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小学校教諭で二児の母が感じた、ためになる子育て&教育論!

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前向きで意欲的に取り組む子どもを育てる上で大切だと感じたことや、小学生のうちに身につけておくべきスキル、マインド等について語ります。
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2020年1月の記事一覧

日本の文化~現代とのギャップ~

国語の授業で『言葉は時代とともに』という学習を行った。 ①田子の浦ゆうちいでて見れば真白にそ富士の高嶺に雪は降りける                  山部 赤人 ②淡海の海夕波千鳥汝が鳴けば心もしのに古思ほゆ                 柿本 人麻呂        『万葉集』より さて、みなさんはこの短歌からどんな情景を想像しましたか? 教科書の指導書によると、 ①田子の浦(静岡県富士市あたり)に出て、見晴らしのよい所に出てみると、真っ白な富士の高い峰に雪が降り

新学習指導要領ホント??~理想と現実とのギャップ~

今日は朝からずっと、来年度から始まる「新学習指導要領」の準備に取り組んだ。 私の担当は体育。ということで、1年生~6年生までの“体育の年間指導計画と単元計画”を考えた。 今までの年間指導計画を見ると、 「う~ん。きっと皆さんこの計画通りにはやっていないよね」 「柔軟に(良く表現すると)それぞれがやり易いように指導しているのかな」 という程度の物··· う~ん。あくまでも計画だからねぇ··· と、まぁこんな感じ。 どれ、文部科学省は新しい学習指導要領について何て言っている

発言、自己主張することの大切さ!~世界の教育とのギャップ~

私が教師をしていてすごく気になること。 それは、子ども達の授業中の発言が少ないことです。 特に低学年の頃はやる気に満ち溢れているので、 「ぼく、私の発言を聞いて!」 と言わんばかりに多くの子が挙手し、指名されないことに対して不満そうな顔をするという姿が見られます。 しかし、学年が上がるにつれて挙手をする子(自分の意見を主張する子)が減り、一部の決まった子のみの発言で授業が進んでいくということです。 1.発言・自己主張しない原因は?きっとその背景には、子どもの得意・不

日本の英語力が年々低下!~その原因とは?~

1.国際語学教育機関の調査日本の英語力は世界の中で年々低下しているのをご存知でしたか? 国際語学教育機関「EFエデュケーション・ファースト」の非英語国の英語力調査(2019年)によると、日本は100ヵ国中、な・な・なんと ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ・2011年···14位 ・2012年···22位 ・2015年···30位 ・2017年···37位 ・2018年···49位 ・2019年···53位 と年々大幅に順位を落とし、日本人の英語力評価は昨年から「低い」の判定になり

肯定され自己決定させてもらうことで、どう子どもは変わるのか!?

1.子どものタイプ当たり前ですが、子どもにも様々なタイプの子がいます。 大きくざっくり分けると、 ↓ ↓ ↓ ①自分に自信を持ち、目標に向かって努力し続ける子 ②目標に向かって努力はできるのだけれども、自分にいまいち自信が持てない子 ③自分に自信がなく、努力してもすぐに諦めてしまう子 ④好きなことには一生懸命だが、その他のことへの意欲が極端に低い子 ⑤何事にも関心がなく、無気力な子 とまぁ、こんな感じです。 私としては一人でも多くの子を “①にしたい” “少

誰のための教育?

子どもから学校の話を聞くと、 「んっ!?これって何かおかしくない??」 「なんでここまで学校に決められなきゃいけないの??」 と感じることはありませんか? 学校のきまり、校則、学習規律etc··· もちろん大切なものもありますが、“それって本当に必要??”と思うものも多いのでは? kyttm21さんの記事を読み、私も共感することが多かったので、自分なりに考えてみた。 1. 2種類のきまり私はきまりには大きく分けて2種類のきまりがあると感じている。 それは、何か