見出し画像

「業務効率化のその先にある付加価値の提供を」 設立2周年、チューズモンスター代表 赤野が語る 会社設立秘話と見据える世界

はじめに

株式会社チューズモンスターは、「より良いサービスのために!LINEで注文革命!」をモットーに、テイクアウト・デリバリーサービス「どこでも注文くん」と、店内セルフオーダーサービスシステム「いつでも注文くん」を提供している会社です。店舗の作業をより効率化することで、お客様へ提供するサービスの質やおもてなしの時間に注力しやすい環境を作り出すことを目指しています。

当社は、2019年8月に設立し、今年の8月で2周年を迎えました。今回は、設立2周年を記念して代表取締役社長/CEOである赤野に会社設立までの経緯やサービスに込められた想い、これから解決していきたい課題などを話していただきました!

プロフィール

語り手: 
株式会社チューズモンスター 代表取締役社長/CEO 赤野 純平

画像5

8月5日生まれ。鹿児島県出身。
2008年にIT企業に採用され、エンジニアとしてのキャリアをスタート。そこから多くの企業やフリーとしてエンジニアのキャリアを積み、2019年にチューズモンスターを設立。若い頃に働いていた飲食店での経験を活かし、セルフオーダーシステムを開発。現在は結婚し、5歳と6ヶ月の2人の息子がいる。

聞き手:
株式会社チューズモンスター 広報担当 
原川 万緒

エンジニアは自分の性に合っていた

ー 本日はよろしくお願いします!チューズモンスターは、8月で創業2周年を迎えたということですが、改めて今までのキャリアを含めて自己紹介をお願いします。

16歳で高校を辞めて東京に行き、バンドをしながらアルバイト生活をしていました。その後、アルバイト先の飲食店で正社員になりましたが、不規則な生活への懸念やマネジメント経験を積みたいという想いで25歳の時に転職を決意しました。

その時は、システム受託開発を行っている会社と、営業として働く会社の2社から内定をいただきました。営業職の方が自分の性格に合っているだろうと思い後者の会社に入社をしました。しかし、製品の良し悪しよりも数字ばかりに集中しなければいけないことや罵声が飛び交う環境などに疑問を抱き、長続きはしませんでした。そこから、最初に内定をもらったシステム受託開発の会社に再度連絡をして、エンジニアとして採用してもらいました。

ー エンジニアとしてのキャリアは未経験だったんですよね?

はい、エンジニアとして何か特別な経験があったわけではありません。おそらく、面接でのガッツを気に入ってもらって採用してもらえたのだと思います。(笑)ただ、エンジニアとしての仕事は、自分にとっては天職でした。一から全てを学ぶのは、本当に大変でしたが、コツコツと製品と向き合ったり、より良いシステムになるように開発していくのは、自分にとても合っていました。

ー そうなんですね!東京から福岡に移住したきっかけは何でしたか?

福岡に来たのは転職で福岡の現場に入ることになったからです。福岡に移住してからは、フリーランスのエンジニアとしてしばらく活動していましたが、程なくして東京のIT企業の出資を受け、Whyte Techという受託開発を行う会社を創業しました。

ー どのような経緯でWhyte Techを立ち上げることになったのですか?

実は、以前働いていた東京のIT企業の社長が突然福岡に遊びに来て、「何か面白いことを社長としてやってくれない?」と言われたのです。最初に言われた時は、もちろん驚きましたが、いくつかアイディアもあったのと、単純に面白そうだなと思い、100%出資をしてもらう形で立ち上げることになりました。

”自分の会社”を立ち上げるという責任に挑戦したい


ー そこからなぜチューズモンスターを立ち上げたのですか?

Whyte Techでは、主にシステムの受託開発を行っていたのですが、過去の飲食店での経験を活かして、セルフオーダーシステム(現在のいつでも注文くん)を試作開発していました。そこから、本格的にこのセルフオーダーシステムを開発・販売するという目的でWhyte Techを買い取り、統合する形で現在のチューズモンスターを立ち上げました。

なぜわざわざ別の会社を立ち上げたかというと、Whyte Techは資本関係的に”自分の会社”とは言えなかったので、自分の会社として全ての責任を担うという挑戦をしてみたかったからです。あとは、現在の取締役副社長/CMOとして一緒に働いている山本の存在が大きかったですね。

出会いから1週間で顧客を見つけてきた山本


ー 現在、一緒に会社を創っている山本さんとの出会いを教えてください。

出会ったのは、Whyte Tech時代にとある営業セミナーに参加しており、そこで山本と名刺交換をしたことがきっかけでした。簡単に自己紹介をした際に、開発していたセルフオーダーシステムを見せたら「すごく面白そうですね!そのシステムぜひ僕に売らせてください!」と言ってきました。その時は、システムとしては完成していたものの、試験運用させてくれる顧客を見つけるのに、なかなか時間がかかっていました。その経緯を山本に話すと、即答で「探してきます!」と言って、本当に1週間後に「試用運転先見つけてきました!」と言ったのです。

ー1週間で見つけてきたというのは、驚きですね!

