九州ゆるり旅③(黒川温泉の巻)
別府、湯布院を後にして、続いては黒川温泉。GWの行程としては、ちょっと経費がかさみ過ぎますが、宿泊費は抑えながらの旅路、後半です。
九州横断は「やまなみハイウェイ!」
湯布院のバスのりばから、素晴らしい由布岳を拝見して、バスで、黒川温泉を目指します!
九州横断ですが、東から西へ、大分から福岡、大分から熊本と鉄道であれば、久大本線と豊肥本線が東西を結んでいます。
久大本線は、湯布院、天ケ瀬、日田、久留米と九州北部を横断。先に乗りました特急ゆふいんの森で天ケ瀬温泉にも寄ってみたいところです。
豊肥本線は、阿蘇山のカルデラの中をひた走り、熊本に抜けていきます。こちらも、鈍行でのんびりと乗ってみたいですね。
鉄道を使いたいのはやまやまですが、湯布院→黒川温泉は産交バスの九州横断バスが便利。GWで事前予約入れたものの、そこまで混んでいません。
さて、バスは湯布院の盆地を下に見て西に進みます。
車内放送には、別府から熊本、島原、雲仙・長崎に至る九州横断道路の解説が続きます。
素晴らしい景色が続くも、娘は爆睡。いい塩梅の左右の揺れで、こちらも眠気が差してきましたが、軽やかなミュージックが流れてくるではありませんか!思わず、口ずさみたくなるメロディ~、木琴の音色、軽やか。これは九州旅行では、是非聞いて欲しい一曲!これ聞いたら、魂が飛んで行って、九州駆け巡りますよ~
いかがでしょう~、youtubeのコメントには、「40年前、修学旅行で、バスガイドさんが歌ってくれました」とか「バスの中でみんな覚えて、今でも歌えます」とか、懐かしむ声が数多…笑
久住山の山麓、素晴らしい平原です。妻子は相変わらず爆睡で、起きず…。
さて、ここからもう一つ峠を越えていきます。牧ノ戸峠。こちらからは九重山、久住山などの登山口がいくつかあるとか。
平成デビュー癒しの黒川温泉
温泉そこそこ好きです!という方なら、今では知らない人はいない「黒川温泉」。秘境の温泉から、年間数十万人もの人が訪れるようになった温泉ということでは、ここほど急成長した温泉を私は知らないです。
公式のHPにも60年代は「鳴かず飛ばずで存続の危機」、「やまなみハイウェイが出来ても一時的」とか書くくらいなので、本当に不思議な温泉だと思いながらの初黒川温泉。
黒川温泉と言えば「入湯手形」
この手形で3軒のお風呂を廻れるという、これは黒川温泉が発祥なんでしょうか…。今回早速買いたいところでしたが、残念ながら、どこも、人数制限をかけているので、今回は露天風呂は一か所。お邪魔したのは「やまの湯」さん。
露天風呂4,5階までエレベーターで昇り、屋上?と思いきや、渡り廊下を渡って、崖の上にあるのでした。
食事処は要予約
今回の九州旅行、黒川温泉で知人の別荘をお借りできるということで、このGWに来れたようなもの。食事処を観光案内所で聞いたら、即予約してくださり、またぎりぎりセーフ。
外国人のカップルさんと、女子旅2人組が待っていたのですが、予約なしで、入店できずなんともお気の毒…。元々、秘境の温泉場なので、いわゆる温泉場にある娯楽の店、食事処などが極端に少ないのです…。
肝心の食事ですが、鉄板のメニューが順次来たため、気がついたら、写真も撮ることなく家族で次々と平らげてしまいました。お隣のテーブルでも馬刺しを頼んでましたが、地のモノから創作的な料理まであり、1時間居て、お腹いっぱい。
今回、宿泊は知人の別荘をお借りしたため、旅館のおもてなしは体験できずでしたが、別荘も当然温泉、しかも60℃くらいあるのではないかというかなりの高温。ゆったりとくつろがせていただきました。
やはり外湯の底力 地蔵湯
ということで、今回は、各旅館ご自慢の露天風呂をたくさん紹介ということにはなりませんが、名湯には素晴らしい外湯アリということで、一つは、谷底を流れる田の原川の脇にある「穴湯」。こちら2020年の台風で被害にあい、クラファンで2022年に再建されたようです。
昔、穴湯はボコボコと川底から湯が湧いていたところから「穴湯」と名付けられたそうです。至ってシンプルな造り。それにしても1年半くらいで再建されているんで、これも地元の方々の熱量を感じる外湯です。
さて続いては、黒川温泉の発祥にも関わる「地蔵湯」。身代わりになったお地蔵さんを大切に守り続けたところ、湯が湧いたとかで、ここが黒川温泉の発祥になります。
しかし、中に入ればすさまじく年季の入った古風な外湯。
分析表もなく、おそらく単純泉でしたが、味わい深い外湯を日中から独り占めでした。外は土砂降りの雨、癒しの温泉に身をゆだねて…
次は、ゆるり旅の最終回、阿蘇山麓と豊後竹田を周ってきます。豊後竹田はキリシタンの里でもあり、どんな歴史を見られるのか…。 (つづく)
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