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「なぜ許諾なしに他者を霊視したらいけないのか」のこと

 なぜ相手の許諾なしに霊視をしてはいけないのか、という話は、わりと不定期に浮上する話題です。当方でも以前はよく触れていました。
 これは端的に言うと、友人や知人含め、まったく知らない人の家の窓や玄関が開いてるからと言って無断で入り込んだりはしないでしょう? ということになります。
「おまえんち玄関開いてたから勝手にお邪魔したよ」
 というような内容のメールや電話を仕事中にもらったら、どうしますか? どう思いますか? っていう話なんですよ。対象者に無断で霊視したよ、みたいな話は。
 あなたが不在中にあなたの家に上がりこんだら台所汚かったから片しといたよ、とかドヤ顔をされたとして、えっありがとう助かったってなりますでしょうか。一般的にはならないと思います。
 もしくは人様の家や部屋のカーテンが開きっぱなしだったとして、中を覗き見したり写メを撮るなどして、それをその部屋の主に送りつけるみたいな行為は、物理的世界においてやった場合には犯罪となり得るわけです。というか、気持ち悪すぎてその人と縁を切るか警察に通報するかする事案ですよね、普通は。
 それがいざ霊的な話になった途端にタガが外れるみたいな感じになって、霊的な云々であれば何してもOKみたいな思考や理解になってしまうみたいな人も少なくないんですよ、この界隈。これはおそらく自他の境界の別に関する理解が不完全だからなんでしょうけれど。
 この話はおそらく占いに関してもそうなのではないでしょうか。依頼も請けていないのに対象者を勝手に占って、あまつさえそれをSNSや動画などで公表していく人もいますよね。そういった人はたいがいろくでもない人であるはずです。
 
 霊的な話にかかるものでも法や常識はあります。それを理解できない人は物理的な世界においてもわかりやすく問題ある人物であるはずです。礼節を念頭に置くようにしていくようにしたいものです。


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