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選挙で誰に投票したらいいのかわからないあなたに、投票への1歩を踏み出してもらいたい

まずはこのページに来てくださり、ありがとうございます。
選挙のたびに投票率の低さが騒がれますが、「そんなこと言われても誰に入れたらいいのかわかんないし……気づいたら終わってたよ……」という方もいるのではないでしょうか。
そんなあなたのために、自分の経験も踏まえての「投票者はこうやって選ぶといいよ(統一地方選ver.)」的なものを書きたいと思います。

注意:
あくまでも一つの選び方ですので、参考程度に見ていただければと思います。
勉強不足によるミスもあると思います。ご指摘いただけると幸いです。

参考にしないサイト

え?いきなり?って思われるかもしれませんが、衝撃の事実が発覚したので。
「選挙ドットコム」というサイト、聞いたことある人もいるかもしれませんね。候補者情報や選挙関連のニュースが見やすくまとまっていて、自分に合う候補者診断もできるので、私も活用したことがあるのですが……
なんと運営元のイチニ株式会社の取締役である松田氏が設立した「株式会社ダイアログ」が日本維新の会からお金を受け取っていたようで……こちらのP.34を参照)

また、松田氏は参政党の「選挙スクール」の講師も務めているようです。

両政党の性質や政策を置いといても、自分に合った候補者を探すためのサイトの運営に関わってる人が特定の政党と結びつきがあるのってどうなのよ……ってことで、おすすめできませんとお伝えしたいなと。
以前の参議院選挙では、参院選の時に“選挙ドットコムの政党マッチングでは維新の党が出やすい”という話もあったらしいです)

んじゃあどうすればいいんだい、ということで。

そもそも、私はどの選挙で誰に投票できるん

というのを知るために、候補者一覧をチェックしましょう。
朝日新聞のWebページが結構見やすかったので、「いついつにこんな選挙あるんだぁ」と頭に入れておいてくださいね。

自分の住んでる地域でどんな選挙があるか、どんな人が立候補してるのかをざっくり見たら、「誰に入れるか」も考えてみましょう。

まずは軸を決める

「地方選」だったら地域のお困りごとを解決してくれる人がいいのかな…でも「地域のお困りごと」ってそもそも何や…てか地元の議会なんて見たことない…候補者アンケートも見たけど、結局この中で一番大事なことは何じゃい…(全部過去の私です)
てなわけで、まずは「こんな人に入れる」をざっくり絞るための軸を決めましょう。とりあえずざっくりでOKです。ニュースで見かけて気になった話題、地域に対してモヤモヤしていること、個人的な願望など、なんでもOKです(物価上がるの困るな、うるさいの嫌だから選挙カーで名前を聞いた人はできるだけ外そう、などなど)
ようわからんな人は「選択的夫婦別姓賛成」「同性婚賛成」「憲法改正反対」の3軸がおすすめです。以下にこれまたざっくりと説明いれますね。(知ってるよ!な方や、早く次に行きたい!な方は遠慮なく読み飛ばしてください)

選択的夫婦別姓:今の日本で結婚するには、夫婦のどちらかが相手の名字に変えなきゃいけません。「佐藤さん」と「鈴木さん」が結婚するには、2人ともが「佐藤さん」か「鈴木さん」になる必要がある、強制的夫婦同姓です。名字を変えると、身分証明書を変更したり、周りの人に「名字が変わりました」と説明したり、手間がかかります。最近では職場で旧姓を使ってもいい会社や、旧姓も書いていい身分証明書もありますが、名字が2つある状態になってしまうので、自分も周りも余計に面倒に……なんてことも。
選択的夫婦別姓は、「結婚するときに名字を変えてもいいし、2人とも変えないままでもいいよ」という制度です。「選択的」なので、名字を変えてはいけないのではなく「2人とも佐藤さん」でも、「2人とも鈴木さん」でも、「佐藤さんと鈴木さんのまま」でもいいのです。選択肢を増やそう、という制度なので「反対派」となると「選択肢を増やさせたくない」という方になります。

参照:https://www.moj.go.jp/MINJI/minji36.html

同性婚:今の日本では、男性+女性の「異性カップル」しか結婚できません。男性同士、女性同士の結婚も法律でOKにしてね、という裁判が全国で行われており、札幌と東京の地方裁判所では「同性婚を認めない今の法律は憲法違反では」という判決が出ました。選択的夫婦別姓もですが、「お父さん、お母さん、子ども」のいわゆる「伝統的な家族」を重視する与党の一部の人たちが強く反発しており、同性婚も法律でOKにするための議論が進んでません。憲法に「結婚は両性の合意のみに基づいて」って書かれてるからダメだよ、という人もいますが、これは「2人の結婚に他の人が介入しちゃダメだよ」の意味なので、憲法は同性婚を禁止してません