はい、この一連のやりとりを経て、”こんなに早く探して来るなんて、この人はとてもすごい人なのではないか”と感銘を受けたことを覚えています。そして、この出会いをきっかけに、”この人がいて、もっとこのサービスを磨けば、必ずビジネスを大きくできるだろう”という直感が働き、そこから現在のチューズモンスターの設立に至ります。山本は、当初前職との掛け持ちだったのですが、立ち上げからすぐに退職し、当社に専念してくれるようになりました。

iOS の画像

サービスのイメージは、既に自分の中でできていた


ー 次にサービスについてお聞きします。テイクアウト・デリバリーサービス「どこでも注文くん」とセルフオーダーシステム「いつでも注文くん」の名前の由来や開発秘話などを教えてください。

多くのアイディアが浮かぶ中で、LINEのサービス内で動くアプリに特に着目していました。ユーザーにとって、スマホにアプリをインストールすることは、心理的障壁が大きいと考えていたので、日本であれば既に多くの人がインストールしているLINEなどのアプリの中で動くアプリ(ミニアプリ)は、今後主流になると考えていました。

そこから、先にお伝えしたように飲食店での経験を活かして、LINEで出来るセルフオーダーシステムがあれば面白いのではないかと思い、試作を開発し始めました。これは、飲食店で働いていた時に、目の前の作業に追われ、なかなかテーブルに注文に伺えなかったり、お客様がそんな店員の様子を見て注文するのに躊躇するという場面を何度も経験したからです。

ただ”注文をする”という行為が、忙しい時は、お客様にとってとてもハードルの高いものになってしまっていたのです。このような実経験から、どのようなことに不便を感じ、何ができれば快適になるのかということが自分の中である程度わかっており、イメージも出来ていたので、開発はスピーディに進んでいきました。そして、今のサービスである「いつでも注文くん」が完成しました。

画像1

テイクアウト・デリバリーサービス「どこでも注文くん」は、新型コロナの流行が始まった際に、顧客から「いつでも注文くん」をテイクアウト様式にして使えないかという要望があり、開発しました。実は、要望をいただいていから3日間で完成させたサービスになります。

一「いつでも注文くん」や「どこでも注文くん」という名前がとても覚えやすく印象的ですが、どのようにして決められたのですか?

このサービスの名前は私が考えました。山本とサービス名を考えている時に、色々な候補があったのですが、一番は何をするサービスかわかりやすい名前がいいということで「注文くん」という名前にしました。実は、横文字やカタカナを使ったおしゃれな名前も候補にあったのですが‥(笑)

それから、店内注文は「いつでも注文くん」、テイクアウトは、「どこでも注文くん」という名前になりました。これは「注文くん」という名前がすでに商標登録されていたということもありましたが、それ以上に、”いつでも”注文できる、”どこでも”注文できるという名前の通りのシステムで、わかりやすくすることを意図としました。

いつでも注文くんロゴ

どこでも注文くんロゴ (1)

初めて自分のサービスが現実となった瞬間の嬉しさ

ー チューズモンスターを立ち上げてから一番難しかったことや挫折しそうになったことはありますか?

常に今やっていることが一番難しいことだと思います(笑)何が正解か答えがわからないことばかりだからです。過去のことはもう答えがわかっていますが、毎日新しいことに直面するので、常に難しいことに挑戦しているという気持ちでやっています。

また、どうしたらもっといいサービスにできるか、会社を成長させるにはどうしたらいいかなどを常に考えても、次から次に課題が出てくるので、いつも心が折れそうになりますね。。ただ、それが会社や自分自身の成長に繋がると思っているので、全く苦ではないです。むしろ楽しいと思えています!

