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もう一度カメラの話をしないか? その19 鈴木清のニコンS3ではあるが、彼とはカメラ談義をしたことが1度もない。もっぱら酒と人生論だった。

鈴木清は若くして亡くなった。鈴木清はロバートフランクの良き友人であった。ここが大切なポイントなのである。私などはロバートフランクの追っかけであるが、鈴木清は友人なのである。だから鈴木の下にはロバートフランクから手書きの郵便がよく届いていた。なぜそんなことになったのか?鈴木靖にめんと向かってそんなことを質問した事は無い。結局1つだけ確かな事は鈴木清の仕事にロバートフランクが惚れたと言うこと。これ以外に理由はないだろう。私の場合はギャラリーモールの津田に頼んで私の写真集をロバートフランクのもとに持っていってみてもらった。フランクは私にワークショップの学生を指導するような感じで親切なアドバイスをくれたのである。でもそれは私の仕事が好きとかそういうことではない。その意味で鈴木清の仕事に惚れたフランクと、フランク本人は平等な関係にあったわけだ。

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