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蘭州駅での出来事190817

 エアポートエクスプレスも他の列車きっぷも事前予約する必要があることを忘れていて、昨晩12306 で予約すると1等席を含め完売で立席(无座)しかなかった。50分位なのでそれで予約。それでも外国人は有人の並んでる切符売り場で受け取らないとならないから気が気でない。エアポートエクスプレスくらい地下鉄程度のシステムにすればいいのに…
 さて、蘭州駅で無事切符をゲット後、列車を待っていると、隣に色黒の母娘連れが座り、話しかけられた。外国人なので分かりませんと答えると、外国人ですかと言って暫く黙ったが、その後、あなたの中国語解りますよ、私は西蔵(チベット族)なので中国語うまくないのですよ、と話しだした。私も全部は解らなかったのだが、どうやら旦那が蘭州に出稼ぎに来ているらしく、娘に蘭州で何らかの必要性があって連れて来た模様。乗る列車は11時台だと言うのに8時台から既に来ている。西蔵には1日以上掛かって戻るらしい。ここは暑いが、西蔵に戻ると寒いので服を着なくてはならないとか言った。
私が「海抜がすごく高いでしょう?」と言う。どこに行くのかと聞くので、「北京、その後東京。東京解りますか?」と聞くとわからない風だったので、日本と言うと、発音が悪いのか何回言っても通じない。パスポートの日本の文字を見せて、再度リーベンと言うと、
「私、字は分からないのです。」

女性は子供の年齢からして30代前半か下手すると20代後半かもしれない。
いや、実は40代で母でなくお婆ちゃんで、女の子は孫かも…
そうか、これが、文盲というか、多民族国家の言語の問題なのか。私は漢語を勉強していますが、まだまだだめですと言うと彼女も私もよ、と言うような事を言った。
そうこうしているうちに私の列車の改札が始まり、「再見!」と漢語で挨拶をして別れた。

 見た目漢民族と大差無い外国人とこんな所で会ったのが嬉しかったのかも知れ無い。また中国の別の側面を垣間見る事が出来た。話し掛けてくれてありがとう。

#創作大賞2024


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