ー やはり、それも自分の会社の責任を担うという挑戦をしたからこその苦悩ですね。逆に、チューズモンスターを立ち上げてから一番嬉しかったことを教えてください。

性格的に、嬉しいと感じた瞬間に次の課題を考えてしまうので、手放しで嬉しいと感じられたことは少ないのかもしれません。

ただ、山本が試験導入として見つけて来た最初の顧客であるラーメン店で「いつでも注文くん」がお客様に使ってもらえた時は、とても嬉しく思いました。自分の思い描いていたサービスが現実となり、お客様が操作しているという事実に感動しました。自宅でもきちんと動いているか監視していましたよ(笑)あれは今でも嬉しかったですね。

ただの業務効率化ツールではない、その先の世界へ

ー 現在、課題に感じていることや今後注力していきたいことを教えてください。

これはもう”店内注文は自分のスマホで行う”、という考えがまだまだ市民権を得ていないということが全てに課題の発端になっています。テイクアウトシステムは、このコロナ禍ということもあり、徐々に世間に浸透していますが、店内注文はまだまだこの常識を覆せていません。おそらく、同じようなセルフオーダーシステムを開発している他社も、似たような課題を感じているのではないでしょうか。

ー まだまだセルフオーダーシステムは、大型チェーン店などが導入するものという意識が強いのかもしれませんね。

はい、小さな飲食店こそもっとルーティン化されている業務を効率化し、少ない人数でもサービスの質を高めていくことにシフトしていって欲しいと思っています。

一 このサービスが世の中に広がっていくことによって、どんな世界や社会を創っていくことを想像していますか?

まず最初に、私たちのサービスは、ただの業務効率化ツールではありません。私たちが思い描いているのは、自動化や機械化できる部分は、きちんとシステムとして仕組み化し、新しくできた時間をもっと人対人でしか生まれないおもてなしやサービスの質を向上させることに使って欲しいと思っています。

よく”接客を大事にしているからセルフオーダーシステムは必要ない”という話を耳にするのですが、この考えこそ発想の転換が必要だと思っています。本当に接客を大事にできているか、常に最高のサービスを提供できているか、忙しいからといってお客の呼びかけに対して、”少々お待ちください”と言っていないかどうかは、改めて見直す必要があります。

一 確かに外食していても、なかなか注文が出来ないとそれだけでストレスになったりしますね。

そうなんです。お客様が、遠慮して注文ができない、なかなか店員がテーブルに来ないという不満を持つと、残念ながらどんなに美味しい料理や雰囲気があっても、また来たいとは思えなくなってしまいます。

セルフオーダーシステムというのは、お客様との接客頻度を減らすということではありません。セルフオーダーを導入しても、忙しくない時はこちらからお客様におかわりを聞きにいったり、商品のおすすめをしたりという時間に充て、もっと細やかなサービスを提供することができます。

一 セルフオーダーシステムを導入することで、注文するというやりとり以外に付加価値を付けることが出来るようになりますね!

そうですね!まさにそこに注力していくことが、特に競争の激しい飲食店などは鍵になってくると思っています。今後日本は、少子化で働き手も減っていきます。その一方で他の産業は、テクノロジーの恩恵を受けてどんどん便利になってきているので、お客様は今後ちょっとしたことで、どんどんストレスを感じやすくなっていくと思います。だからこそ、先にお伝えしたように、単純作業や日々発生するルーティン作業などを、”業務効率化”し、更に進化した”サービスの提供”を追求していくことを広めることこそが、私たちの想像している世界であり、使命でもあると思っています。

ー 最後に、チューズモンスター に興味を持ってくれている皆様に一言お願いいたします!

ここまで読んでくださってありがとうございました。当社は、まだ創業2周年という若い会社ではありますが、常に困っているお客様への迅速なレスポンスと丁寧な対応、そしてお客様に合ったサービスのご提案を心掛けております。社員にも、当社の利益が減ってもお客様の利益につながることであれば、そちらを提案するように指導しています!

その為、今回の記事を読んで少しでも興味を持った、また私たちの想像する世界に共感できると思った方は、ぜひ些細なことでも構いませんので、お気軽にご相談ください。チューズモンスターに携わってよかったと思ってもらえるように、今後とも精進していきたいと思っています。

ー 本日は、ありがとうございました!
普段は、多くを語らない赤野が、会社設立までの経緯や現在の課題・今後目指している世界を熱く語ってくださいました。今後もチューズモンスターは、日々成長し、サービスの向上に努めてまいります。少しでも興味をお持ちの方は、以下よりご連絡ください。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?