明日のことはできるだけ信用せず、その日の花を摘め

carpe diem, quam minimum credula postero

今手元にあって読みたい本は、10冊ほど。その中でも、分厚い本を、子供が重石や高さ調節として使っているのを横目で見ながら、いつ読めるかなあ〜と思ってる。それなのに、本をまた一冊買った。

„Schlimmer geht immer“ Mit Geschichten über das Glück im Unglück.
”もっと悪くなることだってあるさ、、、不幸中の幸いの話“みたいだから読んでみた。

本当にクスッと笑えてくる。中でもCarpe Diemって題名に惹かれて読んでみた話は、更年期障害に悩む女性の”今を生きる“内容だった。

USAのコインランドリー(Das Automatikwaschsalon)でのヒトコマ。間違えて、他人が使用している洗濯機にコインを入れてしまった。洗濯物を取りに来た, ごっついガタイの男。短く切られたジ-ンズパンツから見えるでかい脚が、赤毛で覆われている。蒸気機関車の様な息づかい。彼のかぶるべースボールキャップには、ゴリラの絵が。まさに危機一髪。。。

更年期障害に悩まされているからイライラする。郊外電車のドアの開閉時間にさえ苛立ちを抑えられない。だから、ヒヤリ、ハット、うっかりミスが多い。けれどもEndingは、静かに言葉が弾けている。彼女は、落ち着いて、時間をとって、”今の時間“を楽しむことに決めたのだ。今の自分を受け入れたのだ。

いろんな”今“がある。


Carmen I,11

Tu ne quaesieris (scire nefas) quem mihi, quem tibi
finem di dederint, Leuconoe, nec Babylonios
temptaris numeros. Ut melius quidquid erit pati!
Seu pluris hiemes seu tribuit Iuppiter ultimam,
quae nunc oppositis debilitat pumicibus mare
Tyrrhenum, sapias, vina liques et spatio brevi
spem longam reseces. Dum loquimur, fugerit invida
aetas: carpe diem, quam minimum credula postero.

Lucia Brown Berlin
1936-2004
アメリカの短編小説家、The New York TimesのBest Sellersに選ばれた。