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2月新マガジン 風土病

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2月の新マガジンです。皆さん素敵なレンズフードライフを送りましょう!
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記事一覧

風土病1. なぜ風土病なのか? なぜレンズフード病なのか?

世の中を非常に強力な伝染病が流行している。これを風土病と言う。問題なのはこの病気を防ぐ方法がないのである。レンズフードを手に入れる以外に病気を治す方法はないがレンズフードを手に入れるだけでは病気の根本的な病原体を叩くと言う意味にはならない。だから一旦おさまった症状も1ヵ月も経つとまた再発してくるのである。それでまた慌てて別のレンズフードを買って症状を収めると言うまぁ言ってみればフジの病である。なぜ風土病レンズフード病なのかを考えてみよう。

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風土病 2.   本物のレンズのハレーションはレンズフードなどで防げるものではない。物撮りをたくさんやった私の経験から

小型カメラのレンズフードと言うものにはなかなか歴史がある。カメラメーカーが制作したレンズフードは値段が高かったから別のアクセサリーメーカーが専門に作ってその値段のギャップを埋めていたと言う歴史もある。戦後日本のライカコピーがたくさん登場して、それぞれのライカコピーにはそれぞれの専用のレンズフードが売られていたけれどもそれでもなかなか高い値段であった。何しろ日本がまだ貧しかったが高度成長期であるからカメラは無理して10ヵ月払いで神田の林商会から手に入れたとしてもレンズフードにま

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風土病3   本物の芸術写真家はレンズフードなどはつけないのが本物である。

3 本物の芸術写真家はレンズフードなどはつけないのが本物である。ライカ人類等は写真を撮るよりもレンズのフードを集めることに人生の目的がいってしまっていると言うようなところがある。それは当然の話である。カメラ人類はそれ以前に職業人であるから彼が自由になる時間と言うのはほんとに限られている。だからたまのオフの時間に自慢のライカにフイルムを装填するなりメモリーを突っ込んで撮影に行っても時間が足りないのである。そうなるとお道具を揃えると言うことに彼の全てのカメラ人生の目的が集中される

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風土病4 現在のライカの純正のレンズフードは使う気がしないけど、クラシックなデザインのレンズフードは高いお金を出しても買いたい

実用主義でレンズフードを考えるならそこら辺のカメラ屋さんでも売っているあるいはヤフオクなんかでも売っているゴム製のレンズフードが良い。大きさもちょっと大きめのを買っておけばステップアップリングでほとんどあらゆるカメラに活用できる。それで使わない時は裏返しにしておくと場所を取らないのである。そういう使い方もあるのだけどもそれではあまりにも実用主義的であってそこにほとんど趣味が感じられないと言うのが残念な次第である。

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風土病5 ボール紙で作ったホームメイドフード。古今東西数である35ミリカメラ用のレンズフードでこれが1番エキゾチックで好きです。

いろいろなレンズフードが世の中に存在するが私が1番エキゾチックで好きだなと思っているのはいくつかの手作りのレンズフードである。ボール紙の頑丈なやつをレンズの先端に合わせて丸く筒状にしてそれを適当な接着剤で固定して内側は黒い植毛を入れて外側は光学機械であるからブラック仕上げにする。こーゆー手作りのレンズフードと言うのは私が持っているたくさんのレンズの中にいくつか見ることができる。ドイツはミュンヘンで作られたハインツキルフィットのレンズで初期のレアな望遠ズームレンズがある。その焦

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風土病6 私の著書の中でよく売れたライカポケットブックのの中でライカのレンズフードを探検してみる。

これは1998年に出た私の翻訳本である。イギリスの出版社のライカポケットブックを日本語に訳したものだ。それの関係で本が出てからいちどライカ人類と一緒に20人ぐらいでイギリスのその出版社を訪ねて遊びに行ったこともある。20世紀最後の出版であるが当時としてもこの本は結構高価で2500円もした。再販をしたのだがその後絶版になってしまったので今では10,000円近くすることもあるらしい。現に私は古本屋さんで高い値段でこの本を買っているのである。その理由と言うのは滑稽であって私が持って

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風土病と言う病. 7 私の最も嫌いなライカ純正のレンズフードは1,500,000円もする野口ルックス50ミリエフ0.95である。

明るいレンズが優秀なレンズであると言う勘違いが世界中に起こって、野口ロックスと言うレンズに異常に高い値段がついている。本を正せば1950年代が60年代にエルンストライツの職人が丹精込めて磨き上げた明るいレンズが野口ルックスのエフ1.2であった。当時はすでにef 1.4のズミルックスが存在だからそれより明るさが0.2だけ明るいレンズが非常に高いと言うのも不思議な価格の論理である。でも市場科学と言うのはそういうものであってもともと弱肉強食というかこれは言葉がうまく合っていないと思

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風土病と言う病8   巨匠アンセルADAMSのフードの使い方と巨匠土門拳のフレンチフラッグ渋うちわの使い方を分析する

フードの使い方と巨匠土門拳のフレンチフラッグ渋うちわの使い方を分析する

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レンズフード9 リーフリードランダーから正しいレンズフードの作り方について教えてもらった。それはフィルターの枠の熱いやつのガラス部分を壊してそれをレンズフードの代用にするのである。

リーフリードランダーと言うのはストレートフォトグラフィーの巨匠写真家である。路上が彼が表現する表現世界の全てなのである。しかも使うのは型遅れのライカであってレンズは35ミリ位しか使わない。30年ほど前に私はフリードランダーの大ファンで追っかけをやっていたのである。それでヨーロッパで知り合いになって彼が日本に来た時もお寿司屋さんでいっぱいなどと言うこともあった。でもその時に私が教えられた事は有名写真家と友達になっていっぱい飲むなどと言うのはゴシップのネタにはなるであろうがそれ以

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10 カメラをスタイルで揃えようとする人は中古価格で高いレンズフードを揃えるものです。それだけのお金があったら外国に行けるのにね。

レンズフードと言うのは単なる立体である。単なる円筒形である。こっちから見ると光がそのまま入ってくる。カメラの本来の語源である所のCamera Obscuraはフライ部屋と言う意味だそうだ。それに対してレンズフードと言うのは光を通す明るいTubeである。そんなものが市場で何万円もすると言うのは実に不思議な次第だがそれは有名なカメラメーカーがそこに刻印を打って通貨と同じように強制的な通用力を持たせているからである。最近はOEMも盛んであるからおそらくこれは私の想像であるものだが、

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11 正しいレンズフードの使い方は実はレンズフードを使わないと言うことにあるのではないか?

レンズフードは太陽を目の敵にしてそれからフィルムもしくは時効阻止を守ろうと言う国民運動である。しかし時と場合によっては太陽そのものがモチーフになるということも忘れてはならない。この作品はザルツブルグ近代美術館に所蔵されている1970年代初めの私のものである。最初にウィーンに住んでアパートメントから午後の雲を撮影したのだ。

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