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『FACT FULNESS』前向きになれる1冊

2020年のGWは近所の人たちと酒を飲み、翌朝は体調不良になるというワンパターンな連休でしたがとても充実していました。その他の出来事は割愛。
居酒屋には行かないステイホーム飲みはコストもかからずいいもんですね。

そんな連休中、体調不良になりつつも狂ったように毎日読んでいたのが、
大ベストセラー『FACTFULNESS(ファクトフルネス)』でした。

ノンフィクション系をちょいちょい読んではいますが、この一冊は著書のハンス・ロスリングさんが人生を捧げて遺してくれた1冊ということもあり、ものすごい熱量を感じました。

テーマは「世界の正しい見かた」というシンプルな内容ではあるものの、
なかなか触れることのないテーマですよね。
各章に入る前、 ”はじめに” で出題される3択問題(チンパンジークイズ)をやってみると、「えっ、まじ??」となり、もう読まずにはいられなくなります。
事実、以前に書店で ”はじめに” を立ち読みして、そのまま買ってしまいました。
ちなみに私が「まじかよ」と思った問題を、全12問のうち2問だけ抜粋します。

質問1: 現在、低所得国に暮らす女子の何割が、初等教育を修了するでしょう?
20%
40%
60%
質問12: いくらかでも電気が使える人は、世界にどのくらいいるでしょう?
20%
50%
80%

別に頭を使って回答するような問題ではないのに「正しく世界を見る」ことができてない私たちは、ほとんど正しい答えを選択することができません。各国の政治家、学者、世界有数の企業で活躍する方ですら正解率は30%以下、問題によっては10%以下となるようです。
全く正しく世界を見れていない私は、12問のうち1問しか正解しませんでした!笑
※なお、答えは質問1が60%、質問12が80%です。

実際、テレビ・新聞・ネットなどで取り上げられるニュースの大半は、どうしてもネガティブな内容が多いため、日々の生活からマイナスイメージに陥りがちです。
なおかつ、ネット社会が普及した現在は、ウソかホントか分からないような情報で溢れかえっており、筆者も正解できないのは仕方がないと言っています。
だからこそ、「正しい世界の見かた」を学び「本当の世界の姿を知ること」が生きていく上で役に立ち、意義のあることだと伝えてくれています。
そのためには、”10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る”
ということ習慣にし、実践(意識した見かた)していくべきだと願われています。

1.分断本能を抑える
2.ネガティブ本能を抑える
3.直線本能を抑える
4.恐怖本能を抑える
5.過大視本能を抑える
6.パターン化本能を抑える
7.宿命本能を抑える
8.単純化本能を抑える
9.犯人捜し本能を抑える
10.焦り本能を抑える

10の思い込み抑えるためのルールについて、いろいろ書かれていますがその中で一番印象に残った内容を1つ紹介します。

7.宿命本能を抑えるためのルール解説の中で、食べ物には賞味期限あるが、"知識についての賞味期限"が書かれていました。
1+1=2というような足し算などの知識には賞味期限はありません。
ですが、いくらでも電気を使える人の割合が90年代のデータのままであれば、現在は80%まで上がっているので、過去の知識は賞味期限切れの知識であるということです。
宿命本能を抑えるために賞味期限がすぐに切れる知識があることを理解し、最新のデータを取り入れ、新鮮に保つことを心がけないといけないということです。

他にも、各国の二酸化炭素排出量についてのインド人のスピーチ。
アフリカ地域の発展ビジョンなど、素晴らしいストーリーがありました。

この本を読み終わってから今まで以上に前向きになったと思いますし、
自分の目で世界を見たいという気持ちが強くなりました。

世界が感染症と向き合わなければならない大変な状況ですが、歴史上で今日という日が最も豊かな日だと感じることは間違いありません。
少し分厚めの一冊ではありますが、是非読んでみてください!

おわり。

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