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仕事って、わりと音楽に活かせる

仕事なんかやらずに音楽ばかりできれば、プロミュージシャンになれるのに!!

そんな勘違いを引きずったまま、僕は20代を過ごしました。30年も音楽をやっていると、ミュージシャン仲間や知り合いからもプロになる人がチラホラ。ジェラシーを感じつつも、仕事に追われる日々にいつしか何も感じなくなっていました。

今では仕事をしながらの週末ミュージシャンも板についてきましたが、振り返ってみると、仕事が音楽に活きたことってけっこうあるんですよね。

仕事はネタの宝庫

ライブのMCに悩む人って多いようです。

僕のBlogでも「ライブMC、何を話したらいいの?話に困らないテクニック」という記事が良く読まれています。ここで紹介している本もたまに売れますね。

話って、面白おかしく話す必要はなくて、ネタをいくつ持っているかが重要だと思います。毎回同じような話をするアーティストもいますが、それではファンはシラけますよね。「前も聞いた~」「その話〇回目~」って(笑)

そうならないように、お客さんを飽きさせないトークとしてはネタを増やしておくことはすでに音楽活動の一つでしょう。

そのネタの仕入れ先としては仕事が一番です。なにせ毎日8時間以上職場にいるんですから。

まぁ企業のコンプラアンスや個人情報にひっかかることは当然話すべきではありませんが、サラリーマンが同じように抱えている悩みなどをMCで話すと、「わかるわかる」という共感を生むことができます。

これぞ、”等身大のアーティスト”ですよね。

ミュージシャン/アーティストってプロでもノンプロでも近づきがたい雰囲気を持っている人、多いと思うんです。

そのような「雲の上」の存在の人が、普段はサラリーマンやってて、自分と同じような悩みや感情を抱いている、そう思うだけで親近感湧いちゃいますよね。

僕は20代の駆け出しのころは「サラリーマンやりながら音楽活動してるなんて恥だ」と思っていた時期があります。やっぱり生活感出したくないじゃないですか(笑)

でも、世の中の価値観や人々の感覚・感触って変わってくるんですよね。共感・等身大・親近感、そんな身近に感じられる人間味のあるアーティストをどこかで求めている。そんな空気を感じます。

勉強する習慣が人生を変えた

僕は製造業でエンジニアまがいの仕事をしています。ちょっとしたプログラムを組んだり、装置を作ったり、CADで図面を書いたり。

といっても、世に出る製品を作っているわけではないので、「エセエンジニア」ですが。

仕事上で使う技術は基本的に独学ですのでそれはそれは勉強しました^^;おかげで勉強する習慣ができ人生が変わりました。(いや、まだ何も変わってないけど)

勉強したことって音楽にガンガン活かせますよ。むしろ活かそうと思って勉強すべきです。

正直なところ、仕事を音楽に活かしてやる!!という気持ちで仕事に臨まないと辛いです。そもそも好きなことを仕事にしているわけではないので、今でも「会社に行かずに曲書いてたら、1年に何曲書けるんだろ?」とか思います。

でも、あらゆることを前向きに捉えると、人生なんて最終的にプラスになると思うんですよね。思わないとやってられないし。

「音楽を仕事に活かす」とはちょっと違う

僕は音楽で食べているわけではありませんが、僕にとって音楽は「本業」です。ですので、趣味(音楽)での経験を仕事に活かすってイメージはちょっと違って、仕事で得た知見を音楽にガンガン投入するイメージです。

ただ、「俺には音楽がある!」という心のよりどころって、仕事というか人生に多大な影響がありますよね。

仕事を失っても音楽で食っていけばいいさ、といった楽観的なことではなく、音楽に本気で取り組んできたという自負・自信です。

これがあることで、僕はどれほど救われたか。音楽やるために仕事をしてきたし、音楽のためにガマンできたこともたくさんある。逆に、音楽のために捨ててきたものも当然あるわけですが。

音楽は僕の人生の「芯」なので、音楽を中心に自分の人生が回っている、と捉えています。人生のタイミングによっては、音楽への情熱が覚めることもありますが、それも含めて自分の芯なのですよね。

中心にある音楽に、音楽以外で得た知識・技術を注ぎ込むイメージを持っています。

さいごに

仕事しながら音楽やることに疲れてしまっているミュージシャン、多そうですね。たしかに、好きでもないことに時間を使うと「俺の人生何なんだろう」ってなります。僕もそんな時期が長かった。

でも僕らミュージシャンには音楽がある。それが中心にある限り、たとえ仕事に1日のほとんどを奪われようと、帰るホームがあるわけです。

「仕事を音楽に活かしちゃえ」というたくましい考え方を持てる限り、人生は明るいですよ^^

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