近鉄特急「火の鳥」に乗ってみた
我が埼玉が誇る名所「鉄道博物館」に行っても「死ぬほど退屈だ・・・」としか思わなかった私が、まさか電車にハマる日が来るとは夢にも思わなかった。
きっかけは、鉄道系Youtuber「スーツさん」。
一昨年の緊急事態宣言中。
ジムにも旅行にも行けず、仕事三昧の毎日。
鬱屈とした思いを抱えている中、鉄道に乗って日本中、世界各国を旅するスーツさんに出会って、鉄道に興味を持つようになった。
年末年始旅行に行こうと思った時、真っ先に候補に挙がったのが、「火の鳥」に乗ること。
2020年にデビューした名古屋~大阪区間を走る近鉄の特急列車だ。
この電車に乗るために、わざわざ新幹線で名古屋で途中下車した。
その価値は十分にある。
「火の鳥」を一言で表すと、
「電車界のファーストクラス」
と言っても過言ではないだろう。
(ってファーストクラス乗ったことないけど笑)
全面展望の大きな窓に、深紅の車体。
車内は上品なベージュの革張りのシートに、車体と同じ深紅の絨毯が敷かれている。(どこの高級ホテルですか?)
窓も大きく開放感があり、流れていく車窓からの風景に気分が高まる。
「火の鳥」は全席バックシェルタイプのチェアを導入している。
後ろの席の人に気兼ねなくリクライニングできる上に、極めつけは背面ヒーター!背中がほんのり暖まって、「この2時間「火の鳥」を堪能するために絶対に寝るもんか・・・!」と思っていたのに、気付いたら夢の中だった。
車内には荷物を入れる専用ロッカーも。(もちろん無料)
コーヒーマシーンも完備。(こちらは有料)
名古屋~大阪間の2時間があっっっという間で、最後には
「お願い、もっと乗せて・・・」
となった。
JR東日本のグランクラスにも乗ったことあるが、私は推すなら断然「火の鳥」だ。
グランクラスのように飲食のサービスはないが、そんなん自分で買って乗車すればいいだけの話。自分の好みのものを持ち込めるという意味ではむしろ「火の鳥」に軍配が上がる。
しかもグランクラスに比べると、「火の鳥」はプレミアムシートにしても、圧倒的に値段が安い。
東京~新大阪(新幹線14720円)と、東京~名古屋(新幹線11300円)+名古屋~難波(火の鳥 プレミアム車両利用5240円)を利用しても、金額的にはそれほど変わらない。(2022年1月現在)
それでこの極上体験ができるのだ。
(「火の鳥」には、レギュラー車両とプレミアム車両とがあり、今回はプレミアム車両利用の感想です。レギュラー車両とプレミアム車両の差額は700円)
まだまだにわかではあるが、今まで単なる移動手段でしかなかった電車が、「旅の目的」になったことは私の中で大きな変化だ。
旅の楽しみが一つ増えた。
自分の知識や興味が増えることで、楽しみが広がっていく。歳を取ることの醍醐味の一つだと思う。
大阪難波で下車後。本当は火の鳥のように羽ばたいている写真が撮りたかったのだが、停車時間が思いの外短く、撮り損ねた写真。(しかも旦那さんの指入り汗)
この表情から「火の鳥」の感動を汲み取って頂ければ・・・!
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