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痛みと向き合うこと

ダンサーとして活動していると、いろんな痛みを経験します
心地よい痛みもあれば、苦しい痛みも。

ちょうど今3種類の痛みが同時に顔を見せたので、心のメモ程度に書き残しておこうと思います

◆肉体的な心地よい痛み

ダンスは全身運動なので、稽古の翌日は朝起きた瞬間に全身の筋肉痛を感じます
たまーーーーに、なにをするのも苦しいくらい痛い日もありますが。。

基本的には心地よいくらいの痛み

意識して動かしたパーツがじんわり痛いと、よし、ちゃんと筋肉が動いた証拠だ!とポジティブに受け取っています

◆肉体的な苦しい痛み

いろんなジャンルの踊りをしていると、からだの使い方も、使う道具も異なります
最近のメインはミュージカルですが、合間によさこいに参加したら、靴が合わなかったのか、爪が変形してしまいました
爪のつけ根がぐっと持ち上がって、生え際の皮膚が押し上げられる感覚

とにかく痛い

冬なので、タイツを穿いて暖かくしたいところだけれど、タイツの締め付けすら気になるくらい痛い

と、思ったら稽古帰りの満員電車で自分よりもはるかに大きな足に、足を踏みつけられる事件発生

あまりにも勢い良かったので、爪が割れてしまいました

夜だったので、お風呂に入るにも、お湯が傷口に滲みる。。
お湯で少し爪を温めて、爪の破片をできるだけ切り取ってみたものの

結局翌日の稽古では、負傷した足に体重が乗ると、切った爪の角が身に刺さって激痛

せっかくソロをいただいているのに、不甲斐ない稽古になってしまいました

痛くて苦しいけれど、骨が折れなかったのが唯一の救いです

昨日は疲れてすぐに寝てしまったので、今日の夜にざくざくに削れた爪をやすりで削る予定

◆精神的な苦しい痛み

次回出演のミュージカルの稽古がはじまって早3か月。
このタイミングで、様々な理由で配役の変更が加えられました

交通事故や病気など、本人ではどうしようもできなかったこともあれば
稽古に寝坊したり、欠席数が増えたことによる、自己管理の問題もあります

欠席はあらかじめ分かっていることであれば、稽古のスケジュールを調整がされますが、当日の出欠変更は当然対応できません。
全体のバランスを見て、シーンの順番が組まれたり、掛け合いの打ち合わせをしたり、1日の過ごし方が決められます

突然欠席されると、アクティングの途中、ひとりでぽつんとしてしまうことも

そうなると、なかなか身にならないし、流れがしっくりはまりません

そういった人の配役調整がされたことで、昨日の稽古は1幕通しにも関わらず、構成の変更もあり、頭がぱんぱん

自分のソロもしっくりこないまま迎えた1幕通しは、終始余裕がありませんでした

抜けてしまった人に対する悲しさやさみしさ
覚えたことを再調整するために余裕をなくす自分自身

足元には爪の痛みがありましたが、精神的な痛みの方が実は全身に響いていて、稽古後にどっと疲れが襲ってきました

◆痛みと向き合うこと

筋肉痛は、自分のからだづくりの一環として、稽古後2日ほどしっかり休憩の時間をとります
もっと練習したい!の気持ちはもちろんありますが、会社員としての生活もあるので、どうしても毎日の練習できません

しっかり休憩をとりながら、いつでも踊れるからだをつくるために、スローペースで、調整を加えています

足の爪の破損については、伸びるのを待つしかできません
できることがあるとすれば、しっかりと栄養を採って、ちゃんと寝ること
からだが、傷を癒すための時間をしっかりとること
痛みに耐え続けて練習したい気持ちがあっても、悪化する可能性もあるので、無理は禁物です

仲間が抜けたり、自分の実力不足で焦る気持ちの整理は、そんなに簡単にはつきません

でも、できるようになりたい
それを乗り越えたことで、自分はもっと進化できるはず

そういう気持ちで、自分のモチベーションをつなぎ続けて
もっと高みを目指せるのかな、と気持ちを強く持つことで、

心の傷を癒すのではなく、それもひっくるめて、成長できれば、もっともっといい表現者になれると、自分に言い聞かせています

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