楽元機械連合企業所 万景号
万景号(マンギョンホ)は重機の代表的な工場として知られる楽元(ラグウォン)機械連合企業所が生産したブルドーザー。1971年発行の切手にイラストが描かれており、主体62(1973)年3月24日に万景号と命名されたという。キャプションによれば300馬力とのこと。
この情報が殆ど無いブルドーザーだが、外観からソ連で1961年から量産されたチェリャビンスクトラクター工場(ChTZ)のDET-250というブルドーザーをコピーまたノックダウン生産した可能性が高い。DET-250は戦後より大馬力で牽引力250Knのブルドーザーを求められたことから誕生し、戦車用V12エンジンのV2を低出力化する等の工夫を凝らすことで搭載。初めて暖房を備え、完全密閉式キャビンで雨風や雪に強いブルドーザーとして何と2016年まで生産された。これを元にした万景号が実際に量産されたが、具体的な生産期間や数は不明。
また、別バージョンの万景号も存在し、三大革命博物館の野外展示場に展示されているが、こちらは量産は確認されていない。
参考文献
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