憲法改正:「自衛隊の明記」や緊急事態に対応するための「緊急事態条項(コロナ禍の「緊急事態宣言」とは別)」を盛り込むとしています。この改正案そのものもけっこうヤバいんじゃ?という意見もありますが、個人的には過去に「それ憲法違反じゃない?」って言われてた自民党が進める憲法改正、という状況が怖すぎて、ちょっと待てとなってます。

改憲内容は自民党のウェブサイト参照

そんな感じでざっくり軸を決めたら、いよいよ候補者を絞っていきましょう。NHKが候補者アンケートを実施しているので、そこから見ていくのがおすすめです。

地味に見づらくて心折れかけましたが、まずは都道府県をクリック→上の方にある黄色いラベル(XX知事選/XX議選、と書いてあります)をクリック→市区町村をクリック、で結果が見れます。先ほどざっくりと決めた軸に近いテーマをクリックして、結果を見てみてください。1人に絞れなかったら、他の気になる項目も見てみてくださいね。

選択的夫婦別姓と同性婚の軸で候補者を選びたい人には、ヤシノミ作戦のサイトもおすすめです。「キントーン」などで有名なサイボウズの青野社長が運営しています(青野さん自身も結婚して名字を変え、旧姓を使用しています)

また、知事選の場合は現職(今の知事)にもう1回お願いするか、新しい人にするか、になるので、今の生活に満足してるか?不満はないか?で考えてみるのもおすすめです。
自分の記憶を頼りに…でOKなので、こんなことを思い返してみてください。

  • コロナ対策どうだったか(ワクチン接種、感染者への対応など)

  • 過去に災害などが起こっていれば、その時の対応

  • お子さんがいる方であれば保育園や学校給食の状況など

  • スキャンダルはないか

他にもあるよ、おすすめサイト

改憲させない戦略的投票(知事選の場合)

憲法改正に反対している人、またその中でもどうやって一人に絞るかを教えてくれています。特に大阪府、奈良県、徳島県の方は要チェックです。連日の報道を踏まえた現状も更新しているので、ぜひフォローして追ってみてください。

FIFTYS PROJECT(県議・市議選の場合)

街で選挙ポスターを見かけて「年齢層高めだなぁ」「おじさんが多いなぁ」と感じた経験はだれしもあるのではないでしょうか。
FIFTYS PROJECTは、20代~30代の女性や性的マイノリティの方々の立候補をサポートしているプロジェクトです。今回の統一地方選でも、サポートを受けた候補者がいるようです。
議会を見て「おじいちゃんばっかりで遠い世界だなぁ」と思った同世代の方や、「もっと若い人に頑張ってほしい!」と感じている上の世代の方々は、ぜひチェックしてみてください。
一覧はこちらからご覧いただきたいのですが、いかんせん地区も限られているので候補者が出馬する地域をリストアップしておきますね。

  • 北海道(旭川市、釧路市)

  • 新潟県(見附市)

  • 福井県(鯖江市)

  • 茨城県(日立市、水戸市)

  • 長野県(下諏訪町、諏訪郡富士見町)

  • 東京都(練馬区、北区、台東区、世田谷区、江東区、武蔵野市、国分寺市、杉並区、豊島区、品川区、足立区、渋谷区)

  • 神奈川県(横浜市、藤沢市、小田原市)

  • 静岡県(駿東郡清水町、富士市)

  • 愛知県(名古屋市名東区)

  • 三重県(鳥羽市)

  • 京都府(福知山市)

  • 広島県(尾道市)

  • 大分県(大分市)

NO YOUTH NO JAPAN

社会問題をわかりやすく紹介してくれている、まさに初めの1歩を踏み出せるアカウントです。U30世代のため、と書かれていますが、上の世代の方にもおすすめです。自分なりに調べてはみたいけど、どこから見ればいいの?な方は是非一度チェックしてみてください。

「心から入れたい」が見つからなくても、「一番マシだと思う」が見つかればOK

もしかしたら、「色々見てみたけど、やっぱり投票したい人は見つからなかった!」という方もいるかもしれません。もうこの際何も書かずに入れてしまっても…と思った方、ちょーーーっと待ってください!
確かに白紙投票をすれば投票率にはカウントされますが、「無効票」となり、投票の効力はなくなってしまいます。つまり、「投票したい人がいません」という意思すら届かなくなってしまうのです。
投票したい人は見つからずとも、「この人には当選してほしくないなあ…」という方はいたのではないでしょうか?言い方はよくないかもしれませんが、当選してほしくない人を落選させる目的で、対抗する候補に投票するのも一手ではあります。

……いかがでしょうか。噛み砕いて…と思っていたらやたらURLが多くなってしまいました。
興味もなかったし、今まで全然知らなかったから……な方も、自ら投票してみると結果は気になりますし、「次の選挙はもうちょっと色々調べてみよう」と、徐々に興味がわいてくるかと思います。
まずは今回、1歩踏み出してみましょう!


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