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「自分でやる」はたらき方。

仕事が楽しい。
ストレスは少ない。
これまでで最高に稼げている。

はたらく環境をこれまで時間をかけて整えてきたからだ。

美大を出た後、私が最初に「はたらいた」のは日本古来の食品を扱うのメーカーのインハウスデザイナーだった。小さなデザイン室で毎年決まった商品のデザインを担当する楽な仕事だ。仕事の基本を学べたが、デザインは単調でつまらなかった。6年いた。

次に「はたらいた」のは総合広告代理店でのデザイナー勤務。いろんなジャンルのチラシやパンフやポスターを作れてめちゃくちゃ楽しかったが、朝から夜11時まではたらいても、人より多く点数を作っても、明確な増収につながらなかった。(ボーナスは4ヶ月分満額出てたし一定の評価はされていたが、残業や仕事量に対して決まったインセンティブを設定していない古い体質の会社に不満があった)。そして残業が多く、自由になる時間がなさすぎた。8年頑張ってリタイア。

最初の会社では「おもしろくない」、次の会社では「はたらく時間が長すぎる」「給与体制に不満」。

次は少し休んでパート扱いで別の広告代理店に入ってみた。フルタイムじゃなくなったので時間は自由になったが、当然ながら今度は「稼げない」。

3社やってみた結論。
私の望みはめちゃくちゃシンプルだった。

「おもしろくて、短時間で、稼げる」

…そうできれば誰も苦労しないよ、みたいな望みだ。
文字にするとそんなわがままありえないじゃんって我ながら思う。


ところが今はこれをほぼ実現している。


3社渡り歩いた結果、組んで働きたいとお互いが思える人物に何人か出会った。その縁で在宅のフリーデザイナーとして独立した。

フリーなのでおもしろいと思える仕事を選べる。
フリーなので仕事時間は自由だし、量も調整できる。
個人事業主なので会社にデザイン費を中抜きされることもないのでいただけるギャラが増えた。

私らしいはたらき方。
私の場合、「自分でやる」これに尽きた。

人に雇われていれば不満は尽きない。
人によっては、多少の不満は「安定」とか「楽ちん」に打ち勝つ魅力なのかもしれない。だけど自分の場合は不満を持ちながらはたらくことが最大のストレスだった。

ひとりになったら、クライアントと打ち合わせしたり、メールのやりとりが増えたり、事務関係を自分でしたりと、やることは増えた。全ての納税、支払いも自分でやる。
それでも毎日10時〜18時(昼1時間休む7時間労働)で収まっているし、残業したい仕事があればするけど、それも年に何日か程度。休みはカレンダー通りプラス夏休み7日間、年末年始休み。自分で設定してる有給も取ることにしている。

会社員時代は通勤時間、いらない会議(何故か勤務時間外にやる)、自分以外の仕事のフォロー、給与の発生しない雑用、気苦労、などなど、無駄が多すぎた。朝起きて仕事して帰ってきて寝るだけ。人生の9割を仕事に持っていかれている感じだった。

不満を感じたら解消する。
当たり前だけど、この繰り返しで自分らしいはたらき方が見つかるのかもしれない。

(次は個人事業主から会社設立へのステップアップかなぁ。でも正直、少々の節税以外のメリットが見つからなくて悩んでいるところ)

#私らしいはたらき方

↑のテーマで書いてみました。

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