見出し画像

#政党連合けやきの木 「グッバイ、レーニン」―社会主義の可能性について、他二件

日時 
2023年8月14日

出席者 
ちょろけん(副代表)、カニキ、ヘンツェル、呉、希望の輪、ターチ

議題 
①敗戦の日を迎えるにあたって
②サーバーの運営方針
③副代表報告 「グッバイ、レーニン」―社会主義の可能性について


敗戦の日を迎えるにあたって

敗戦から78年を迎えるに際して、先の大戦をめぐる雑談をした。柳条湖事件から玉音放送までの大戦を振り返るとともに、親類から聞いた戦争体験を皆で共有した。平和への思いを新たにするとともに、私たちの世代に託された使命を全うすることを誓った。

サーバーの運営方針

副代表が次のように報告した。
―この『政党連合けやきの木』というサーバーは、「広く、浅く、緩く」政治を語り合う広場である。間口を広くとって、マオイストから皇道派まで参加を許している。政治と野球の話はもめるというが、野球を例えに出すと、阪神ファンを10人集めたところでそれは阪神ファンの集まりにすぎず、そこからは球界の未来をどうするかという案は生まれないではないか。このサーバーで多様な意見を交換することで、政治をよりよいものに変えるためのアイデアを生み出せたら幸いである。

出席者からは、「インターネット上の世論の分断を懸念する」という意見が上がった。また、サーバーのスタンプをどんどん活用する方向に決定した。

副代表報告 「グッバイ、レーニン」―社会主義の可能性について

副代表が本業とは別に行っている研究の内容を説明した。

―「社会主義は時代遅れ」といわれる。しかし、共産主義国の失敗をマルクスの哲学の価値に結び付けるのは早計だ。市場経済の歪みや気候変動といった私たちの直面する問題を考えるには、マルクスの哲学から得るものは大きいだろう。保守主義者であっても、マルクスを学ぶ意味はある(マルクスとヴェーバーの関係のように)

―私は、ソ連の流れを汲む解釈からは離れた立場にある。日本共産党はソ連との関係を断っているものの理論的にはソ連の流れを汲んでいる。それはあたかも、カローラに乗っている人がプリウスをばかにするようなものだ。どちらもトヨタの自動車には変わりない。私の興味があるのは、三菱の車だ。日本共産党とは別の見方をしたい。

―過去にイタリア共産党の歴史的妥協に関する論文を書いたのも、いまイギリス労働党のハロルド・ラスキを調べているのも、三菱の車が好きだから。言い換えれば、社会主義の幹と枝だと、枝の部分にこれから伸びる可能性を感じるからだ。

―マルクスという天才の仕事は、難しい。マルクスを研究する者は皆、マルクスの仕事のまわりをうろうろしている段階にある。

―だから、共産主義国が崩壊したからといってマルクスが時代遅れになったとはいえない。「流行の」思想に次々と乗り換えるのは節操がないではないか。『グッバイ・レーニン』という映画に、解体撤去されたレーニン像が空を飛ぶ場面があるが、社会主義をめぐる議論のなかからもレーニン像を取り除こうではないか。これからは、ソ連の負債を一掃し、『マルクス主義』からマルクスを解放したうえで、マルクスと直接向き合う必要がある。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?