や 
支援級に入らなくても重い病気の子が入学してくるときがある。

そんなとき、子ども抜きで保護者と学校の職員が
学校生活について話し合うんよ。

子ども抜きで。

でも、それは当事者抜きで話し合っていることになって、本当はおかしいことなのね。

どんなに子どもが小さくても
その発達段階での子どもの意見を聞くことが大切だと言われてる。

子どもは弱くて何にもできない・・・
とくに子どもが重い病気だったり、障害があるとそう思ってしまう。

だけど、病気や障害にずっと付き合っていくのはその子本人。
その子が自分と向き合って、自分の病気や障害を受容して、付き合っていくには
自分で決めることが必要不可欠なんよ。

納得していないと辛い治療はできないよ。

もちろん、大人が子どもの考えを鵜呑みにする必要はなくて、
子どもの意見を取り入れつつ上手く調整していけばいいんだけどね。

意思決定能力を育てるには

子ども自身が大きな意思決定するのは
急にはできない。

だから、日々の生活の中で
子どもに決めさせることが大切。

今、何がしたいのか
今、何が食べたいのか、飲みたいのか

それらは、すぐに答えられることもあれば
時間がかかることもある。

だけど、それは子どもが考えを整理している
大切な時間なんよ。

だから、答えられるまで待ったり、
選択肢を与えたりして、
なんとか子どもが自分で考えて
答えるように導いていく。

その小さな意思決定の積み重ねが
大きな意思決定ができる力を 
身に付けていくことになるんだよね。

ちょっと、面倒くさいことだけど
できるときにやっていこう!!




よろしければサポートをお願いします。意義ある使い方をさせていただきます。