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3月新マガジン 8私はノーファインダー主義者である。ウィリアムクラインも森山大道もそうだった。パノラマカメラの使い手プラハのすべくもSudekもうそうだった。パノラマ写真で有名なこの写真家がすごいのは指でフレームを作ってそれを自分の顔を中心にして140度回転させる。写真家の頭の中にスキャン画像が蓄積されるわけだ。

森山大道さんの撮影にちょっとお付き合いして彼の撮影方法を拝見しているとファインダーなんかほとんど覗いてはいない。彼の視神経そのものがファインダーになっているからカメラのファインダーで確認する必要などはないのである。でもこういうのはアマチュア写真家が真似をしてなかなかできるものではないない。1種の人間国宝というかとにかく手技と視神経が同一のフレームでオーバーラップしているわけである。だから森山大道さんにファインダーは必要ないとも言えそうだがまぁそんなカメラを使っても一般のアマチュアの方は買ってくれないわけですね。

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